あおきDIARY

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銀座店

秋草文様で季節のうつろいを装う

暦の上では秋となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
店内の盛り花には、毎年楽しみにしているホオズキをはじめ、吾亦紅(ワレモコウ)、九蓋草(クガイソウ)、菊、木苺(キイチゴ)、セロシア、ビバーナムコンパクタなどがお目見えしております。

毎週、彩り豊かな季節の植物に出会えるのは、何よりのご褒美ですね。

着物に興味をもつようになって変化したことのひとつ、街中を歩いていると空の色や緑の美しさ、花や植物に自然と目がいくようになりました。

和装の柄に描かれているものを実際に見て、触れておきたいというのもありますし、作り手の方がどのような思いでこれをモチーフにしたのだろうと、ふと考えたりもします。

洋服にしか興味がなかった頃は、どちらかというとハッキリとした色使いのものが好みで、モチーフも華やかでパっと見を惹くものが好きでした。
これが、和装になると好み変わってくるから面白いですよね。

今いちばんに心惹かれるのは秋草の柄です。ひとつひとつに趣と味わいがありつつも、どこか控えめな雰囲気があり、品の良さを感じるからでしょうか。

秋の七草に数えられるのは、桔梗(ききょう)、萩(はぎ)、女郎花(おみなえし)、撫子(なでしこ)、葛(くず)、芒(すすき)、藤袴(ふじばかま)の7種類の植物です。これに、竜胆(りんどう)や菊など、秋の野原に自生して咲く草花を取り混ぜて文様化したものを、秋草文様といいます。

寄り添うように咲く秋草の文様は、うつろいゆく時の悲しさを思わせる「静寂」のモチーフでもあります。残暑が厳しい時期に身にまとうことで、季節感が一足早く味わえることから、夏きものや帯に用いられていることが多いです。

ただいま銀座店には秋草をモチーフにした魅力的な着物や帯が揃っておりますので、一部をご紹介させていただきます。

まだまだ夏を満喫したい方には、麻地の帯がおすすめです

写真左(帯4388)、中央(L-6214)、右上(K-7677)、 右下(K-8374

右下の開き染名古屋帯は何とリバーシブルでお使いいただけます。お着物やその日の気分に合わせて、印象が異なるふたつのお柄をお楽しみくださいませ。

9月に活躍!紗紬や竪絽、絽塩瀬など透け感のない帯

写真左(K-8358)、中央(K-8242)、右上(K-8300)、右下(K-7660

色味にも、秋の涼やかな空気感を思わせるものに心配りしたいですね。

改まったお席には、秋草が描かれた袋帯

写真左上(L-6249)、左下(L-6245)、中央(L-6267)、右(店頭限定P2-110)

改まったお出かけやお祝いのお席に、秋草が描かれた袋帯はいかがでしょうか。きっと会話の糸口にもなるでしょうし、見る人をも楽しませてくれると思います。
中央の絽の袋帯は西陣の名門機屋・川島織物さんのお品です。夏の袋帯でお迷いの方には、間違いなくオススメの一本です。

お着物に秋草をとり入れたい方には是非こちら!

写真左(店頭限定P1-75)、中央(D-3108)、右(B-3174

オレンジがかったピンクの絽の小紋は、お食事やお出かけにぴったりですね。 全体に秋草文が描かれたモダンな絽の小紋は、街着やお稽古におすすめの一枚です。
紫みを含んだグレーのお色目はその名も“桔梗鼠”で、秋草の図がしっくりとくる上品な付下げです。裾の暈かしが何とも雰囲気を盛り上げてくれてますね。

他にも、上質な絽織りの帯地から仕立てた秋草柄の利休バッグ、胸元からちらりと覗く桔梗が愛らしい絽縮緬の帯揚げ、当店定番人気の綾竹組の帯締めは色違いが続々と入荷しております。

帯揚げ 絽縮緬 (京都衿秀製 帯揚げ 飛び絞り) 、帯締め 二色ぼかし(京都衿秀製 帯締め 綾竹組)、利休バッグ(G-589

また新型コロナの感染者数が増えてきておりますが、銀座店では皆さまにもご協力をいただき、感染予防を徹底しながら営業しております。

ゆっくりとお買い物を楽しみたいという方には、ご来店予約をおすすめいたします。

お電話でもインターネットからでも承っておりますので、是非ご利用くださいませ。

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《きもの青木 銀座店》
TEL 03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00 定休日:月火曜日

暑い日が続いておりますが、体調を崩さぬよう、どうぞお気をつけくださいませ。
皆さまにお会いできるのを、心より楽しみにお待ち申し上げます。

銀座店スタッフ 安藤

※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。