セレクション情報
HPあおきセレクション更新のお知らせ (10/21)
気温もずいぶん下がってきて、一枚羽織らないと心許なくなってきました。外を歩けば、金木犀の濃厚な香りを纏ったひんやりとした空気に秋の深まりを感じますね。
銀座きもの青木 周年祭も第三週目となりました。今回もとっておきの素敵な品々を、どうぞご覧くださいませ。
【着物3638】本場結城紬 黒色 雪輪重ね文(反端証紙付)
【帯4486】人間国宝 佐々木苑子作 紬織名古屋帯
【着物3635】四代目上野眞作 染一ッ紋 訪問着(落款入)
【帯4480】龍村晋製 袋帯 銘「雲鶴文風通金襴」
【着物3641】曽根武勇作 経錦 着物
【帯4483】西陣 桝屋高尾製 ねん金綴錦 袋帯「花籠異文」(西陣証紙 余り布付)
次回は来週10月28日 (金) に更新予定です。
先日も所用で岐阜の方に行ってまいりました。ずっとご無沙汰をしていたお墓参りを済ませての帰り道、昔ながらの古い家々が並ぶ地区を歩いておりましたら、とても風情ある構えのお店を見つけました。ちょっとのぞいてみますと岐阜うちわを扱っていらして、前々から気になっていた水うちわが並んでいます。質の高い手漉き和紙で知られる美濃地方ならではのごく薄い雁皮紙を貼り、天然のニスを塗ることで仕上げられた水うちわは、独特の透明感と艶が特徴です。この地を流れる長良川は、鵜飼いでもよく知られる清流。水に浸けてその飛沫で涼をとる、というようなお話を聞いたこともあり、川との近しさにもつながる独特の文化を感じさせる名品、つい一本を手に取って頂いてまいりました。が、うちわを包みながら作り手の方がおっしゃるには、昔はものを大切にしていたはずですから、水に入れるようなことはしていないと思いますよ。何よりも見た目の涼しさを楽しんでいたのでしょう、とのお話でした。兎にも角にも美しいお品、今はちょっと季節外れではありますが、来年の夏にはぜひ撮影時にモデルさんにも使ってもらいたいなあ、と楽しみにしています。
東京でも急に冷え込んできています。
皆さま、どうぞ体調にお気をつけて、お元気でお過ごしくださいませ。