季節のおすすめ
そろそろ単衣の準備をいたしましょう
早くも4月、春もいよいよ本格的になってまいりました。
東京では全国に先駆けて開花した桜もすでに見頃は終わってしまいましたが、続く花たちが競うように咲き出しています。
そんな春の様子を表す俳句の季語に「山笑う」という言葉があります。山々の草木が一斉に芽吹いて景色が明るくなる様子を言うのですが、”笑う”という言葉のチョイスが素晴らしいですよね。
またこの時期、お軸などの掛物に使われる禅語にも”笑う”が登場します。
「桃花笑春風 とうかしゅんぷうをえむ」
「桜花微笑春 おうかびしょうのはる」
それぞれの命が芽吹き、色付き出し、躍動を始める。その波動が笑っているように見えるのでしょう。 昔の人は粋な表現をしたものです。
春を優しく愛でる気持ちにほっこりしますね。
お茶席でも春の陽気で暖かさが増し、炉の火が熱く感じられてくる季節。
3月に使われた釣釜(つりがま)も4月には透木釜(すきがま)へと取って代わられ、4月末になれば炉塞(ろふさぎ)へ、そして5月の初風炉(しょぶろ)を迎えます。
季節はあっという間に移り変わって行きますね。
次のシーズンに向けて、さっそく単衣の準備をいたしましょう。
本日新着にてご紹介するのは、5色揃った当店オリジナルの色無地やお茶席に欠かせない上品な付下げ
そして袷~単衣の過渡期に便利な質感が軽めの帯
今月よりスタートした、きもの青木の新しいページ「お茶席のきもの」
今週金曜日に新たに単衣の品々をご紹介いたします。
銀座店では3月31日(金)11時から、オンラインショップでは15時から販売スタートです。
今から予定が目白押しの方々も多いと思います。
必要なものあれこれ、ぜひきもの青木で見つけてくださいませ。