銀座店
着付け小物を見直してみませんか
皆様こんにちは。節分が終わり、いよいよ春の到来を待ちわびる頃となりましたね。
店内のお花は、オレンジやイエローの菊やグズマニアに加えて、万作、ガマズミ、ラナンキュラスなど、春の訪れを感じさせてくれるラインナップとなっています。
銀座店の看板娘"青子さん"にも、幾何文を織り出した花織の紬に、雪輪に桜をあしらった季節の染め帯を合わせ、春らしいアクセントカラーの帯締めをコーディネートしてみました。
銀座店の看板むすめ "青子さん"
店頭に立っていると、「着付け教室は終了したのですが、まだうまくは着こなせない」というお話を耳にします。わかります。習った通りにやっているのですが、しっくりこないのですよね。
そのような方に是非ご提案したいのですが、着付け小物をアップグレードしてみてはいかがでしょうか?
今回は、私が実際にアップグレードしてよかったアイテムをいくつかご紹介したいと思います。あくまで、このような意見もあるんだなという参考程度にしていただければ幸いです。
➀ ちょい長枕(T-101)
コチラ優れものです!何だかお太鼓の形が不細工だなと思っていたところ、枕を変えただけでお太鼓が美人になりました。初心者の方こそ是非試してみてください。
➁ ウエストベルト(T-43)
ずっと腰紐しか使ってなかったのですが、変えてみて大正解でした。結び目がないので、おはしょりがスッキリします。さらに二重に腰に巻くので、おはしょりの長さも調節できます。とてもラクチンと聞いていたので、むしろズレるのでは?と不安だったのですが、心配ありませんでした。滑りにくい素材なのに伸縮性があって、座ったり立ったりがとてもスムーズです。
➂ ゴムベルト付き帯板(T-107)
教室ではベルト付きはNGだったのですが、これも使ってみて楽ですね。帯を結ぶ前に、ウエストに巻くだけです。名古屋帯をメインで使われる方にはとても便利なアイテムだと思います。
➃ カーブ衿芯(T-106)
ずっと同じ衿芯を使っている方、案外多いのではないでしょうか?ヨレヨレの衿芯だとやはり美しい衿元は決まりません。長襦袢に合わせて自分に合う一本を見つけてくださいね。
➄ 5本クリップ(T-109)
洗濯バサミでOKという教室に通っていたので、何の疑問も抱くことなく着付けしていたのですが、全くの別物ですね(笑)衿合わせはもちろんのこと、帯を結ぶ時の仮止めなど何かとお役立ちです。ここは節約せずに、初心者の方こそ着物クリップのご購入をオススメいたします。
長襦袢の下に着る肌着ですが、今は色んな種類のものが豊富にありますよね。私は教室に通っている頃から、肌着は肌襦袢と裾よけが一体化したワンピースタイプ、その上に二部式の長襦袢を使っていました。これはこれで便利なのですが、着ているうちに裾部分がもたついて気持ち悪いなと感じていました。さらに、首が短いのが悩みで、衿元が美しく決まらないと話したところ、肌襦袢と裾よけを別々にして、肌襦袢の衿元に小衿芯を入れてみては?とアドバイスをいただきました。
ズバリ良いです!裾のもたつきはなくなりましたし、長襦袢の衿を小衿に沿わせるように着ると、衣紋も綺麗ですし美しい衿元が完成します。首が短いという悩みには、まだまだ色んなテクニックがあると聞きますので、更に勉強してまたの機会にお伝えできればと思います。
最後になりましたが、実は色々と試し比べてみて、一番感動したアイテムが正絹の長襦袢です。 汗もかくし半衿にファンデーションがついてしまう、長襦袢はすぐに洗えるのが一番と思い込んできた私に衝撃を与えた一品です。まぁ何とも滑らかで、自分のお肌がスベスベとさえ感じる肌触り、着物を着ていて気持ちよく感じる不思議な感覚は、シルク特有の着心地ではないでしょうか?! なかなか希少な上に、入荷すると即注文が入ってしまうお品物ではありますが、銀座店には何点かご用意がございますので、是非手にとって味わっていただきたいと思います。
自分のスタイルを見つけるまで果てしない道のりが続きそうですが、最近この試行錯誤がやっと楽しく感じてきました。きっと、今まで習った知識に囚われることなく、自分が実際に感じたことや味わった経験がベースとなり、新しい視点や感覚、価値観が生まれたからだと思います。 着物の世界♪面白いですね。
まだ少し寒さは続きますが、桜の季節にむけてコーディネートを考えるのが楽しみなシーズンでもあります。銀座店では感染対策を徹底しながら、皆様にお会いできることを楽しみにしております。是非、お立ち寄りくださいませ。
銀座店スタッフ 安藤