酷暑、猛暑、炎暑と暑さを表す言葉は多々ありますが、 今夏はどれを持ってきても当てはまる、間違いのない暑さでしたね。
とはいえ、日中はまだ気温が高いものの、 夕方の陽の翳り方、雲の様子、夜に響く虫の音と、 確実に秋の訪れを感じます。
ススキに似ているパンパスグラスが秋感を醸し出してくれてます
さらに涼しさが増すと、着物好きには嬉しい季節となりますね。
しかし同時に迷ってしまうのがこの過渡期の着物の選び方。
ーーさて、初秋の着こなし、どうしましょう?
近年はこの気候変動で、既存のルールを固守するより 着心地の良さを重視する時代となりました。ですので、カジュアルな装いの場合、秋感を意識しながら気温と体感でフレキシブルに着衣を決めてみてはいかがでしょう。
例えば9月初旬、まだかなり気温が高い場合は、 薄物に色付き襦袢を重ねて透け感を抑えると初秋らしくて素敵です。
そして単衣は着用期間が長くなっている事もあり、この時期大活躍です。 9月中は夏帯でも透け感の少ない単衣向きの帯を、 10月まで着るなら袷用の帯と小物を合わせるとしっくり来ます。
また単衣に準ずる竪絽や絽縮緬、 期間限定のお楽しみの真骨頂である紗合わせ、そして通年着られる木綿など、 様々なバリエーションが楽しめるのもこの時期ならではですね。
< 初秋のコーデ例 >
爽やかな柳鼠色の結城紬の単衣に、竪絽の紬地のバティック柄名古屋帯を
着物:単衣 結城紬 柳鼠色(A-3636)
帯:十日町 青柳製 竪絽紬地染名古屋帯 黒色(K-8399)
万筋に竹柄が入った粋な小紋に、秋草紋様の絽の名古屋帯を
着物:単衣 両面染め 小紋 浅紫色(D-3039)
帯:西陣製 絽 織名古屋帯 黒色(K-8417)
薩摩絣を思わせる柔らかな木綿着物に、スッキリとした唐草文の織名古屋帯を
着物:木綿 濃藍色 亀甲絣 単衣(着物3557)
帯:織名古屋帯 白梅鼠色 唐草文(K-8437)
小物 秋色グラデーション
小物は季節感を演出する重要アイテムですね。 黄色から茶色へ、秋の深まりに合わせて使い分けて。
そして青木では8/31(水)よりオータムフェアを開催致します。
秋柄を取り入れた小紋などが出揃いますので、どうぞお楽しみに!
本格的な着物の季節に向かって、ぜひお好みの一枚を見つけて下さいませ。
銀座店スタッフ 松浦
※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。
たびたび きもの青木でもお勧めしている舞台『一粒萬倍』は、今度はサントリーホールへ向かいます!
古事記をベースに、日本のはじまりと神々の誕生、そして食の起源を描く音楽と舞踊のビジュアル絵巻で、5回を重ねたGINZA SIX・観世能楽堂公演や7月の軽井沢・大賀ホール公演でも好評を博しました。
今回の舞台はご存じ日本最高のコンサートホールである東京・六本木のサントリーホール。
笛、太鼓、鼓や箏といった和楽器に加え、クラッシックの弦楽器パートが加わった 総勢50名の豪華オーケストラ・バージョンです。
見どころは日本舞踊家の3代目・藤間紫(藤間爽子)と兄・藤間翔による迫力の掛け合い。
古事記にわずかな記述が残されている食の神・オオゲツヒメと、 海の神・スサノオノミコトとの食を巡る、命をかけた対峙が再現されます。
稗田阿礼としてナレーションを務める名優・長塚京三さんの語り、 花道家・宮永英之さんによる花活けも見どころです。
芸術の秋に、自然や祖先への思いを馳せるひとつの契機になればと思います。
皆様、お時間が許せば是非お出かけくださいませ。
『一粒萬倍』サントリーホール公演
2022年9月25日 サントリーホール・大ホール
開場:12:30 / 開演:13:00
尚、このブログをご覧になられた方には、きもの青木割引(各種席1,000円off)でチケットをご提供させていただきます。
料金は下記チラシをご覧くださいませ。
チケットのお問い合わせ、お申し込みはoffice@ichiryumanbai.com
または 事務局・内村 070-2218-4357(月~土10:00~18:00)
までご連絡くださいませ。(青木のブログを見たとお伝えくださいませ。)
*『一粒萬倍』公式サイトはこちら
八月もあと少し、長かった夏もそろそろ終わりが見えてきています。
空の色や朝夕の空気が微かな秋の気配を教えてくれますね。
【着物3583】日本工芸会正会員 石月まり子作 しじら織り 単衣着物
【帯4420】曽根武勇作 西陣織 朱珍 袋帯
【着物3577】単衣 訪問着 紅碧色 垣に萩の図
【帯4417】紗袋帯 亜麻色 七宝彩華紋
【着物3580】単衣 付下げ 深川鼠色 秋草の図
【帯4423】龍村平蔵製 本袋帯 銘「水衣錦」
次回は来週9月2日 (金) に更新予定です。
いつしか蝉の声は鳴りをひそめ、虫の音が勢いを増しているこの頃です。六月の梅雨明けから続く猛暑の日々からもそろそろ解放されるのでしょうか。今年は本格的な秋の訪れがとりわけ待ち遠しいですね。
まだまだ残暑は厳しい中ですが、青木セレクションでご紹介する着物や帯も、涼しげな薄ものから爽やかな単衣へ、そして袷のお品へと少しずつ移ってきています。風情豊かな秋草のモチーフが趣深い社交着、滑らかな大島や牛首からふっくらとした真綿系の紬、、ひんやりとした空気に包まれる頃を想像しながら次の季節の品々を手に取り、あれこれ考える時間もとても幸せなものですね。
折々の花、風物詩、季節の素材などなど、着物の世界ではなにかと時を待つことが求められますが、そこには不自由さよりも楽しみの方が大きいようにも思います。私も先ずは来月に出番を作っておきたい菊花の着物と帯、それぞれの取り合わせをあれこれ思案中。そんな時には暑さもすっかり忘れてしまいます。
お子さまがいらっしゃるお家では、夏休みもラストスパートですね。
皆さま、くれぐれもお体にお気をつけて、どうぞお元気でお過ごしくださいませ。
明日のオンラインショップ公開に先駆けて、あおきセレクション新着の品々を、本日11時より店頭にてご覧いただけますのでご紹介いたします。
衣桁にディスプレイされている着物は、
【着物3583】日本工芸会正会員 石月まり子作 しじら織り 単衣 着物 銘「初夏の光に」でございます。
続いて左奥から、
・【帯4423】龍村平蔵製 本袋帯 銘「水衣錦」
・【帯4421】塩瀬地染名古屋帯 土器色 花籠に野菊の図
・【帯4419】琉球花織 名古屋帯
・【帯4420】曽根武勇作 西陣織 朱珍 袋帯
でございます。
【着物3583】日本工芸会正会員 石月まり子作 しじら織り 単衣 着物 銘「初夏の光に」
【帯4423】龍村平蔵製 本袋帯 銘「水衣錦」
【着物3582】東郷織物製 本場大島紬 小絣 横段
【着物3579】東郷織物製 薩摩絣 着物
【帯4416】白山工房製 本場牛首紬地 洒落袋帯
【着物3580】単衣 付下げ 深川鼠色 秋草の図
【着物3581】ざざんざ織 単衣 着物
セレクション新着リスト
着物7点
帯8点
以上、着物7点、帯8点、計15点をご紹介いたします。
オンラインショップでは明日8月26日(金)9時45分に更新予定です。
銀座店は本日18時まで営業しております。感染症対策に万全を期しておりますので、お近くに御用の際はどうぞお立ち寄りくださいませ。
厳しい残暑が続いてはおりますが、夜半にはいつしか虫の音が響いてくるようになりました。早いものでまもなく単衣、続いてすぐに袷の季節が始まりますね。
銀座きもの青木 にも、ひと足早い秋景色が集まってきています。
お出かけやお食事会、観劇などに気軽にお召し頂ける小紋を中心に、多彩な秋柄の着物や帯をご用意いたしました。
8月31日(水曜日)より、銀座店舗、オンラインショップにてご紹介いたします。
この秋に向けて、どうぞお気に入りを見つけてくださいませ。
オータムフェア2022
2022年8月31日(水)より
銀座店では11:00~、オンラインショップでは15:00~ご覧いただけます。
オータムフェア2022 商品一覧ページはコチラからご覧くださいませ。
お盆休みも終わって、猛暑もひと段落。朝夕にはほんの少し、秋の気配が感じられるこの頃ですね。
【着物3576】上田紬 単衣 弁慶格子(反端 証紙付)
【帯4409】浦野理一作 縮緬地染名古屋帯 鉄色 芭蕉の図
【着物3570】京都しょうざん製 生紬地 単衣 訪問着(反端 証紙付)
【帯4412】西陣 渡文製 袋帯
【着物3574】人間国宝 小宮康孝作 江戸小紋 染一ッ紋 単衣 着物(落款入 西武扱い)
【着物3572】道行コート 桔梗鼠色 花籠文(反端付)
次回は来週8月26日 (金) に更新予定です。
お盆休みは楽しくお過ごしでしたでしょうか。都心では電車やバスなどの交通機関も人が少なかったような…いろいろ心配はあれど、今年は帰省なさった方も多かったと思います。夏休みもあと10日ほど。8月も終わりに近づくと、なんとなくもの寂しくなりますね。
例年通りお盆も予定なし、の我が家ですが、とりあえず気になっていたことを二つほどは片付けようと決めてみました。一つは冷凍庫の食材を消費すること、もう一つは手元にある布を形にすること。手紡ぎ手織りのカディやらマルベリーシルクのとっても気持ちの良い生地を、素材感に魅かれてついつい集めてしまっていたのですが、そのあれこれをペチコートやノースリーブのブラウスやワンピースに。インドの生地はタッサー系も素晴らしく着心地が良いのですが、あのダッカモスリンを生産していた地域ですからコットンも極上です。簡単な形ですので基本部屋着ですが、涼しくてさらさらでうれしくなってしまいました。来年はこの辺の布ですててこを作ってみたいなあ、夏着物の下に着けたら気持ち良いだろうなあ、とあれこれ妄想が広がって、折角在庫を無くしたのにまた新たな布を集めてしまいそうです。贅沢な手仕事をカジュアルに楽しめるインドの布、亜熱帯のようになりつつある日本の夏に、いろいろ取り入れてみたいものです。
そろそろ長い夏の疲れも出てくる頃ですね。
皆さま、どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。