
銀座店
立春の頃の装い
皆様いかがお過ごしでしょうか。緊急事態宣言の中、あっという間に1月が過ぎてしまいましたね。 気付けばもう2月、春近し。
いつも楽しい個性が光るK.S様のコーディネートより、節分の鬼さん。お太鼓のアップいただきました。
節分も過ぎ、立春を迎え、暦の上では春が始まりましたが、如月、きさらぎ、『きぬ更き』という、寒さが身にしみる頃。更に着るから『きさらぎ』という語源説もあるように、明るくなってきた光の中にそこまで来ている春を感じ、待ちわびながらも、「さむっ!」と重ね着をしてしまう時期ですね。 はっと目を奪われる美しさを放つこの季節ならではのお柄は数多くありますが、その一つに雪持ち椿があります。
先日この雪持ち椿の帯をお求め頂き、締めるときを心待ちにしてくださっていたS.A様が、「着ましたので見せに来ましたよ~!」と、ご用事の前に当店にお立ち寄りくださいました。 その際の風情あふれるお姿が、こちら。
カジュアルに合わせた季節感満載の雪持ち椿コーディネート。とってもお似合いです。
こんなに素敵な着姿を拝見できて、我々スタッフも気分があがりました!ありがとうございました。 また次回の装いも楽しみにいたしております。
季節にあまり左右されない柄ゆきの着物や帯は汎用性が高く、便利で無くてはならないものですが、折々の一情景を切り取ったようなお品は、また格別な気分を味わえます。その時期だけの花、風物を纏い楽しむためにときを待つ、ということも、お着物ライフの大きな醍醐味ですね。
こちらは当店の盛り花、レンギョウです。日を追うごとに黄色の可憐な花がひとつづつ開いてきて、春の訪れを教えてくれています。
こちらは咲き誇るレンギョウが美しく描かれた訪問着。実物の生花の傍らで広げてみますと、美しさも増幅されて、さらに輝きが増しているようですね。
大変な時代となってしまいましたが、移りゆく四季の美しさは変わりません。 お店の片隅に居ながらも春の足音を聞くことができる、そんなお着物の世界にただただ感動するばかりです。
銀座店スタッフ H