セレクション情報
あおきセレクション更新のお知らせ (12/8)
師走も二週目に入り、街はすっかりクリスマスモード。大切な方へのプレゼントを探したりケーキを選んだり、華やいだ雰囲気に気持ちも弾みますね。
本日あおきセレクションを更新いたしました。
【着物4017】輪奈ビロード 道行コート 鳩羽鼠色 芭蕉文
【着物4018】人間国宝 福田喜重工房製 染一ッ紋 訪問着
【帯4965】西陣 山口美術織物製 袋帯 黒色「七宝若松文」
【着物4016】繍一ッ紋 本場結城紬 亜麻色 縞
【帯4969】草紫堂製 南部絞茜染 名古屋帯
*新着商品の一覧はこちらのページをご覧くださいませ。
次回は12月15日 (金) に更新予定です。
クリスマスのイルミネーションが美しい季節となりました。皆さまもいろいろな楽しいご予定を心待ちになさっていることと思います。お買い物など軽いお出かけでも、この時期ならばちょっと華やかめの装いも街にすんなり溶け込んでくれますね。
心がわくわくしている時は寒さもさして気になりませんが、やはり外出時には防寒用のコートがあると安心です。今回も2点ご紹介していますが、うち一点は輪奈ビロードのお品。ごく小さなループが織り込まれた輪奈ビロードは、そのループをカットすることで柔らかな毛羽が現れます。いつまでも撫でていたい魅力的な風合いですが、ループのカットは全て手作業でなされたもの。大きな芭蕉の葉のかたちを美しい毛羽で表現したこちらのコートも、大変な手間をかけた贅沢なお品ですね。
究極のビロードとなりますと全てのループがカットされるそうで、総切と呼ばれています。昔は帰宅後に着物の埃をはらうためにはビロードの小さな枕を使っていたと聞いて以来、探し回って織元さんに辿り着き、手のひらに乗るような小さな枕を譲っていただきました。それが黒の総切製。着物を決して傷めずに汚れを除いてくれる、超のつく優れものですが、あまりに美しくて触り心地良くて、やはり埃取りなどにはとても使えません。見本裂として大切に保管して、時折出してきては眺めています。 かつては擦り切れるまで防寒着として着尽くした後、布として最後まで使い切る、という意味での用途だったのでしょうね。
周囲でも冷え込みから体調を崩す方が増えてきています。
皆さま、どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。