そろそろ二月も終わろうとしています。
近所の日当たりのよい場所にある早咲きの桜、ちょっと様子を見てみましたら早くも蕾がふくらみ、少しずつ花がひらき始めておりました。
夕方の空を眺めれば、いつの間にかずいぶんと日も長くなり、春の足音が段々と近づいていることを感じますね。
銀座店の今週のお花は東海桜
そしてひと足、いやふた足も早く小手毬が登場し、 華やいだアレンジに春を感じます。
銀座のお店にも、続々と桜のモチーフのお品が入荷しております。・エレガントな織りの帯は、お茶のお席でも使えます。
・優しい淡いサーモンピンク地、灰みの青紫色の地 同じ桜のモチーフでも、ずいぶん雰囲気が変わります。
・紬地の型染ですと、また雰囲気が変わります。 豊かな色彩が愛らしく、朗らかな空気が漂っております。
・「枝垂れ桜に薬玉文」枝垂れ桜と八重桜のような薬玉が、なんとも華やかです。
こちらのお着物には枝垂桜が満開です。
オンラインショップでも「さくらフェア」を開催しております。
彩豊かに咲き誇る様々な桜たちを、ぜひご覧くださいませ。
銀座店では、感染予防に目を配りながら、お客様のお越しをお待ちいたしております。
お気に入りの「さくら」を探しに、少し早めの「お花見」にどうぞ遊びにいらしてくださいね。
銀座店スタッフ 田山
※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。
あと数日で二月も終わり、来週は桃の節句ですね。
相変わらず厳しい寒さは続いていますが、そろそろ桜の着物や帯も出揃って、
あとは春を待つばかりです。
【着物3399】千總製 訪問着 御所解文 (落款入 伊勢丹扱い)
【帯4204】西陣 川島織物製 本袋帯
【着物3403】刺繍訪問着 紫黒色 流水に折々の花
【帯4208】西陣 桝屋高尾製 ねん金綴錦 袋帯「段霞文」
【着物3401】本場結城紬 革色 幾何文
【帯4212】藤山千春作 吉野間道 織名古屋帯 (畳紙 反端 証紙付)
次回は来週3月4日 (金) に更新予定です。
先日は「2」が並ぶ猫の日。今年は2022年ですので「スーパー」付きだったせいか、SNSも例年以上に可愛らしい画像で賑わっていましたね。が、わが家の猫たちは平常運転、スーパー楽しいこともしてあげられなくてごめんなさいな一日でした。
長女以外は保護猫施設出身の子ですので、同じ施設の子たちの動向をインスタグラムなどで目にする機会があります。活動していらっしゃる方のブログを見ていると、厳しい状態の子たちが次々と運ばれてくる様子にひどく心が痛みますが、一方で適切な治療を受けて丁寧にケアされて、無事新しい生活に溶け込んでいく姿を見るのは、本当にうれしいことです。何歳になっていても幸せになることができるんだと思うと、保護してくださる方に感謝しかありません。先ずは目の前の子らを終生きっちりと守らなくては、と決意新たにする猫の日でした。
三回目のワクチンも少しずつ行き渡ってきているようですね。
余寒厳しい日々ですが
皆さま、どうぞお身体大切にお過ごしくださいませ。
明日のオンラインショップ公開に先駆けて、あおきセレクション新着の品々を、本日11時より店頭にてご覧いただけますのでご紹介いたします。
衣桁にディスプレイされている着物は、
千總製 訪問着 御所解文 でございます。
続いて左奥から、
今河織物製「木屋太」袋帯
藤山千春作 吉野間道 織名古屋帯
洛風林製 織名古屋帯
西陣 川島織物製 本袋帯
でございます。
刺繍訪問着 紫黒色 流水に折々の花
人間国宝 羽田登喜男作 染名古屋帯
西陣 桝屋高尾製 ねん金綴錦 袋帯「段霞文」
染名古屋帯 鶸茶色 御所解文
本場結城紬 革色 幾何文
知花花織 着物
薩摩絣 濃藍色 雲取文
今回は、着物6点、帯9点、計15点をご紹介いたします。
銀座店は本日18時まで営業しております。感染症対策に万全を期しておりますので、お近くに御用の際はどうぞお立ち寄りくださいませ。
立春過ぎて雪が降ったりと、まだまだ寒さが続くこの頃ですが 皆さまいかがお過ごしでしょうか。 寒いとはいえ日の光に輝きが増し、梅も嬉しそうにほころんでいます。 桜の枝にも芽の膨らみが見られ、もうひと月半もすれば、 またあの花曇りの光景に会えるのですね。 そう思うと、自然と胸が高鳴ります。
そんな時期、思わず手に取るのが柔らかなピンク色の着物や帯。 梅、桃、桜など次々に咲く花や、移りゆく季節の事象を表す優雅な名前を持った 和色のピンクは本当にたおやかです
銀座店にも素敵なお品が多々ありますので、色の名前の由来とともに 少しご紹介致しましょう。
まずはさすがの存在感を放つ、浦野理一さんの経節紬の名古屋帯。
左は一斤染(いっこんぞめ)という、平安時代に命名された歴史あるお色です。
当時は紫草で染める紫色と、大量の紅花で染める紅色は大変高価なもので、 天皇の許可がなければ着用できない禁色でした。 そこで一般人に許されたのは一疋(二反)の絹布を染めるのに、わずか一斤(約600グラム)の紅花を 使うというこの色でした。このことから、一斤染は聴色(ゆるしいろ)とも呼ばれるそうです。
右は同じく聴色である退紅(あらぞめ、たいこう)というお色で、こちらも少量の紅花で染められたもの。
紅花染はかなり濃く染めないと褪色しやすく、次第に色褪せていった様子が 名前となったのではないかという説もあります。
訪問着 甚三紅色(B-3037)
紅花染にまつわるこの色もまた興味深いです。 紅花は江戸時代になっても高価で度々幕府から禁制にされていたため、 桔梗屋甚三郎という人物が蘇芳を使って染め出したのがこの甚三紅(じんざもみ)です。
安価に染められるので、庶民の間で大人気となったそうです。心が沸き立つ色ですね。
続いては柔らかなニュアンス色の帯たち。
左端、梅の図の縮緬地名古屋帯は薄柿(うすがき)というお色。 基本の柿色(かきいろ)は渋柿と弁柄で染めた、どちらかといえば朱色に近い紅色ですが、 それが何度も水にくぐって色調が薄くなったのが洗柿(あらいがき)であり、洗柿よりさらに薄く、 灰みを含んだのを水柿(みずがき)と呼ぶそうです。
左から3番目、桜の菱文の袋帯は淡い水柿色です。
また左から2番目の塩瀬の名古屋帯は灰梅(はいうめ)、一番右の織名古屋帯は宍色(ししいろ)。
宍色の「宍」は「肉」と同義語で、もともとは日本人の肌の色のようなごく薄い橙色を指したそうです。
いずれも興味深いですね。
着物では下の着物のお色、虹色(にじいろ)に注目です。
訪問着 虹色(着物3223)
虹の色といえばまず、空に渡る七つの色を思い出しますが、日本の伝統色のくくりでは ほんのり淡い紅色のこと。
虹という言葉はもともと中国から渡ってきた文字に日本語の読みを当てたもので、 本来は龍のことを指すのだとか。そして欧米では虹をrainbow(雨の矢)と表現します。
日本では、この淡い紅色は光の反射によって青や淡い紫を帯びて色が変化して見えるという事から、 虹色と呼ぶ事になったのではないかと言われています。
四季が豊かで複雑な自然現象が現れる日本ならではの、繊細な感性が導き出した素敵な名前ですね。
一年12ヶ月をさらに分け、二十四節気・七十二候と季節にこだわる日本人。 豊かな自然と優れた色彩感覚が生み出す和の色はとても魅力的です。
今週より桜フェアもスタートしています。
季節を運ぶお好みの色を探しに、この春もぜひ青木にお立ち寄りくださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
銀座店スタッフ 松浦
今週のお店のお花 東海桜が満開です!
※色の見え方はお使いのパソコン等、デバイスの環境によって異なりますのでその旨ご了承くださいませ
※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。
厳しい寒さの只中とはいえ、二月も半ばを過ぎれば小さな春の兆しがそこここに。
あとひと月もすれば、桜のつぼみもほんのりと染まってくるはずです。
ちょっぴり早めを旨とする着物の世界では、そろそろ桜の季節が始まりますね。
きもの青木にもさくらの季節をのせた着物や帯、羽織ものが届いております。
普段の着物にあわせたり…
お祝いのお席や少し改まったお出かけに…
表情豊かなさくらが満開です
様々なコーディネートでご紹介いたします
春爛漫の景色を装いに映して、時を待つ。
気温はまだまだ低くても、暖かな春の気配が優しく心を包んでくれることと思います。
あなたの「桜」を、銀座きもの青木でお探しになってみてはいかがでしょうか。
窓から差し込む陽射しは日毎に明るさを増しているように見えますが、一歩外に出ればまだまだ冷たい空気に震える毎日。
厳しい余寒にとりわけ春が待ち遠しくなるこの頃ですね。
【着物3395】訪問着 水柿色 四季花文 (松坂屋扱い)
【帯4201】西陣 川島織物製 本袋帯
【着物3397】廣瀬雄一作 江戸小紋 紫苑色 菊七宝 (落款入 反端付)
【帯4199】西陣 川島織物製 本袋帯
【着物3393】東郷織物製 薩摩絣 みじん格子 (反端付)
【帯4203】紬地染名古屋帯 淡い薄柿色 流水に桜の図
次回は来週2月25日 (金) に更新予定です。
東京では先週の雪もさして積もることなく終わりましたが、日本海側では依然大雪が続いているとのこと、心配ですね。
雪に慣れた地であっても暮らしには大きな影響が出てしまうもの…早い春の訪れを祈るばかりです。
先日家人が、植えてから10年間も花を咲かせなかった木が今年初めて蕾を付け、ほんのりと黄色に色づいてきた、と
うれしそうに話しておりました。赤や白の椿は良く見かけますが、黄色の椿はあまり馴染みがありません。
長い間沈黙が続いていましたので名前もわからなくなってしまいましたが、花が咲いたら調べられるかなと楽しみです。
白侘助に乙女椿、そして春らしい黄色の椿が加われば、小さな庭先もぐんと華やかになりそう。
寒さに負けず無事に開花してくれますようにと眺めています。
いつどこで誰が感染しても不思議ではない状況ですね。
皆さま、どうぞくれぐれもお身体第一にお過ごしくださいませ。