銀座店
夏の気配を感じる帯、いろいろ
暦の上では立夏を過ぎ、新緑の柔らかい緑の色が日に日に濃くなってきたように感じます。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
改めて調べてみますと『立夏とは二十四節気のひとつで、「夏が立つ」と書くように、夏の兆しが見え始める頃という意味で、陽気も増し夏の気配を感じる時期』とのこと。なるほど、暑くなってきているはずです。
実家の周りの田んぼにも水が張られ、田植えをしたばかりの田んぼを眺めていたのもこんな時期でした。ここから稲が伸び、青々とした田んぼになるのはあっという間。空の青さと田んぼの様子からは、確かに「夏の気配」が感じられました。
紫陽花の花芽も少しずつ大きくなり、鉄線は見事に咲き、青梅の実も段々と大きくなってきています。季節は着々と夏に向かっているんですね。
温暖化が進む現代では、体感に合わせて単衣の着用時期も早まってきていますね。それでもお茶の席など改まった場面ではやはり6月からが安心とお伝えしてまいりましたが、つい先日裏千家の月刊誌にて5月の単衣が解禁されたとのこと。ほっとなさった方も多いことと思います。
「夏帯はいつから使えるのでしょうか?」との質問もよくございますが、過去のコラム「名古屋帯で過ごす夏の装い」をご参考にしていただければと思います。
単衣と申しましても、夏へ向かう時季の単衣と、秋を迎える頃の単衣とでは選ぶ帯も変わってきますよね。
私が唯一持っている麻の帯は、「お月様とすすき」の柄。 購入したのが八月でしたので、夏の終わりから初秋にはピッタリでしたが、夏単衣に合わせるのは少々躊躇われます。 しかしながら、それこそが季節の風情や楽しみを感じさせてくれる醍醐味なのでしょうね。
「お月様とすすき」の帯はもうしばらくお休みいただきまして、早速「夏の気配を感じさせてくれる帯」を探してみたいと思います。
☆軽やかな九寸麻の帯
芯の入った九寸は、透け感も少ないので、気温が上がる早い時期から夏を通して楽しめます。
単衣着物にコーディネートしてみましょう
単衣着物(A-3757)、帯(K-7496)、帯揚げ(店頭限定 G-2472)、帯締め(S-224)、バッグ(G-2422)、草履(G-1684)
選んだ着物は「結城縮」
明治時代から昭和初期に人気を博しながら、現代は技術の継承が危機的状況となり、大変希少な織物となっております。強撚糸により生地表面にシボ凹凸を作ることで、サラリとした感触を楽しめます。
温暖化が進む昨今、単衣を着る時期が広がってきた現代にピッタリの着物ですね。
こんな装いで、日傘をさしながらお散歩できたら、、、と妄想だけでテンションが上がります。
☆ちょっとよそゆきな雰囲気になる絽塩瀬
コーディネートは上品ですっきりとした雰囲気で揃えてみました
単衣着物(C-2470-1)、帯(K-7678)、帯揚げ(R-216)、帯締め(S-222)、バッグ(G-2301)、草履(G-1686)
選んだ着物は、大人気の江戸小紋の角通し。細やかな柄行きの江戸小紋は何かと重宝なお着物です。こちらは、これからの季節にぴったりな爽やかなお色です。
そして、セレクションにはこんな素敵な季節の型絵染めの帯が!
型絵染名古屋帯(帯4655)、帯締め(店頭限定 P5-545)
雨粒を思わせる水玉と紫陽花の葉の上のカタツムリ! 鬱々とした梅雨の季節も、こんな帯があったら、眺めているだけでニヤニヤしてしまいそうです。
店頭ではただ今、夏帯に合わせる帯揚げ、帯締めも充実しております。
大人気のガラス作家 岡小百合さんの帯留、羽織り紐も、これからの季節にいかがでしょうか?
銀座店には海外からのお客様も増えており、カナダ、フランス、ドバイと様々な国からご来店いただいております。お茶会、パーティーのお話も聞こえてきますし、朝顔市も4年ぶりに開催とのこと。先の季節がとても楽しみですね。
お近くにお越しの際には、是非銀座店にお立ち寄りください。 スタッフ一同お手伝いできることを楽しみに、みなさまのご来店をお待ちいたしております。
銀座店 田山
『きもの青木銀座店』
TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日
ご来店の際には是非ご予約をおすすめいたします。ホームページから、またはお電話でも承っております。
皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。