あおきDIARY

きもの青木からお伝えしたいこと、
新しく届いた着物や帯のお知らせ、
ときどき急ぎのご連絡

2026年3月

セレクション情報

今週のあおきセレクションご案内(3/26)

明日のオンラインショップ公開に先駆けて、銀座店ではセレクション新着の品々を本日11時よりご覧いただけますのでご紹介いたします。

【着物4769】人間国宝 宮平初子作 首里花織 訪問着
【帯5964】藤山千春作 吉野間道 名古屋帯

【着物4773】訪問着 夏虫色 誰が袖散らし
【帯5968】西陣 川島織物製 本袋帯

【着物4771】本場結城紬 枯野色 色紙散らし
【帯5972】国画会 会員 森田麻里作 型絵染 紬地名古屋帯

【着物4768】芝崎重一作 訪問着 座繰手引糸 胡桃染 格子熨斗目

【着物4770】人間国宝 小宮康正作 江戸小紋

【着物4772】千總製 振袖

【帯5967】品川恭子作 縮緬地 染名古屋帯「花紋うつし」

【帯5971】伊兵衛織 名古屋帯 入子菱

【帯5969】国画会 準会員 山本由季作 染名古屋帯

【帯5970】西陣 齋藤織物製 唐織 袋帯 白色 七宝花菱文(新品)

【帯5965】国画会 準会員 和宇慶むつみ作 首里花倉織 名古屋帯 銘「藤衣」

セレクション新着リスト

着物6点

  • 【着物4768】芝崎重一作 訪問着 座繰手引糸 胡桃染 格子熨斗目 :身丈163/裄68
  • 【着物4769】人間国宝 宮平初子作 首里花織 訪問着 :身丈156.5/裄67
  • 【着物4770】人間国宝 小宮康正作 江戸小紋 :身丈158/裄65.5
  • 【着物4771】本場結城紬 枯野色 色紙散らし :身丈157/裄68
  • 【着物4772】千總製 振袖 :身丈155.5/裄66.5
  • 【着物4773】訪問着 夏虫色 誰が袖散らし :身丈164/裄68

帯9点

  • 【帯5964】藤山千春作 吉野間道 名古屋帯(新品)
  • 【帯5965】国画会 準会員 和宇慶むつみ作 首里花倉織 名古屋帯 銘「藤衣」
  • 【帯5966】人間国宝 北村武資作 袋帯 魚々子縞
  • 【帯5967】品川恭子作 縮緬地 染名古屋帯「花紋うつし」
  • 【帯5968】西陣 川島織物製 本袋帯
  • 【帯5969】国画会 準会員 山本由季作 染名古屋帯
  • 【帯5970】西陣 齋藤織物製 唐織 袋帯 白色 七宝花菱文(新品)
  • 【帯5971】伊兵衛織 名古屋帯 入子菱
  • 【帯5972】国画会 会員 森田麻里作 型絵染 紬地名古屋帯

以上、着物6点、帯9点、計15点をご紹介いたします。

銀座店では本日3月26日(木)11時から、オンラインショップでは明日3月27日(金)9時45分からご覧いただけます。

和のお稽古を始めてみたい、各方面からそんな声が聞こえてくるこの頃です。
この度、銀座店をご愛顧くださっている裏千家茶道教授・後藤宗華先生にお願いいたしまして、茶道と着物についてお話を聞く機会を頂きました。


お茶との出会いは、先生が6歳のとき。

後藤宗華先生「『お辞儀がきれいな方だから、あの先生のお教室に通うといいと思うわ。』という母の言葉から、ご近所の教室に通い始めたのがきっかけです。

その先生がたまたま裏千家でしたので、そこから裏千家で茶道を続けております。
お恥ずかしい話ですが、四季折々の美しいお菓子に惹かれたこともそうですし、一緒にお稽古しているお姉さんが『私の分もいいわよ』とお裾分けしてくれて。当時は食いしん坊でしたから」と笑う後藤先生。

お母さまの慧眼から始まった後藤先生の茶人としての歩み。教授としてご活躍なさるようになったのは、ご結婚がきっかけとのこと。

 「結婚をきっかけに仕事を辞めて主婦をしていた時、当時のお師匠さんから手伝って欲しいとのお声かけをいただきました。
その後、夫のパリ赴任が決まり、パリ生活にて更に学びが欲しいと一念発起してパリで第二の大学生活をスタート。大学生活の送りながら、留学生の皆様に茶道を手ほどきして、日本文化を伝えておりました。
帰国後、本格的に裏千家のお茶の世界へと進み、20年以上は経ちましたでしょうか。」

先生の人生と共に在るお茶の世界。その魅力とは…

主宰されている『百華の会』のHPを拝見すると、まず心に残ります一文が、

「お茶が一生涯の友になるように教授しております。」

というくだり。

お茶が友になるというのはどのようなことなのか、をお伺いしました。

「今の時代、ずっとイヤホンをしていたり、スマートフォンで調べ物をしていたと思ったらインスタをついついチェックしてしまったりと、四六時中何かしらの情報に触れていますよね。

その真っ只中にいる私たちは、気がついていない間にものすごく疲弊していると感じています。

 

疲れている時や気持ちが上向かない時に、お点前をしていると不思議と頭の中が空っぽになるんです。
茶道というのは儀式なので、守らなくてはならない作法が多いのですが、お茶を点てることだけにどんどん集中していく…お茶のことしか考えない時間の中で味わう新たな開放感、私だけの自由があると言うんでしょうか。

落ち込んだ時だけではなく、嬉しくて舞い上がっている時には逆に自分の気持ちを落ち着かせてくれる。
正負の感情でぶれてしまった座標軸をゼロの状態に戻してくれるんですね。

茶道は自分の精神に寄り添ってくれる存在だと確信しております。そんな気持ちから溢れた言葉なんです。」

リヤドロのボウルを抹茶碗に見立てて

お点前を通じた亭主と客のコミュニケーションが、ビジネスの世界でも役立つと、経営者やクリエイターからも注目を集めている茶道。それだけではなく、後藤先生のおっしゃるように気持ちをリセットさせるために通っている人も多いんだとか。座標軸をゼロに戻してくれる茶道。確かに先生がおっしゃる通り、現代人の心の澱を洗い流してくれる清々しいひとときは、これからますます世に必要とされることと思います。

茶道に真摯に向き合っていらっしゃる先生が紡がれた言葉から、改めて茶道の魅力の奥深さ、時代を超えた普遍性を感じました。

茶道と着物のお支度

素敵な着姿にうっとりしてしまう後藤先生に、茶道と着物についてもお話を伺います。

「青木さんを前にして大変恐縮ですが、教室に通い始めた生徒さんから着物についての質問を受けたら、『(着物を持っていなかったら)着物でなくてもかまいませんよ』とお答えしております。

 

お茶の作法に慣れていない上に、慣れない着物を着てしまうと歩けなくなってしまう方もいらっしゃいます。最初はお洋服でお稽古に来ていただき、お茶に慣れていただく。

お茶に慣れて楽しくなってくると、だんだん着物を着てみたくなってくると思うんですね。そこではじめて、私からもおすすめするようにしております。」

 

茶道=着物と思いがちですが、最初から全て揃えなくても良しとなりますと少しホッとしますし、茶道へのハードルもぐっと下がりますね。
とはいえ着物の知識がなくとも、後藤先生の素敵な装いに接していましたら、自然と着物に興味を持ってしまうはず。

そんな方のために
「はじめての着物は、やはりまず色無地か江戸小紋がよろしいでしょうか。お茶会用であれば紋を入れておくと尚良いですね。
着物を着始めるとやはり他の着物にも興味を持ち始める方が多いので、そうしたら2枚目は付け下げ……段階を追ってとアドバイスをさせていただくことが多いです。」

 

先生も茶道を始めた際には、お茶の世界を歩む決意の気持ちを込めてピンクの色無地をお誂え。今でも大切にお召しになられている、大切な1枚となっているそうです。

着物で車も運転される、アクティブな後藤先生

着物を装うことを心から楽しんでいらっしゃる後藤先生、この日も青木でお求めいただいた華やかな刺繍の訪問着をお召しでした。以前は畳との相性の良くない刺繍の着物は茶道には不向き、とお選びにならなかったとそうです。
テレビや雑誌へのメディア出演や、お呼ばれのゲストとしての着用場面も多い先生のお立場を考えますと、優雅な刺繍の訪問着は必ずや先生の魅力をもっと引き出してくれるはず、と確信した店長の橋本がおすすめしたとのこと。 新たな扉が開きましたと喜んでいただけて、店長も後藤先生の美しい着姿を拝見する事ができて、大変光栄に存じております。

今回は、パーソナルカラー診断を受けていただきながら、お話をお伺いしました

和やかにお話くださいました一時間。茶道への深い想い、そして着物を着ることを心から楽しんでいらっしゃる先生のお姿に、すっかり魅了されてしまいました。
最後に立礼でお茶を点てていただくサプライズも! お茶と共にきもの青木への想いも伝えてくださった先生のお心遣いに、心から感謝です。

はじめてのお茶席の着物を選ばれる方も、新鮮なコーディネートをお探しの方も、きもの青木では、お茶席と着物について最新の情報を取り入れながら、より良いご提案をさせていただいております。
ぜひお気軽にお立ち寄りくださいませ。

 

百華の会 主宰・後藤宗華

幼少期より茶道に親しみ、故鈴木宗梅氏に師事。パリ留学中も留学生に立礼(テーブル式)での裏千家茶道を教授しながら、日本文化を紹介。2009年帰国後、茶道裏千家直門として活動中。茶道教授10周年目に銀座4丁目に臘月庵を開庵ののち、2万人以上の方に茶道を教授する。

公式HP:ttps://www.hyakkanokai.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/hyakkanokai

銀座きもの青木 では、お茶の季節に合わせて、「お茶ときもの、あれこれ」というコラムやブログでの発信をいたしております。折々の装いのご参考に、どうぞご利用くださいませ。

セレクション情報

今週のあおきセレクションご案内(3/19)

明日のオンラインショップ公開に先駆けて、銀座店ではセレクション新着の品々を本日11時よりご覧いただけますのでご紹介いたします。

【着物4763】人間国宝 福田喜重作 訪問着
【帯5959】龍村平蔵製 本袋帯 黒色 銘「瓦燈印金錦」

【着物4767】本場結城紬 藍媚茶色 細縞
【帯5955】柳崇作 九寸織名古屋帯 渋木地斜め絣 緑と茶

【着物4765】菊池洋守作 八丈織 着物
【帯5963】日本工芸会正会員 四ツ井健作 染名古屋帯

【着物4766】千總製 振袖

【着物4762】型絵染 小紋 薄卵色 花葉に蝶

【着物4764】曽根武勇作 西陣織 繍一ッ紋 訪問着

【帯5956】人間国宝 祝嶺恭子作 首里織 名古屋帯

【帯5957】龍村平蔵製 本袋帯 銘「名物船越間道手」

【帯5958】国画会 会員 森田麻里作 型絵染 紬地名古屋帯

【帯5961】人間国宝 北村武資作 袋帯「組井筒」

【帯5960】藤山千春作 吉野間道 名古屋帯

セレクション新着リスト

着物6点

  • 【着物4762】型絵染 小紋 薄卵色 花葉に蝶 :身丈155.5/裄67.5
  • 【着物4763】人間国宝 福田喜重作 訪問着 :身丈163.0/裄69.0
  • 【着物4764】曽根武勇作 西陣織 繍一ッ紋 訪問着 :身丈157.5/裄68.5
  • 【着物4765】菊池洋守作 八丈織 着物 :身丈165.5/裄70.0
  • 【着物4766】千總製 振袖 :身丈164.0/裄68.5
  • 【着物4767】本場結城紬 藍媚茶色 細縞 :身丈161.5/裄68.5

帯9点

  • 【帯5955】柳崇作 九寸織名古屋帯 渋木地斜め絣 緑と茶
  • 【帯5956】人間国宝 祝嶺恭子作 首里織 名古屋帯
  • 【帯5957】龍村平蔵製 本袋帯 銘「名物船越間道手」
  • 【帯5958】国画会 会員 森田麻里作 型絵染 紬地名古屋帯
  • 【帯5959】龍村平蔵製 本袋帯 黒色 銘「瓦燈印金錦」
  • 【帯5960】藤山千春作 吉野間道 名古屋帯
  • 【帯5961】人間国宝 北村武資作 袋帯「組井筒」
  • 【帯5962】首里花織 名古屋帯
  • 【帯5963】日本工芸会正会員 四ツ井健作 染名古屋帯

以上、着物6点、帯9点、計15点をご紹介いたします。

銀座店では本日3月19日(木)11時から、オンラインショップでは明日3月20日(金)9時45分からご覧いただけます。

セレクション情報

今週のあおきセレクションご案内(3/12)

明日のオンラインショップ公開に先駆けて、銀座店ではセレクション新着の品々を本日11時よりご覧いただけますのでご紹介いたします。

【着物4761】草紫堂製 南部絞紫根染 着物
【帯5954】鹿児島丹緒子作 紬地 型絵染 名古屋帯「野バラの道」(新品)

【着物4757】本場結城紬 桜鼠色 無地
【帯5950】鹿児島丹緒子作 紬地 型絵染 名古屋帯「野芥子咲く春」(新品)

【着物4759】千總製 訪問着 麹色 折々の花図
【帯5946】刺繍 袋帯 七宝繋ぎに松菱文

【着物4760】鹿児島丹緒子作 型絵染 着物 銘「マルメロの花」(新品仮仕立て)

【着物4758】郡上紬 鉄色 格子

【着物4756】人間国宝 福田喜重作 繍一ッ紋 訪問着

【帯5949】国画会 小島秀子作 道屯市松織 名古屋帯

【帯5953】人間国宝 北村武資作 経錦 袋帯

【帯5952】久呂田明功作 縮緬地 染名古屋帯 芥子色 流水に杜若の図

【帯5951】西陣 桝屋高尾製 針ねん金 織名古屋帯「狩猟文」(新品)

【帯5948】龍村平蔵製 本袋帯 乳白色 銘「威毛錦」

セレクション新着リスト

着物6点

  • 【着物4756】人間国宝 福田喜重作 繍一ッ紋 訪問着 :身丈156/裄65.5
  • 【着物4757】本場結城紬 桜鼠色 無地 :身丈161.5/裄68.0
  • 【着物4758】郡上紬 鉄色 格子 :身丈157.5/裄67.0
  • 【着物4759】千總製 訪問着 麹色 折々の花図 :身丈166.0/裄68.0
  • 【着物4760】鹿児島丹緒子作 型絵染 着物 銘「マルメロの花」(新品仮仕立て)
  • 【着物4761】草紫堂製 南部絞紫根染 着物

帯9点

  • 【帯5946】刺繍 袋帯 七宝繋ぎに松菱文
  • 【帯5947】伊兵衛織 名古屋帯 入子菱
  • 【帯5948】龍村平蔵製 本袋帯 乳白色 銘「威毛錦」
  • 【帯5949】国画会 小島秀子作 道屯市松織 名古屋帯
  • 【帯5950】鹿児島丹緒子作 紬地 型絵染 名古屋帯「野芥子咲く春」(新品)
  • 【帯5951】西陣 桝屋高尾製 針ねん金 織名古屋帯「狩猟文」(新品)
  • 【帯5952】久呂田明功作 縮緬地 染名古屋帯 芥子色 流水に杜若の図
  • 【帯5953】人間国宝 北村武資作 経錦 袋帯
  • 【帯5954】鹿児島丹緒子作 紬地 型絵染 名古屋帯「野バラの道」(新品)

以上、着物6点、帯9点、計15点をご紹介いたします。

銀座店では本日3月12日(木)11時から、オンラインショップでは明日3月13日(金)9時45分からご覧いただけます。

銀座店 お知らせ

銀座店の来店予約方法が変わりました!

きもの青木 銀座店リニューアル後、たくさんのお客さまに足をお運びいただきまして、誠にありがとうございます。

きもの青木でのお買い物をより充実したお時間にしていただけますよう、銀座店のご来店予約のシステムも少しだけリニューアルいたしました。

今まで通り、ご予約不要でご来店いただけますが、

・事前にご覧になりたい商品がお決まりの場合

・はじめてのお茶会の着物、式典の着物、譲り受けた着物や帯のコーディネート相談

・世田谷事務所扱いの商品を取り寄せたい場合(ご来店3日前にお問い合わせください)

など、ご相談内容が決まっている場合は、事前のご予約でスムーズにご案内が可能となります。

※基本的にお取り置きはご遠慮いただいておりますので、ご来店前に販売済みとなる場合もございます。

また、オンラインショップで購入した商品のお受け取りもこちらで予約を受け付けます。

以下ご予約方法をご確認の上、ぜひご利用くださいませ。

来店予約方法

◎ご予約の流れ

お問い合わせページの、C. 銀座店ご来店予約申し込みにある、予約するボタンをクリック。

ご予約ページより、ご希望のメニューをお選びいただき、ご連絡先の登録をお願いいたします。RESERVA会員にならなくても、ご予約可能です。

お名前、メールアドレス、お電話番号、また任意ですが、応対スタッフ希望やご覧になりたい商品、品番をご記入いただくと、スムーズにご案内が可能です。
完了を押すと仮予約を受け付けます。銀座店で日程確認後、問題なくご案内可能でしたら、ご予約確定のメールを差し上げます。

予約申込のメールが届かない場合、迷惑メールフォルダに入っているか、アドレスの入力が間違っている可能性がございますので、ご確認をお願いいたします。
また、ご予約を承れない場合もございます。その際は別の日時でのご予約の取り直しをお願いする場合がございますので、予めご了承くださいませ。

予約のキャンセルにつきましては、予約申し込みメールに記載している予約確認及びキャンセルのリンクを押していただき、キャンセル処理をお願いいたします。

◎お問い合わせ方法

お時間の調整や予約に際し不明点がございましたらお問い合わせボタンよりご連絡くださいませ。いただいたメールアドレスにご返信いたします。


お客さまにはご面倒をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

RESERVA予約システムから予約する

『きもの青木 銀座店』

住所:東京都中央区銀座1丁目8-2 銀座プルミエビル1F
TEL:03-3564-7171
営業時間:11:00~18:00
定休日:月・火曜日
URL:https://www.kimono-aoki.jp/shop-ginza

この度、型絵染作家として活躍なさる鹿児島丹緒子さんの作品を、銀座きもの青木のセレクションコーナーにてご覧いただくこととなりました。

3月12日 (木)に銀座店にて、3月13日 (金)のAM9:45にオンラインショップ※でご紹介予定です。

今回のご案内するお品は、きもの青木のために制作していただいた帯と、日本民藝館展に出展なさった着物。これからの季節を楽しく彩ってくれる、それはそれは可愛らしい作品たちです。

作品のご紹介に際しまして、作り手の鹿児島さんから直接お話を伺う機会をいただきました。

※今回ご紹介する作品は全て1点物です。ONLINE SHOPでご紹介する前日に店舗にてご覧頂いております。そのため店舗にて販売済みとなった場合には、SOLDの状態でのご案内になります。その旨ご了承下さいませ。


鹿児島さんは、女子美術大学にて染色を専攻、在学中は柚木沙弥郎先生に師事なさいました。紙塑人形の人間国宝でいらしたお祖父さまのお手伝いのため、表舞台での作品制作はしばらくお休みなさっていたそうですが、お嬢さまのかやさんが同じ道に進まれたのを機に活動再開。

2013年頃から国展等への出展を始められ、国展や日本民藝館展でも数多い受賞経歴をお持ちです。現在は所沢にて、シルクスクリーンを専門となさる染色家のお嬢さま岸本かやさんと共に「みはに工房」型絵染作家として、様々な分野で制作活動をなさっています。

インスタグラムはこちらから:https://www.instagram.com/mihani_hpfp

まず、早速ですがこちらが皆さまにご覧いただく帯たち。

愛らしい野の花や小さな虫たちが帯いっぱいに広がり、待ちかねた春を謳歌していますね。懐かしい原っぱを眺めているような、生命力に満ちた景色に心が弾みます。

鹿児島さん「今も作品を作る際に、常に心に掛けている柚木沙弥郎先生の教えは、

『一つの画面に収まるものではなく、繋がった模様として染める。』
後から思えば、こぢんまりとまとまらないようにということでしょうね。
今回制作したこちらはお太鼓柄の帯ですので、手持ちの型紙の連続した柄のどこを切り取ってアレンジするか、ということに苦労しました。が、前柄はこうして、お太鼓はこうしてっていうアイデアがどんどん浮かんできて、これはまたやってみたいなっていう感じでいろいろ夢が広がっています。」

お太鼓とは別に、前柄もきちんと型を分けて染めてくださっています。伸びやかな表情は、連続柄を想定した構図を基として生まれたものなのですね。

「着物の場合は、大学で私たちが習った頃は昔の古紅型の、庶民が着てたような小紋みたいなちっちゃい模様で、木綿で絵羽ではないもの。それが基本になっていて、一つの型の中に上向いたり下向いたりっていう型を作っています。こちらもそうですね。」

こちらはもう一点の帯。
放射状にぐんぐんと広がってゆく力強い花たちを、こっくりと深みのある明るい色が彩っています。多彩なパレットのように豊かな色遣いがとても新鮮ですね。

「柚木先生からのもう一つの大切な教えは『色のルール』。
民芸の方のように昔からある最小限の天然の顔料を混ぜることで色を作り、模様には全て天然顔料を用いています。だいたいの濃さの基準があり、柚木先生から教えられた色合わせを基に色を作っていく感じです。
柚木先生もあまり薄い色を作らない方でしたが、私もやっぱりある程度の濃さ、もともとの天然顔料がもともと持つ色の良さを生かしたいと思っています。この顔料で限られた色をどう使うか、どう隣り合わせるか、ぼかしの入れ方にある程度のルールがあるんですね。 そのパターンでたくさんバリエーションができてくるので、それの組み合わせです。」 

琉球の紅型のようなしっかりと主張のある色は、やはり顔料ならではのもの。鮮やかでありながらもどこか温かく、例えば画像のように紫根染の個性的な色にも綺麗に調和してくれますね。

今回ご紹介する作品ではございませんが、鹿児島さんの作品では、楽器を弾いている人や動物たちのモチーフもとても素敵です。

「楽器とか人物とかの型に着目していただいたのはとても嬉しかったんです。
自分は、自然のものと音楽関係のものが一緒になってる融合する、そんな感じのものがとても好きです。
身につけるものとして人物や楽器のモチーフはなかなか難しい部分もありますが、私はそれを着てる人をぜひ見てみたい、と思っているんですよ。」

コンサートや美術館、一緒に出かけたい場所があれこれ浮かんでしまいますね。着たいと思う方、きっとたくさんいらっしゃると思います。

実際にお使いになっている型紙も、たくさん見せていただきました。

「カシューという人工漆みたいなもので紗を貼りますが、空間がいっぱいあるようなものは難しいですね。プレッシャーです。でも型紙彫るのも楽しいですし、伏せ糊もとても時間はかかって大変ですけど、伏せ糊は伏せ糊で、また色差しも色差しでとても楽しいんですよ。
本当に子供が遊びたいっていう感覚と同じような、純粋な楽しさですね。」

「最近では毎年干支の布文鎮を作ってまして、今年の馬です。裏がこういうお城になっています。こんな型紙でしたという参考として持ってきました。」

とても可愛らしい文鎮、銀座店に置いておりますので、ぜひお手に取ってご覧になってみてくださいね 

型絵染作家 鹿児島 丹緒子さん、創作の原点には「温めてきたたくさんのアイデア、自分の中に在る世界が、型絵染めという技法で染まった時にはどんな風に見えるのか、それをまず自身で見てみたい」という強い想いがあるとのこと。
静かな佇まい、柔和なお人柄に魅せられると同時に、作り手としての芯の通った意志と熱意が伝わってくる貴重なひと時でした。

まずは、今回帯を2点、着物を1点ご覧いただきます。
重ねてのご案内になりますが、3月12日 (木)に銀座店にて、3月13日 (金)のAM9:45にオンラインショップでご紹介予定です。どうぞお楽しみに!!