銀座店
足元のおしゃれ 足袋と草履のこと
今年は春の訪れが早いのでは、と思っていたらいきなり雪が積もったり。極端な寒暖差に困っている方も多いことと思います。
雨や雪の日は、お着物でのお出かけのハードルがぐんと高くなってしまいますね。お着物が濡れた場合のお手入れが大変なのはもちろん、大きな理由としては足袋やお草履問題ではないでしょうか。足袋むき出しで寒くない?濡れない?汚れてしまわない?等々、お天気によっては様々なことが気になってしまいますね。これらの問題はちょっとした準備で随分改善できます。
雨コートや雨草履、草履カバーは『たまにしか使わない』という理由でつい後回しになってしまい、準備されていない方も多くいらっしゃるようです。が、これらの雨用グッズがあれば、お天気に左右されずにお着物でのお出かけを諦めずに済みますね。
雨草履はつま先をカバーしてくれるので一つは持っていたいですね。
【G-2235】京都衿秀 爪皮付き雨草履
草履や足袋にも日本の和装文化と同じく長い歴史がありますが、現在の足袋の形になったのは明治時代になってからのようですね。 鞐(こはぜ)についても紐からボタンで留めるようになり、やがて現在の金属製の鞐に落ち着きました。
最近では柄足袋や色足袋、ソックスタイプetc...様々な足袋があります。白足袋だけでも何種類もありますが、やはり昔ながらの綿足袋は不動ですね。
木綿の白足袋【T-236】きねや製 白キャラコ
ストレッチ足袋【T-201】
ご存知のように茶道をなさる方は足袋カバーは必須。お茶室を汚さないための心くばりですね。正座用の足袋は足の甲が畳に当たらないので、正座が苦手な方も少しお楽に感じられるようです。
【T-242】綿入りのびる足袋 正座用 晒し裏
フリース素材の足袋は冬には必需品ですね。それまでは重ね履きしたりネル素材の足袋にも助けられていましたが、今はこれ一枚でひと冬越せます。
【T-243】フリース足袋 ナイロンストレッチ
最近では日本人の体格もずいぶん変わってきて、足のサイズが大きい方も増えてきています。
ある程度のサイズのものは当店にもご用意があるのですが、特に大きなサイズや外国の方、細巾、甲高、幅広、と足のサイズや形も千差万別です。当店でサイズが合わないお客様には東銀座の「大野屋」さんをご紹介させていただいてます。
先日、白足袋を購入させていただく機会があったので「大野屋」さんに出かけてまいりました。こちらでは様々なサイズの白足袋はもちろん、柄足袋や色足袋など多彩な種類が揃っています。
古風な趣きの店構え。引き戸を開けると柄足袋、手拭いや和小物が出迎えてくれます。
お店の方に白足袋のサイズと幅を伝えるといくつか候補を出してくれて 試し履きもさせていただけます。 足幅が狭いかた(細)標準(中)甲高 とあります。 ちなみに4枚こはぜと5枚こはぜがあり今回は5枚こはぜを購入しました。
足に良くなじんで、とても履き心地よかったです。残念なことに現在では足袋の職人さんがおらず、オーダーは受けていないとの事でした。
お草履も足袋と共に発展してきました。 鼻緒は足の親指と人差し指で挟むように履くのですが、こちらも草鞋の形からいざという時に力をいれて走り出せるように作られたようです。が、現在では指の付け根が痛くなってしまった経験から、草履は苦手という方も多いのではないでしょうか。
最近は台や鼻緒の素材などからオーダーすることは少なくなり、カジュアルなものからフォーマルまで既成品から選ぶことが殆どですが、自分に合った鼻緒のすげ方に調整することが可能ですし、履き心地が良く疲れないお草履もたくさん出てきています。
代表的なのは菱屋さんのカレンブロッソですね。
台の部分がコルクでクッションがよく、銀座店のスタッフも一日中履いても疲れません。小走りだって出来てしまいます。
スタッフも愛用しています。
訪問着の時はヒールの部分が二段から三段のエナメルか織素材を用いたお草履がおすすめです。
また、畳表の草履もフォーマルな装いに一段と品格を添える逸品です。 南部畳表に組紐の鼻緒でぐっと着姿を引き締めてくれます。
【G-2638】京都衿秀 草履 畳表 組紐鼻緒
カラス表のお草履は濃い茶色にきりりとした粋な雰囲気の万筋の鼻緒がアクセントになっています。前坪の深紅がすっきりと効いていますね。カジュアルからちょっとしたお出かけに似合います。
【G-2704】京都衿秀 草履 カラス表 万筋文鼻緒
カジュアルであれば一段でも、またソールの素材も問われませんね。
【G-2628】京都衿秀 草履 黒色 横段鼻緒
最近はスポーツシューズメーカーさんがお草履に参入したり、履きやすさと快適さを追究した商品が増えてきています。
お草履は長い時間身体を支えてくれる大事なワードローブのひとつです。
ぜひご自身に合ったものを探してみてください。
銀座きもの青木では、式典のシーズンに向けて、フォーマルのお草履も続々と入荷の予定です。
皆様のお出かけをスタッフ一同お待ちしております。
銀座店 阿部
『きもの青木銀座店』
TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日
ご来店の際には是非ご予約をおすすめいたします。ホームページから、またはお電話でも承っております。