あおきDIARY

きもの青木からお伝えしたいこと、
新しく届いた着物や帯のお知らせ、
ときどき急ぎのご連絡

2021年2月

銀座店

着物でお出かけを楽しむお客さま

気温も上がり、春本番と錯覚してしまう程のうららかな日、お着物姿のお客様方が連れ立って、お買い物にいらしてくださいました。


左からS.K様 E.Y様 K.Y様
学生時代からのお仲間で、揃ってお着物でのお出かけを楽しまれていらっしゃるなんて、素敵ですね。最近は、お着物を着て文楽に行かれるのにハマっていらっしゃるとか。
個性を活かしたそれぞれの着こなしが素敵です!

そしてこちらも個性豊かな着こなしが素敵なお客様です。

(写真左)今の時代は、国民がみな一日も早いコロナの収束を願っていますが、疫病退散の妖怪アマビエさんの半襟のお洒落心たっぷりのI.K様。一日3回は青木のホームページを見てくださる有り難いサポーター様です。

(写真右)桜の季節をいち早くお色で楽しまれているのは、K.Y様。
今日は桜色のお着物に、パンダさんの帯。パンダがどこにいるかわかる?とほんとにいつもお着物ライフを満喫していらっしゃいます。

そして当店には、お待ちかねの桜のお柄のお着物や帯が入荷いたしました!

桜のお柄といっても、表現の仕方は作家さんにより様々です。塩瀬や縮緬地の染めの桜、 織や刺繍の袋帯や、それぞれ多様な表情で春を感じるお着物たちです。

時短営業で皆様にはご迷惑をおかけしておりますが、ご予約システムのご利用など、環境に配慮しながら、お客様のお役に立てますようスタッフ一同努力しておりますので、何なりとご相談くださいませ。

銀座店スタッフ H

セレクション情報

HPあおきセレクション更新のお知らせ (2/26)

20度をこえる気温にすっかり気が緩んでしまいましたが、またもや真冬の寒さが戻ってきて、まだ二月ということを実感します。

が、数日間の暖かさで花粉の量は一気に増えた模様、今年もまた薬が頼りの日々が始まりました。

 

【着物3070】刺繍付下げ 灰梅色 宝尽くしの図

【帯3755】西陣 川島織物製 本袋帯

 

【着物3067】南風原花織 着物

 

【着物3064】銀座志ま亀製 小紋 黒色 花源氏車 

【帯3758】人間国宝 喜多川俵二作 織名古屋帯

 

次回は来週3月5日 (金) に更新予定です。

 

先週末は春を通り過ぎて初夏を思わせる気候、暖かな空気にしばし肩のちからが抜けて、強張っていた身体もふっと解れたような気がします。穏やかな青空の下、近所を歩いていると、あちこちから沈丁花の香りがほんのりと漂ってきて、マスクをしながらも幾度も深呼吸してしまいました。

来週はもう三月、まだしばらくは寒さが残るでしょうけれど、一歩一歩確実に本格的な春が近づいてきますね。

今年は思い立って京都の雛祭りのお菓子を取り寄せてみました。やはり桃の節句のお菓子は格別に愛らしいもの。ひちぎりやお干菓子etc. 週末には届く予定ですが、慌ただしくお出ましいただくお雛様にも喜んでもらえるはず、と、とても楽しみにしています。

 

一日中マスクで防備していても、なかなか花粉からは逃れられませんね。

しばらくは気温の上下にも振り回されそうな日々ですが、

皆さま、体調管理にはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいませ。。

明日のオンラインショップ公開に先駆けて、あおきセレクション新着の品々を、本日11時より店頭にてご覧いただけますのでご紹介いたします。

衣桁にディスプレイされている着物は、
銀座志ま亀製 小紋 黒色 花源氏車 でございます。
続いて左奥から、
西陣 河合美術織物製 袋帯
森健持作 塩瀬地染名古屋帯 灰梅色 枝垂れ桜の図
城間栄順作 本紅型 袋帯
藤山千春作 吉野間道 名古屋帯
西陣 山口美術織物製 袋帯「枝垂れ桜に薬玉文」
でございます。

森健持作 塩瀬地染名古屋帯 灰梅色 枝垂れ桜の図

西陣 山口美術織物製 袋帯「枝垂れ桜に薬玉文」

訪問着 黒色 藤の図

訪問着 淡紅藤色 山つつじの図

白山工房製 本場牛首紬地 訪問着

南風原花織 着物

名渡山愛夫作 本紅型 名古屋帯

今回は、着物7点、帯8点、計15点をご紹介いたします。ぜひご覧くださいませ。

日の明るい時間も日に日に長くなり、いよいよ春間近!と心も弾みますね。東京ではすでに早咲きの桜が開き始めたとか。きもの青木 では、今週は「さくら」をテーマにたくさんの着物や帯をご紹介しております。あおきセレクションからも、春の花を意匠にとり入れた多様な着物や帯をご紹介いたします。季節花を装いにとり入れて、この春を風情豊かにお楽しみくださいませ。

営業時間・定休日変更のお知らせ(感染予防対策に伴い)

きもの青木銀座店は、新型コロナウイルス感染予防対策に伴いまして営業時間を下記のように変更しております。
営業時間:水曜日~土曜日:11:00~18:00 日曜日は17:00まで
定休日:月・火曜日
※尚、状況に応じて営業時間、定休日は今後も予告なく変更する場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。当面は、何かとご不便をおかけするとは存じますが何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

銀座店

桜の季節がやってきます!

河津桜(撮影 2月中旬)

このところ日が長くなり、ずいぶん暖かくなりました。いよいよ春本番ですね。・・・となると、心待ちにされるのが桜の開花です。品種によってはもう咲き始めているところもありますが、あの花曇りの幻想的な情景を思い浮かべると心が沸き立ちます。

いつも思うのですが、私たちは何故こんなにも桜に惹かれるのでしょう?分析するのも野暮ですが、これはもう日本人のDNAに組み込まれているといってもいいのではないでしょうか。

知識人や文化人の見解を借りて言うならば、それは日本人の精神性にあるのだと思います。この花の特性でもあり、パッと咲いてパッと散る。その儚さ、潔さ。武士道にも通じる無常観。やはり日本人の心に根付いているものなのですね。

一方では農耕生活との深い関わりがあります。古来、私たちは桜を農業開始の指標としてきました。桜というのは毎日の平均気温を加算していった積算温度が400℃前後になると花を咲かせるといいます。そんな科学的根拠のない時代、農民たちは樹の状態を注視しながら種を蒔くタイミングを見計らっていたのでしょう。水田の脇に桜を植え、開花とともに種を蒔き、豊作を祈って宴会をする。これが花見の原型となったのでしょうね。

そして、すなわちそれは食物を授けてくださる自然への感謝です。さくらの語源は、田の神様を意味する「さ」と神の御座を意味する磐座(いわくら)の「くら」が結びついたとされる説、また『古事記』に出てくる木之花佐久夜毘売(コノハナサクヤヒメ)の「さくや」から転じたという説もあります。
生産活動の指針と神への感謝。やはり日本人と桜は切っても切れない関係にあるのですね。

文化面では、よく古典の授業で聞くこの話が象徴的です。
上代では「花」といえば梅を指していました。唐の文化が隆盛だった頃、中国の詩文で多く扱われていた梅を歌うことが教養人のステータスだったという訳です。天皇から農民まで、あらゆる階層の人々の歌を集めた『万葉集』の例を挙げると、およそ4500首のうち梅を詠んだ歌が118首、桜の歌が44首で、ダントツに梅が優勢。目下の元号、令和の引用も梅の歌を詠んだ宴会の序文からでした。

「初春の令月にして気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」

ところが遣唐使廃止後、国風文化の円熟と共に日本人の桜への愛情が突出して行きます。在原業平の「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」はまさに象徴的な一首。のち『古今和歌集』『小倉百人一首』『源氏物語』など、桜を愛でるおなじみの著作が続々登場して行く訳です。

実際の桜という樹木について調べてみると、これまた興味深い事が判ります。 日本古来の原種はエドヒガンザクラ、オオシマザクラ、ヤマザクラ、カンヒザクラなど10種類とされ。その原種が交配し、野生化したものが100種、それをさらに人の手で交配して作られた栽培品種や園芸品種がなんと300種もあるのだそうです。どうりで、沢山あるわけです!

最もポピュラーなのはやはりソメイヨシノですよね。
ソメイヨシノは江戸末期、染井村(東京都豊島区)に住む植木職人が作った交配種で、ヨシノザクラと区別するために 名付けられたとの事。オオシマザクラとエドヒガンザクラの交配種と推定されています。10年ほどで大きく成長するため、 明治時代に全国の学校や公園、河川沿いなどに植えられ、主流となって行ったそうです。

というわけで、お楽しみはやっぱり桜の着物!
ルールに関してはいろいろありますが、ご自分の直感とアイディアで工夫されて、この時期ならではの着こなしをお楽しみくださいませ。

当店では、来週水曜日(2月24日)から「さくら」柄の着物や帯などがたくさん店頭に並ぶ予定をしています!オンラインショップでも同日15時より、新着商品としてご紹介いたしますので、どうぞご期待くださいませ。

銀座店スタッフ 松浦

まだまだ寒さも残るものの、あっという間に日差しが春めいてまいりました。 お立ち寄りくださるお客様も、明るいお色に心惹かれていらっしゃるご様子で、私達スタッフもお話ししながら心はずませております。

先週、蕾でやってまいりました啓翁桜は、お店で満開となりました。

今週は東海桜とのこと、お花の色が啓翁桜より濃いピンクなのだそうです。今朝はまだまだ固い蕾でございましたが、日中の暖かさでほころんでまいりました。少しずつ花開いていく様を、スタッフ一同楽しみに眺めております。

そして、いよいよ2月24日水曜日からは、店頭にも様々な桜モチーフの着物や帯がたくさん入荷いたします!

毎年、皆さま楽しみにして下さっておりますさくら柄の名古屋帯や洒落帯、また卒入学式にふさわしいさくら柄の訪問着など、多様にご紹介いたします。
オンラインショップでは2/24(水)、25(木)にご紹介予定です。どうぞご期待くださいませ。

銀座店スタッフ もり

セレクション情報

HPあおきセレクション更新のお知らせ (2/19)

真冬の寒さから一転、週末は20度まで気温が上がるそうですね。

寒さの中大きな地震に見舞われた地域にも、

どうぞ一時でも春の暖かさが届いてくれますようにと祈るばかりです。

心からお見舞い申し上げます。

 

【着物3060】本藍 型染 小紋着物 唐花唐草文

【帯3753】浦野理一作 経節紬 名古屋帯 無地 黒色

 

【着物3057】総刺繍 訪問着 鳥の子色 花唐草文

【帯3747】西陣 河合美術織物製 袋帯

 

【着物3063】千總製 訪問着 淡香色 四季花

 

次回は来週2月26日 (金) に更新予定です。

 

震災からもうすぐ十年という節目にまたもやの大きな揺れ、未だに余震が続いているとは…

少しでも家屋が損傷すれば冷たい雨雪にも晒されますし、どんなにかご苦労が多いことかと思います。

一日でも早く安心して暮らせる生活が戻ってきてほしいですね。

季節が進んだり戻ったりを繰り返すうちに、気づけば木蓮の蕾もふっくらと大きくふくらんできていますし、

枯れ木のようだった紫陽花の枝先にも瑞々しい緑の新芽が顔を覗かせています。

あとひと月足らずで様々な花とともに一気に春が訪れるはず。

地震、コロナと心配は尽きませんが、なんとか乗り越えて美しい季節を迎えたいですね。

 

気温の上下が激しく、体調も崩しがちです。

皆さま、くれぐれもご自愛くださいませ。