先月には庭にホトトギスの花が咲いていましたが、数日前その後ろに千両が赤い実をつけているのを発見しました。寒い日もあれば強い日差しが戻って来る日もあり、不安定な気候が続いていましたが、小さな植物の姿に、季節はまさに年末年始へと移りゆく時なのだと、しみじみと感じました。
銀座きもの青木では、お正月に向けて華やいだ雰囲気のお品が次々と入荷しております。 少しご紹介させていただきますね。
こちらは若草色に梅の柄の付下げに、貝桶文様の袋帯を合わせてみました。 八掛のピンクがなんとも可愛らしく、新春を感じさせてくれるひと揃えです。
着物:B-2774 帯:FR11-L-5396 帯締め:P4-41(店頭限定商品)
ベージュ地、鈴の模様の訪問着に、 アラベスク模様の総刺繍の袋帯を合わせてみました。 正統派古典柄の帯を合わせても素敵ですが、 エキゾティックで迫力のある意匠を組み合わせることで より華やさが感じられますね。
着物:FR11-B-2789 帯:FR11-L-5387 帯締め:G-1771
また、こちらでは深い紫地に松の景色の訪問着に おおぶりの貝合わせの帯を合わせてみました。 柄の大きさの対比が良く効いています。 あえて渋い帯締めで、シックな大人の装いに。
着物:B-2681 帯:FR11-L-5390 帯締め:P5-76(店頭限定商品)
こちらは新春の空を思わせる清々しいブルーグレー地に 松などを配したお正月らしい訪問着です。 おめでたい七宝柄の袋帯を締めてキリリと!
着物:B-2763 帯:L-5330 帯締め:G-1769
宝尽くしの袋帯。 黒地で細かめのお柄ですので、どのようなお色目にも馴染んでくれますね。 色無地などはもちろん、例えば訪問着でも様々なモチーフをさらりと受けとめてくれる、 ありがたい袋帯です。 (よろしければ、お客様のお持ちのお着物を思い浮かべてくださいませ。)
帯:L-5334
※参考商品は一点ものが多いため、既に販売済みとなってしまう場合もございます。その旨ご了承くださいませ。
お店にはこの他にも、お正月を意識したお品を豊富にご用意しております。 ぜひあれこれとご覧になって、楽しく思いを巡らせていただけましたらと存じます。
銀座店スタッフ とみた
まもなく12月。日が落ちる時間もより早くなり、一段と気温も下がってきて、いよいよ本格的な冬の到来ですね。
【着物2991】人間国宝 小宮康孝作 江戸小紋
【帯3652】縮緬地染名古屋帯 黒色 市松取 花木の図
【着物2990】銀座志ま亀製 羽織 若苗色 熨斗鶴
【着物2993】草紫堂製 南部絞茜染 着物
【帯3656】南風原花織 名古屋帯
次回は来週更新予定です。
先日、雑誌「ミセス」が来年3月で休刊するというニュースが流れていました。広告が減ってきた為でしょうか、数年前から様々な雑誌が大幅に薄くなり、紙媒体が難しくなってきている感はありましたが、60年も続いてきた歴史を考えると本当に残念です。時流とともに少しずつ変化してきましたが、昔は洋服から編み物など様々な手芸全般にわたって「作り方」が掲載されていたり、東西の染織服飾の歴史的な内容を紹介していたり、母体に文化学園があることからでしょうか、掲載される内容に単なるファッション誌とは異なるしっかりとした視点が感じられる本でした。物心つく頃には常に近くに置かれていましたので、年中眺めていたように思います。この雑誌で浦野理一さんの着物や帯の素晴らしさを知り、紫根染や茜染で創られたドレスで草紫堂さんのことを覚え、ヨーロッパの伝統的な編み物に憧れた…いつか復刊してくれることを願いつつ、そんなあれこれを改めて思い返してしまう、ちょっと寂しいお知らせでした。
またもや感染者数の増加で、いろいろ厳しい状況となってまいりました。
年末年始を穏やかに過ごすためには、今が大切な時期ですね。
皆さま、くれぐれもご自愛の上、どうぞお元気でお過ごしくださいませ。
明日のオンラインショップ公開に先駆けて、あおきセレクション新着の品々を、本日11時より店頭にてご覧いただけます。
衣桁にディスプレイされている着物は、
人間国宝 小宮康孝作 江戸小紋 鮫に業平菱 でございます。
続いて左奥から、
西陣 山口美術織物製 袋帯「禁裏桜橘文」
銀座志ま亀製 塩瀬地染名古屋帯 葡萄色 扇文
国画会 柚木沙弥郎作 紬地染名古屋帯
草紫堂製 南部絞茜染 着物
でございます。
縮緬地染名古屋帯 紫黒色 市松取 花木の図
総刺繍訪問着 黒色 疋田に宝尽くし
人間国宝 小宮康孝作 江戸小紋 牡丹花
五代 田畑喜八作 道行コート
西陣 川島織物製 本袋帯
国画会 柚木沙弥郎作 紬地染名古屋帯
南風原花織 名古屋帯
今回は 着物4点、帯9点、はおりもの2点、計15点のご紹介です。ぜひご覧くださいませ。
今月から銀座店では新しいスタッフが仲間入りいたしました。新人さんが入ると、また気持ちもリフレッシュして身が引き締まりますね。まだまだ不慣れなことも多いと思いますが、スタッフ全員で補い合いながらお客様のお買い物をサポートさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今週に入って空もようも不安定になり、だんだんと冬の寒気が迫ってきました。皆さまどうぞ体調を崩されませぬよう、十分にお気を付けくださいませ。店内は引き続き感染予防対策に務め営業しておりますので、お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。
定休日変更のお知らせ
きもの青木銀座店は、2020年10月より、新型コロナウィルス禍が落ち着くまでのしばらくの間、定休日を月・火曜日と変更しております。当面は、何かとご不便をおかけするとは存じますが何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
ウィズコロナ、Go to トラベルと、少しずつ日常に近い日々をすごせるようになってきたかと思った矢先、また感染者が増えてきている様子。相変わらず油断ならない状況が続く中ではありますが、ふと見上げれば、空は高く、木々はすっかり紅葉の美しい季節になりました。
日本の秋の風景は、紅葉の黄色から赤へのグラデーションの色合いに常緑の緑が映えて、まさに自然が織りなす芸術作品。本当にため息が出る美しさですね。
気分も上がる秋晴れの中、当銀座店スタッフのご主人が制作、演出を手がける文化庁推薦の芸術作品の舞台を鑑賞する機会があり、能楽堂に出かけてまいりました。徹底したコロナ対策で上演された舞台は、古事記を題材にした奉納舞台で、一粒萬倍 天の岩戸開きという、八百萬の神様方への五穀豊穣の感謝と社会が平穏に落ち着きますよう祈念する内容。見ごたえのあるとても素晴らしい芸術作品でした。
観世能楽堂という場所にふさわしい、紋付き羽織袴姿のご主人とハレの日の訪問着姿のスタッフMさんがお出迎えしてくれました。
本当に素敵な着こなしで、見るものの心まで華やぎます。 慣れない自粛ムードで過ごしてきた今年ですが、やっぱり日本文化にふれると気分もあがります。お着物ってほんとに素敵!私もハレの日のお着物を着たくなってしまいました。
お店では先日、春から延期していた結婚式の予定が決まった方や、近々、姪御さんの結婚式にご出席なさるお客様もおいでになりました。新しい日常となって形式は変わっても、伝統ある華燭の典には、やはり格調高く晴れやかな装いで祝福の時をお楽しみ頂きたいと思います。
ハレの日にふさわしい訪問着のご提案です。
銀座店では、年末年始を華やかにお祝いする古典文様をはじめ、カジュアルにお過ごし頂く小紋、暖かな紬等充実したお品揃えで皆さまのご来店をお待ち申し上げております。 銀座にお買い物などお出かけの節は、ぜひ、お立ち寄りくださいませ。
銀座店スタッフ H
澄んだ青空に木々の彩りが映える美しい季節です。コロナの心配さえ無ければ…と残念でなりませんが、今しばらくは個々が為すべき対策をしっかりと続けて行くのみですね。
【着物2989】銀座志ま亀製 小紋 秘色色 唐松・楓に椿や水仙の丸文
【帯3641】西陣 桝屋高尾製 ねん金綴錦 袋帯「ギリシャ唐草」
【帯3644】浦野理一作 経節紬 濃藍色 縞 名古屋帯
【着物2987】染めの北川製 道行コート
【着物2986】人間国宝 小宮康孝作 江戸小紋
次回は来週更新予定です。
秋もそろそろ終わりに近づいて、羽織りものが無いと心許なくなってきましたね。羽織や道行、道中着などの準備はお済みでしょうか。今回のセレクションでもいくつかご紹介しておりますが、上質で合わせやすいお品ばかりですのでぜひご覧下さいませ。
私は和装洋装を問わずストールが大好きで、基本的に超大判のストールをコート代わりに使っていることが多いのですが、その理由はやはり、素材の触感を直に楽しめるアイテムだから、でしょうか。着物全般に通じることでもありますが、ファブリック好きにとっては「布」そのものがなによりの魅力ですね。手つむぎの真綿、カシミア、アルパカ、モヘア、ヤク etc. 様々な素材に顔や肩を埋めて、その個性を満喫できることがうれしくて、あれやこれやと集めているような気がします。東京辺りでしたら羽織や道行に上質なストールがあれば先ずは安心。もう充分のはずなのに、今季もまた欲しいものが出てきてしまいそうで心配です。
冬へと向かうにつれて増加する感染者数に、心落ち着かぬ毎日ですね。
皆さま、どうぞくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいませ。
明日のオンラインショップ公開に先駆けて、あおきセレクション新着の品々を、本日11時より店頭にてご覧いただけます。
衣桁にディスプレイされている着物は、
銀座志ま亀製 小紋 秘色色 唐松・楓に椿や水仙の丸文 でございます。
続いて左奥から、
西陣 川島織物製 本袋帯
浦野理一作 経節紬 濃藍色 縞 名古屋帯
染名古屋帯 青丹色 献上花
荒木節子作 紬地染名古屋帯
人間国宝 小宮康孝作 菫色 江戸小紋
でございます。
訪問着 枯野色 四季折々の花の図
波多野諦観作 本綴 袋帯 滅紫色 金銀霞文
染一ッ紋 訪問着 赤朽葉色 菊花の図
浦野理一作 経節紬 着物 草色 無地
浦野理一作 経節紬 濃藍色 縞 名古屋帯
浦野理一作 経節紬 羽織 赤墨色 無地
道中着 ごく深い濃藍色 唐草文 モール刺繍
今回は 着物5点、帯7点、はおりもの3点、計15点のご紹介です。ぜひご覧くださいませ。
11月も半ばを過ぎましたが、東京では陽の高い時間帯はまだまだ温かくて年末に向けたお掃除もはかどります。着物箪笥の中も畳み直しをしたり、引き出しの中で配置を交互にしたり、と年内に着用できない着物や帯も丁寧に整えておきたいですね。
空気も乾燥してきて感染症にはより一層の注意が必要な季節になりました。店内は引き続き感染予防対策に務め営業しておりますので、お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。
定休日変更のお知らせ
きもの青木銀座店は、2020年10月より、新型コロナウィルス禍が落ち着くまでのしばらくの間、定休日を月・火曜日と変更させていただく事になりました。当面は、何かとご不便をおかけするとは存じますが何卒ご理解のほどお願い申し上げます。