あおきDIARY

きもの青木からお伝えしたいこと、
新しく届いた着物や帯のお知らせ、
ときどき急ぎのご連絡

2023年6月

セレクション情報

HPあおきセレクション更新のお知らせ (6/30)

まとわりついてくるような湿気に暑さがより重く感じられる毎日です。

今日で6月も終わり、梅雨明けまでもう少しの辛抱ですね。

 

【着物3868】宮古上布                        

【帯4769】国画会 小島悳次郎作 生平麻地 型絵染 名古屋帯                           

 

【着物3865】紋紗地 刺繍訪問着 黒色 枝花の図                

 

【着物3871】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布                                                                   

【帯4763】城間栄順作 紋紗地 本紅型 染名古屋帯                                                 

 

次回は7月7日 (金) に更新予定です。

箪笥から出した古い畳紙を広げながらあれこれ考えておりましたら、もうずいぶん前にお店を閉じてしまわれた、ある呉服屋さんのことをふっと思い出しました。呉服屋さんからいただく畳紙はお店の個性がそれとなく感じられて楽しいものですが、こちらでは表に書いてくださるご主人の筆がなんとも美しかったことが強く印象に残っています。達筆だとか読みやすいということとはまた別に、さらさらと文字が記されることでこちらの畳紙が完成すると申しましょうか。文字には人となりが映し出されてしまうものですが、この上なく誠実なお人柄がそのまま表れた実に温かな筆でした。いろいろ貴重なお話を沢山聞かせてくださいましたが、遠くへ転居されたことが残念です。さて新しく届いた畳紙にも一筆書き添えて、とまいりたいところですが、如何せん腕に覚えなし。せめて和紙を傷めないように、大人しく小さな付箋で整理しようと思います。

ただならぬ蒸し暑さで、なかなか体調管理も難しいですね。
皆さま、どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。

明日のオンラインショップ公開に先駆けて、あおきセレクション新着の品々を、本日11時より店頭にてご覧いただけますのでご紹介いたします。

衣桁にディスプレイされている着物は、
【着物3867】千總製 絽 振袖 でございます。

続いて左奥から、
・【帯4768】西陣 河合美術織物製 絽袋帯
・【帯4769】国画会 小島悳次郎作 生平麻地 型絵染 名古屋帯
・【帯4763】城間栄順作 紋紗地 本紅型 染名古屋帯
・【帯4765】西陣 川島織物製 紗袋帯
でございます。

【着物3867】千總製 絽 振袖

【着物3871】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布

【着物3868】宮古上布

【帯4769】国画会 小島悳次郎作 生平麻地 型絵染 名古屋帯

【着物3866】鬼島武司作 本加賀友禅 紋紗 コート 銘「流水」

【着物3870】本場小千谷縮地 染小紋 白練色 柳の図

【着物3865】紋紗地 刺繍訪問着 黒色 枝花の図

セレクション新着リスト

着物7点

  • 【着物3865】紋紗地 刺繍訪問着 黒色 枝花の図
  • 【着物3866】鬼島武司作 本加賀友禅 紋紗 コート 銘「流水」
  • 【着物3867】千總製 絽 振袖
  • 【着物3868】宮古上布
  • 【着物3869】紗紬地 訪問着 絹鼠色 楓の図
  • 【着物3870】本場小千谷縮地 染小紋 白練色 柳の図
  • 【着物3871】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布

帯8点

  • 【帯4762】西村織物製 本場筑前博多織 九寸名古屋帯
  • 【帯4763】城間栄順作 紋紗地 本紅型 染名古屋帯
  • 【帯4764】玉虫正直作 しな布 八寸名古屋帯
  • 【帯4765】西陣 川島織物製 紗袋帯
  • 【帯4766】西陣 河合美術織物製 夏袋帯
  • 【帯4767】米沢新田製 紅花八寸名古屋帯
  • 【帯4768】西陣 河合美術織物製 絽袋帯
  • 【帯4769】国画会 小島悳次郎作 生平麻地 型絵染 名古屋帯

以上、着物7点、帯8点、計15点をご紹介いたします。

オンラインショップでは明日6月30日(金)9時45分に更新予定です。

銀座店は本日18時まで営業しております。お近くに御用の際はどうぞお立ち寄りくださいませ。

セレクション情報

HPあおきセレクション更新のお知らせ (6/23)

はや6月も下旬、梅雨真っ只と身構えていますが、

ここしばらくの東京は晴れ間も多く、ちょっとひと息つけましたね。


【着物3862】千總製 絽 訪問着 淡い褐色 流水に葦

【帯4761】西陣 山口成三郎製 絽 唐織 袋帯

 

【着物3864】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布                                            

【帯4758】しな布 八寸名古屋帯 藍色 抽象文                                                            

 

【着物3860】宮古上布 着物                                                                         

 

次回は6月30日 (金) に更新予定です。

開けたりしまったり、着物や帯を出し入れする際にいつも手で触れている畳紙。ひとくちに畳紙といっても、一般的な洋紙のものから昔ながらの和紙製のものまで、素材も種類も様々ですね。以前からちょっと気になっていたこともあり、先日京都の和紙の専門店に立ち寄った折に、手漉きの和紙の畳紙のことをお尋ねしてみました。すると在庫を置いてはおらず注文制作ですが、黒谷和紙のお品を扱っていらっしゃるとのこと。それも原料の楮からして国産と外国産があり、お色目も漂白した白と無漂白の生成りの2種類、また紐の素材や角のお色目も選べますとのお話です。なんと贅沢なと驚きつつ、試しに数枚だけお願いしてみました。1週間ほどして送られてきた畳紙のまあなんと美しいこと!丈夫でへたりにくく吸湿性もありますので、着物と同様に時折虫干ししながら使いましたら、大切な着物を長くしっかりと守ってくれそうです。もう全部の畳紙を取り替えてしまいたいところですがぐっと我慢して、少しずつ少しずつ。上等な和紙に包まれたお気に入りの着物、眺めているだけでなんだか元気が出てまいりました。

梅雨時の蒸し暑さには、なかなか身体が慣れてくれませんね。
熱中症も増えているそうです。
皆さま、どうぞ体調の変化にはくれぐれもお気をつけくださいませ。

明日のオンラインショップ公開に先駆けて、あおきセレクション新着の品々を、本日11時より店頭にてご覧いただけますのでご紹介いたします。

衣桁にディスプレイされている着物は、
【着物3860】宮古上布 着物 でございます。

続いて左奥から、
・【帯4754】白山工房製 本場夏牛首紬地 洒落袋帯 濃藍色 更紗花文
・【帯4753】しな布 八寸名古屋帯 格子文
・【帯4760】西村織物製 本場筑前博多織 八寸名古屋帯 紋織 洋花朱子文様 洋更紗
・【帯4761】西陣 山口成三郎製 絽 唐織 袋帯
でございます。

【着物3860】宮古上布 着物

【着物3864】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布

【着物3861】人間国宝 福田喜重作 絽 繍一ッ紋 訪問着

【着物3859】人間国宝 中村勇二郎 伊勢型小紋 単衣 着物

【着物3862】千總製 絽 訪問着 淡い褐色 流水に葦

【帯4758】しな布 八寸名古屋帯 藍色 抽象文

【帯4760】西村織物製 本場筑前博多織 八寸名古屋帯 紋織 洋花朱子文様 洋更紗

セレクション新着リスト

着物6点

  • 【着物3859】人間国宝 中村勇二郎 伊勢型小紋 単衣 着物
  • 【着物3860】宮古上布 着物
  • 【着物3861】人間国宝 福田喜重作 絽 繍一ッ紋 訪問着
  • 【着物3862】千總製 絽 訪問着 淡い褐色 流水に葦
  • 【着物3863】鶴見晋史作 本加賀友禅 紋紗 道中着 銘「露芝」
  • 【着物3864】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布

帯9点

  • 【帯4753】しな布 八寸名古屋帯 格子文
  • 【帯4754】白山工房製 本場夏牛首紬地 洒落袋帯 濃藍色 更紗花文
  • 【帯4755】国指定重要無形文化財 越後上布 八寸名古屋帯
  • 【帯4756】西陣 河合康幸製 絽 唐織 袋帯
  • 【帯4757】西陣 河村織物製 絽袋帯「道長間道文」
  • 【帯4758】しな布 八寸名古屋帯 藍色 抽象文
  • 【帯4759】大倉織物製 誠之輔 琥珀織 博多紋八寸名古屋帯
  • 【帯4760】西村織物製 本場筑前博多織 八寸名古屋帯 紋織 洋花朱子文様 洋更紗
  • 【帯4761】西陣 山口成三郎製 絽 唐織 袋帯

以上、着物6点、帯9点、計15点をご紹介いたします。

オンラインショップでは明日6月23日(金)9時45分に更新予定です。

銀座店は本日18時まで営業しております。お近くに御用の際はどうぞお立ち寄りくださいませ。

少しでも短く!と願いたい梅雨シーズンですが、いよいよ関東も突入してしまいましたね。ジメジメとして憂鬱な季節と、ついイヤなことばかりに目を向けてしまいがちですが、そもそもは梅の実が色づき熟す頃の雨、という意味合いです。語源を識れば、やはり日本語の表現はなんとも美しいものと芳しい気分になってまいります。梅酒を漬け込むのも、この季節のお楽しみの一つですね。

皆様は、どの様にお過ごしですか?

先日ご縁があって、奄美大島の大島紬の里を訪ねる機会に恵まれました。

紅型でお馴染みの月桃も庭先や道端にたくさん咲いていました

もとより大島紬が大好きな私ですが、更に大島紬の魅力にはまってしまいましたので、少しでもその魅力をお伝え出来ればと思います。

西郷隆盛さんが島流しにあったとされる奄美大島、当時からこの地で献上品として生産されてきた歴史ある織物が、大島紬です。

現在も多くの織元さんが、伝統的な手法に革新的な発想を取り入れながら、多くの製品を精力的に作り続けていらっしゃいます。

泥染の工房さんでは、植え込みもテーチ木(車輪梅)でした

写真左:テーチ木(車輪梅) 右:採取されたテーチ木(老木でないと良い色が出ないそうです。)

今回の旅では、伝統的な泥染めを学習し、泥染体験もさせていただきました。

真っ白な生糸を、熟成したテーチ木の液に丁寧に石灰を使いながら何度も繰り返し染め込みます。

我々もこの工程をスカーフで体験したのち、泥田に連れて行っていただき、膝上長靴にゴムエプロンで粘土質の漆黒の泥にスカーフを沈めました。

赤みを帯びたテーチ木のお色があの見慣れた独特の黒褐色のお色に変化しました。 実際の自分の手の中の布地が変化する様は、まさに百聞は一見にしかず。これが車輪梅のタンニン酸と泥の鉄分の化学反応の成せる技なのですね!

その昔、没収されないように泥田の中に織物を沈めて隠したことが、泥染の始まりだった、という言い伝えを思い出しました。

奄美大島といえば、お馴染みのハブやソテツなど、自然をモチーフにした伝統の龍郷柄や、サンバラという竹ざるをモチーフにした秋名バラが有名ですね。

龍郷柄

秋名バラ

大人気の本場夏白大島も、進化した伝統柄など素敵な織物が、丁寧に丁寧に織り上げられていました。 本場の大島紬に魅せられて、移住なさって来られた方も多いそうです。

こちらは検査場。厳しい検査を通り、最終的に検査証を貼り、証紙を悪用されないようパンチング。この厳しい検査体制を目の当たりにして、銀座店で毎日のように見ている証紙に改めて感動いたしました。

こちらは本場奄美大島紬の証紙でお馴染みの地球印立体バージョンです

只今 きもの青木銀座店では、本場奄美大島紬をはじめ、鹿児島、都城の素敵なお品が入荷しております。

(夏大島:店頭限定品、帯:K-8906、帯締め:S-326

夏白大島:A-3797、帯:帯3890、帯締め:S-405

夏大島:A-3793、帯:店頭限定品、帯締め:店頭限定品

日本の三大紬の一つ大島紬。南国で守り継がれる手仕事に思いを馳せながら、 先ずはしゃり感のある夏大島で、夏着物の醍醐味を味わってくださいませ。

その他、浴衣をはじめ、多くの涼やかなお品をさまざま取り揃えてございます。梅雨の合間に、是非おでかけくださいませ。

スタッフ一同、皆様のご来店を楽しみにお待ちしております。

銀座店 橋本

『きもの青木銀座店』

TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日

ご来店の際には是非ご予約をおすすめいたします。ホームページから、またはお電話でも承っております。

皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。

※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。

セレクション情報

HPあおきセレクション更新のお知らせ (6/16)

どんよりとした梅雨空が続いて、たっぷりと湿気を含んだ空気が重たい毎日でしたが、

今日から週末は少しお天気が回復する模様です。ちょっと一息つけますね。

 

【着物3853】本場夏大島紬 白色 更紗花文                                              

【帯4752】西陣 帯屋捨松製 粗紗八寸名古屋帯                            

 

【着物3857】新垣幸子作 沖縄県指定無形文化財 八重山上布

【帯4744】しな布 八寸名古屋帯 総捩り織            

 

【着物3855】絹紅梅 黒色 雪花文                                                

【帯4748】西村織物製 本場筑前博多織 名古屋帯                         

 

次回は6月23日 (金) に更新予定です。

先日、金継ぎの修理のために預けていた器数点が仕上がって、手元に帰ってまいりました。私が粗忽者ということもありますが、お気に入りの器は良く使うだけに、気をつけていても口や縁の部分などに僅かな欠けが出来てしまいます。せっかく良い味が出てきているのに、、としょんぼりしておりましたら、娘の友人で漆を専門に学んだ方が金継ぎもとてもお上手とのこと。時間がかかってもよければ、ということでしたので早速お願いしてみました。確かに一年半ほど音沙汰がなくてちょっぴり心配になりましたが、仕上がりはとても素晴らしくて万々歳。古伊万里の小皿も小さな井戸のお湯呑も、傷んだ場所はほっそりと金で覆われて、以前よりもずっと豊かな表情が生まれています。やはりお願いして良かった!と繊細なお仕事をしみじみうれしく眺めております。

暑さに湿度が加わって、体調を崩す方も多くなっていますね。
皆さま、どうぞくれぐれもお身体大切にお過ごしくださいませ。