銀座店
春の季をのせた着物や帯
新年が始まりアッという間に大寒が過ぎ、一月も終わろうとしています。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
確かに肌で感じる寒さは厳しいのですが、日差しの明るさに少しずつ春を感じます。神社に行くと「福豆」が置いてあり、節分そして「立春」がすぐそこ。
近所で春を探すと、蕗のとうを見つけたり、陽当たりのよい場所では梅も咲き始めております。
そして銀座のお店では早くも啓翁桜が満開、商品にも春を感じるお品が増えてきました。
まだ手持ちが少ないうちはつい、いろいろな季節に使えるものを選んでしまいます。 だからこそ、限られた一時のための贅沢な着物や帯を手に取るたびに、なんて幸せな思いをのせたお品なんでしょう、と思います。
茶道の先生が、お稽古で季節毎のお道具を細やかにご用意くださり、出番の度に私たちも、「もうこの季節が巡ってくるのね…」と嬉しく拝見しておりました。
私にもいつか、折々ならではの着物や帯を心弾ませながら箪笥から取り出す日が訪れますようにと いろいろ妄想しつつ、お店の棚から集めてみました。
・梅、椿、蕨、水仙、山吹、土筆、、、春の草花が咲き誇っています。
・「春草の詩(うた)」、こんな銘のついた素敵な色合いのお着物もございます
早速、春の野の蕨が描かれた優しい色彩の縮緬地の染め名古屋帯をあわせてみました。
このような品々が自分の箪笥にいてくれたら、と考えるだけでもワクワクしてしまいます。
厳しい寒さの中でも、お召しのかたの周りだけは春の陽射しに包まれていそうですね。
感染者の急増で心配な状況ではありますが、銀座店では感染予防にしっかりと目を配りながらお客様のお越しをお待ちいたしております。
皆さま、春を探しに是非お越しくださいませ。
銀座店スタッフ 田山