セレクション情報
HPあおきセレクション更新のお知らせ (5/19)
まだ5月というのに東京でもいきなり30度を超える猛暑。
早くも立葵の花が咲いていましたし、季節のいろいろな感覚が混乱しまいますね。
【着物3825】本場夏大島紬 灰青色 細縞に蚊絣
【帯4713】西村織物製 本場筑前博多織 九寸名古屋帯
【着物3831】宮古上布 濃藍色 蚊絣
【帯4716】八重山上布 九寸名古屋帯
【着物3828】夏小紋 淡い水柿色 秋草文
【帯4719】絽塩瀬地染名古屋帯 黒色 朝顔の図
次回は5月26日 (金) に更新予定です。
先日、古い切り抜きを整理しておりました時に「似合う色のきものばかり着ていると、自分が弱くなってしまう」という幸田文さんの言葉が目に入りました。以前はご自身に寄せたものと捉えていましたが、最近になってふと近い感覚を覚えることがあります。歳を重ねるにつれて着物でも洋服でも長年の流れで性に合ったものばかりをつい選びがち。気を張らずに着る、というのはとても大事なことですが、わくわくするような楽しさとはまた別物とも思います。そんなあれこれを考えつつ、少しご無沙汰していた「ちょっと強め」の着物や帯を出してみました。着る際に緊張感を伴うような着物や帯は、美しさだけでなく個性も強いですし存在感も大きいですが、やはり眺めているだけでも心が浮き立ってきます。エネルギーを要するものは、同時にエネルギーを与えてくれるもの。きっとそのやりとりが心を育ててもくれるのでしょうか。ひとクセある素敵なものたちとのお出かけは、着物に負けないように、帯が浮いてしまわないようにといつもドキドキしてしまいますが、それは装いに気を配り続けていることでもありますね。私はもともと諸事全般弱腰気味、ぼんやりしがち。この方の言葉の重みには遠く届きませんが、自分的にはやや強気かしら、という装いを心掛けるのはまずまず大切なことかもしれません。
驚くほどの気温差に、体調を崩される方も多いことと思います。
皆さま、どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。