あおきDIARY

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銀座店

はじめてのお買いもの【肌着と襦袢編】

春分を過ぎ、本格的な春の訪れを感じる陽気となってきました。 いよいよ待ちこがれた桜のシーズン到来ですね。

きもの青木銀座店では今年も週替わりで桜が登場し、お客様をお迎えしております。

下向きの花弁が特徴とされるオカメザクラ

細い枝に可憐な花を咲かせる啓翁桜は新種のカーネーションとともに

そしてご近所さんのアートアクアリウム美術館GINZA(三越銀座新館9階)では、桜をテーマにした企画展「めっちゃ桜!2024」が開催中とのこと、タイトルが何ともキャッチーで愛らしいですね。 金魚と桜のコラボレーション、幻想的な空間でいつもと違ったお花見が楽しめそうですので、ご興味ある方は是非チェックしてみてください。

アートアクアリウム美術館GINZA 春の企画展「めっちゃ桜!2024

私事ですが… 着物に興味を持ちはじめて着付教室に通い出したのが、まさにピンクが色めくこの時期でした。 毎年桜を見ると着物をはじめた頃の初々しい気持ちを思い出します。

初めは覚えることがあまりに多すぎて、「えっ、着物きてる人って…これほど多くの手順を覚えてるの?」とにわかには信じられませんでした。 本腰を入れるべく、まずは必要なものを一式揃えるところからスタートしたものの、私の周りには着物に詳しい人はおらず、着物好きの友人や知り合いもいなかったため本当に悪戦苦闘の日々でした。

着物に興味はあるものの、私のように先達にご縁のない方は初めはとても苦労なさると思います。 今回は『はじめてのお買いもの【肌着と襦袢編】』と題しまして、僭越ながら私の失敗談とともにおすすめアイテムをご紹介したいと思います。
今から着物をはじめようとお考えの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。

■ 肌着は少しお金をかけてでも着心地のよいものを!

まず肌着ですが、色々な種類のものがありますよね。 上下で分かれているものやワンピースタイプのもの、はたまた肌着はユニクロのエアリズムで十分といった情報も聞こえてきますので、何を買えばいいのか悩みました。

私が一枚目に購入したのは、ポリエステルと綿が混合された着物スリップ(ワンピースタイプ)です。通っていた着付教室では二部式の襦袢がおすすめされていたので、何となく肌着はワンピースタイプの方が楽かなと思い選びました。シワになりにくくお手入れが簡単で、お値段が手頃なところも魅力でした。

実際に使ってみた感想ですが、私の場合はウエスト部分の補正をしっかりと行うので、ワンピースタイプのものは上下が繋がっているため補正がズレやすく感じました。

さらにポリエステルが入っているからか下半身部分がもたつくような感覚もあり、正直あまり着心地がよくなかったです。

はじめて肌着を購入する方には、《着心地の良い肌襦袢と裾よけ》をおすすめいたします!

肌馴染みのよい綿ガーゼ肌襦袢(T-51

さらりとした肌触りの裾除け(T-61

私が使っている肌襦袢は、きもの青木でもお取り扱いしている綿ガーゼのものですが、使う度に肌に馴染んでくる感覚があって肌触りがとても気持ち良いです。

裾除けの素材はコットンから生まれた再生セルロース繊維のキュプラ(ベンベルグ)ですが、ポリエステルよりも吸放湿性が格段に優れているため、サラリとした肌触りで蒸れやべたつきを抑えてくれます。 実際の着心地としては、はじめのうちは若干静電気を感じましたが、お洗濯を繰り返すうちに今はほとんど気にならなくなりました。

きもの青木では他にも、着物好きの愛読書『美しいキモノ』とあずま姿さんが共同開発した麻素材の半襦袢や裾除け、相変わらず根強い人気を誇る高島ちぢみの肌襦袢やステテコなどもご用意しております。

➀おすすめmieシリーズ:肌襦袢(T-51)裾除け(T-61
➁高島ちぢみ:肌襦袢(T-S51)すててこ(T-63
➂麻素材ひんやりLINE:半襦袢(T-52)裾よけ(T-64

ちなみにですがユニクロのエアリズムも愛用しています。さらりとした着心地はもちろんのこと、首元が広く背中の衿ぐりも深めなので使いやすいですね。

やはり着ていて気持ちよく感じるのは天然素材ならではといったところでしょうか。 肌に直接触れるものには、少しお金をかけてでも着心地のよいもの選ぶことをおすすめいたします。

2024年春号の巻頭特集は『似合う!叶える!新しい私 マイスタイルのつくり方』です

■ 汗ばむシーズンには洗える襦袢が必需品です

次に襦袢ですが、一枚目として購入するのであれば《洗える素材で着心地のよい長襦袢》がおすすめです。

左から 袷用(F-460)、単衣用(F-458)、夏用(F-545

私の失敗談は… ポリエステル素材の二部式のものをインターネットで見つけて5,000円ほどで購入しました。 「自宅で洗えてアイロン不要」というコメントが気に入ったのですが、とにかく静電気がひどくて使うのを諦めたという何とも悲しい結末になりました。

その後、東レさんの人気商品であるシルックの長襦袢を購入したところ、これが大正解でした。 一度失敗しているのでポリエステルは大丈夫かな?と半信半疑でしたが、実際の着心地は全くの別物で静電気も起こりにくく、初めからコレを買っておけばよかった!の一言です。
当時のお値段で33,000円くらいと記憶してますが、やはり着心地のよいものは3~4万円くらいが相場でしょうか。

今では袷・単衣・夏用と三種類持っていますが、どれも買ってよかったと満足しているお気に入りアイテムです。

昨年、特に大活躍してくれたのが単衣用の長襦袢です。

袷シーズンでも気温が高い時は長襦袢を単衣用のものにして、半衿を付け替えて対応すると便利です。サラっとした着心地の楊柳タイプの白なので、カジュアルから改まった装いにもお使いいただけます。一番は半衿を付けたまま、洗濯機でジャブジャブ洗えるところが嬉しいですね。

ウォッシャブル半衿 一覧はこちら

銀座店では店頭限定でリユースの洗える長襦袢もございます。

個人的には今年は一枚、麻の長襦袢をお仕立てしようと計画中です。 お着物好きの方や先輩方に話を聞くと、なんだかんだで麻の長襦袢が一番重宝とのこと。 ずっと気になっていたので、ついに麻のマイ長襦袢を作ってみようと思います。この体験談はまた別の機会にお話させてください。

いかがでしたでしょうか。正直なところ、今となっては肌着も襦袢もシーズンによって使うものを変えてますし、皆さんそれぞれに感じ方やお好みも違うと思いますので、コレという正解はないというのが一番の感想です。 あえて言うとするならば、その日の気分によって選べるくらい、肌着も襦袢もお気に入りのものを揃えたいですね。

最後になりましたが、告知です!

3月28日から毎年ご好評いただいております大人気の“博多帯フェア”が開催されます。あわせてガラスジュエリー作家 岡小百合さんの帯留めや、京都 衿秀さんの三分紐もご用意いたしました。
詳細はまた改めてインスタグラムでご案内させていただきます。

春の陽気に包まれながら、是非とも銀座の街に遊びにいらしてください。

松屋銀座8Fテラスにて

銀座店 安藤

『きもの青木銀座店』

TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日

ご来店の際には是非ご予約をおすすめいたします。ホームページから、またはお電話でも承っております。

※ご予約なしでもご相談を承っておりますが、ご予約のお客様を優先して対応させていただきますので長時間お待たせしてしまう場合もございます。コーディネートのご相談やお着物や帯をご持参いただく場合は、ご予約をおすすめしております。

皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。

※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。