あおきDIARY

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銀座店

秋に重宝!本塩沢がおすすめです

少しずつ過ごしやすい気温となってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
青空の中に広がる雲を眺めると、ようやく秋らしさを感じるようになってきました。この時期は毎日空を見上げるのが楽しく感じる方も多いことと思います。

銀座通りには、初夏から晩秋にかけて途切れることなく花を咲かせるアンゲロニアが彩りを添えてくれています。

ふり返ると今年の夏も猛暑でしたね。着物姿は修行と自分に言い聞かせていたものの、さすがの暑さに着付けを見直してみました。涼しさを優先して最低限の形を整える補正に変えてみたところ、これが想像以上によかったのです。

今までは補正パッドにプラスして数種類のタオルを駆使していたのですが、思い切ってタオルは使わないことにしてみました。補正バッドのみを使って補正する位置や腰紐の位置を変え、伊達締めや帯の巻き方、お太鼓の作り方も工夫してみました。

さらに肌着類も出来れば一枚でも減らしたいと考え試行錯誤した結果、自分に合ったもの、自分に必要なものを見極めることの重要さに改めて気付かされました。

今回、猛暑を乗りきるために見直した着付けでしたが、涼しいのはもちろんのこと、着付け時間の短縮、お洗濯の負担軽減、何より工夫することの面白さを感じられたことが一番の収穫となりました。

これから単衣~袷へとシーズンが移行しますので、また新しい着付け方法にトライしてみようと思います。銀座店では着付けのお悩みなどございましたら、お気軽にスタッフにお声がけくださいね。

栗が加わると一気に秋らしくなりました

さて本題です。
よく耳にする「おすすめはありますか?」のフレーズですが、今の時期に持っておきたい便利アイテムといえば《単衣の本塩沢》ではないでしょうか。

新潟県南魚沼地方で織られる御召で、緯糸に強い撚りをかけた強撚糸を用いて、織り上げた後に湯もみをして作られます。こうすることで繊細なシボのある、シャキッとした感触の生地になるので、さらりとした肌触りが気持ちよくとてもおすすめです。

特に八掛のない単衣は着心地がダイレクトに伝わってきますので、単衣で一枚持っておくと何かと重宝することと思います。今回は即戦力として使えるアイテムをご紹介させていただきますね。

本塩沢の単衣 左から(A-3842)(A-3873)(A-3870

■ 秋色を加えて気軽なお出かけへ

着物(A-3842)帯(L-6889)帯揚げ(R-08)帯締め(S-406)バッグ(G-2426

黒よりも柔らかい印象になる墨色の濃淡で、市松文を織りだした小粋な一枚です。愛らしい鳥獣戯画の洒落袋帯を合わせて、美術館や展覧会、アートフェアやコンサートホールなど気分を上げてのお出かけにぴったりです。

■ 女子会にはパッと目を惹く帯を合わせて

着物(A-3873)帯(K-9096)帯揚げ(R-96)帯締め(S-402)草履(G-1684

淡いニュアンスカラーの地に、縁起の良い吉祥文様の七宝繋ぎ文を織りだした上品な一枚です。合わせる帯しだいで雰囲気が変わるので、女子会にはパッと目を惹く華のある帯はいかがでしょう。

■ 個性を受けとめてくれる万能な一枚

着物(A-3870)帯(K-9164)帯揚げ/店頭限定(P6-268)帯締め/店頭限定(P5-161)バッグ(G-2649

沖縄の工芸色豊かな花織の帯、アフリカ伝統の草ビロードのバッグをも受け止めてくれる万能な一枚です。モノトーンのすっきりとしたお柄は個性的なアイテムとも相性がよく、コーディネートの楽しみが尽きませんね。

いかがでしたでしょうか? リユースですとなかなかマイサイズのものに出会うのは難しいと思いますが、お直ししてでも手に入れておいて間違いないアイテムではないでしょうか。
実は私の初めての本塩沢は先輩からお譲りいただいたもので、迷うことなく即マイサイズにお直ししました。もうそろそろ出番となりそうなので、今から帯あわせを考えるのが楽しみです!

季節の染め帯はもちろん、くすみカラーを取り入れるとぐっと秋らしい装いになって素敵ですね。

左上(K-7023)左下(K-6785)真ん中(K-9149)右(帯4698

写真右端にある白山工房さんの牛首紬の洒落袋帯は、どことなく月の満ち欠けのような情緒を感じるモチーフで、秋にさり気なくコーディネートに取り入れると何ともオシャレだと思います。

青子さんに着てもらった単衣の着物に、秋らしいくすみカラーの羽織と岡小百合さんの羽織紐を合わせてみました。

相変わらずご好評の羽織やコート類も銀座店にてご用意しております。

単衣に合わせる羽織やコート類ですが、今の時期は何を選んでよいか悩んでらっしゃる方も多いことと思います。必要ではあるものの、実際に袖を通すとまだ暑いというのが正直なところですよね。そこでおすすめなのは、紋紗でも透け感があまりないもの、秋らしい落ち着いた色や深みのあるお色目のものですと安心してお召しいただけます。

京都衿秀さんの利休バッグや人気のトートバッグなど、小物類も揃っております。

より一層コーディネートが楽しくなるこれからのシーズン、是非銀座店へお越しくださいませ。皆さまのご来店をお待ちしております。

銀座店 安藤

『きもの青木銀座店』

TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日

ご来店の際には是非ご予約をおすすめいたします。ホームページから、またはお電話でも承っております。

皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。

※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。