あおきDIARY

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新入荷情報

お茶の季節も夏から秋へ ~単衣の準備をいたしましょう~

お茶席のきもの」新入荷情報

本日(8月7日)15時から新たにの単衣の品々をご紹介いたします。

“最も暑い夏” をまたまた更新してしまった今夏、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
暑さの度合いは言うには及びませんが、ここまで来ると本当に着衣に迷いますね。洋服でもそうなのですから、着物の場合はなおさらです。

それでもこの気候の中、夏着物をさらりと着て街中を行く女性を見かけると、 思わず目で追ってしまいます。
実際には暑いのでしょうが、やはり風流でいいものですね。

とはいえ、8月に入ると様相が変わってまいりました。 ふっと空を見上げた時の雲の感じ、風の匂い、夕刻の日入りの情景…。 暑気の中にも確実に “秋” を感じます。

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる(藤原敏行)」

この時期になると思い出される大好きな歌ですが、 季節の変化を感じ取る日本人の感覚の繊細さが見事に凝縮されていますよね。

茶道の季節のくくりでは、秋とされるのは8月~10月。 そしてご存知のように、8月8日は二十四節気でいえば立秋。

まだまだ酷暑がこたえる時期ですが、 この頃に催される「朝茶事」では早朝の5時前後に席入りし、 日が高くなる前に終了するという、朝の涼感と静寂を楽しむのが趣向です。

そして9月になれば、重陽の節句や中秋の名月にちなむお茶会が催されます。

重陽の節句はかつて菊酒を飲んで長寿を祈ったとされることから「菊の節句」とも言われ、菊の描かれたお道具、また菊を形どったお菓子などが用いられます。

また月を愛でる月見の茶会は障子や簾を外し、月光が差し込む中でお茶を点てたりと、 風流な演出がなされます。

こうした季節の変化に伴った細かい配慮とおもてなし、それが日本の文化、茶の湯の文化なのですね。

お着物も徐々に薄物から単衣へ。

昨今は衣替えのタイミングも気候変動に応じて多様化しておりますので、着方もいろいろ工夫してみてはいかがでしょう。

薄物のように透け感の強い単衣は色付きの襦袢を合わせて透け感を抑えてみたり、単衣時期の後半は袷用の帯や小物を合わせて ”秋感” を強調したり。またその時節ならではの柄や色彩を身につけるのも楽しいものです。

きもの青木では引き続き、これからのお茶のシーズンに向けていろいろなお品をご用意してまいります。
本日(8月7日)から単衣のご紹介も本格的に始まりました。

単衣の新着商品は「お茶席のきものページ」をご覧くださいませ

オンラインショップならびに実店舗の銀座本店をどうぞご利用くださいませ。
皆様のお越しをお待ちしております。