銀座店
きもの青木 「周年祭」開催中です
皆様こんにちは。 爽やかな秋の気配を感じるようになってまいりましたが、お元気でお着物ライフを楽しんでいらっしゃいますか?
時の経つのは早いもの。暑い暑いと言いながらも、なんと今年もあと2ヶ月とは!
10月といえば、恒例の 銀座きもの青木「周年祭」。 今月初めから4週にわたって開催中でございます。 今年も無事に「周年祭」を迎えられた事、多くのお客様に支えて頂き、皆様に日本の宝ものである染織の逸品をご紹介できる事、心から感謝しております。
毎回、どのようなお品が出るのか、我々スタッフもワクワク、ドキドキのお楽しみなのですが、「周年祭」がどの様なお品揃えなのかとご質問いただくことも多くございますので、この機会に改めてご紹介させていただきますね。
いわゆる染織作品の逸品と呼ばれるものは
・国が指定する重要無形文化財の保持団体、または保持者として認定された団体、個人(いわゆる人間国宝と呼ばれる方々)による、高度な技術や熟練の手技が尽くされた珠玉の作品
・日本工芸会や国画会などに所属する作家さんを中心とする、独自の世界観から生まれる圧倒的な個性とオーラを備えた作品
・日本各地の歴史ある伝統産業から国が指定する、全国津々浦々から集まってきた魅力的な伝統的工芸品の作品
などの着物や帯。 通常のセレクションでもお馴染みの品々ですが、「周年祭」ではその中でもより希少性の高いものや、きもの青木 が「周年祭」のためにとあたためてまいりましたものを中心に、ご案内しています。
私事ですが、今年は初夏にご縁あって、伝統的工芸品の置賜紬の里である山形県の米沢、長井、白鷹を旅するチャンスに恵まれ、現場の貴重なお声に触れてまいりました。 そこで、今回は置賜紬を中心に、伝統的工芸品のことについて少しお伝えさせていただきますね。
このマークがお馴染みの「伝統的工芸品」の印。国指定の伝産法(伝統的工芸品産業の振興に関する法律)で定義されている条件を満たしたこのマーク入りの品々も、きもの青木 では数多くお取り扱いさせていただいております。
伝統的工芸品産業振興協会によれば「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」で定められた「伝統的工芸品」という呼称の「的」とは「工芸品の特長となっている原材料や技術・技法の主要な部分が今日まで継承されていて、さらに、その持ち味を維持しながらも、産業環境に適するように改良を加えたり、時代の需要に即した製品作りがされている工芸品』という意味とのこと。なかなか難しいですね。
その具体的な項目はというと、
①主として日常の暮らしに使われるもの
②製造過程の主要部分が手作業によるもの
③概ね100年以上継続する伝統的技術または技法によって製造
④伝統的に使用されてきた原材料→天然素材である
⑤一定の地域で、10企業または30名以上の従業者が集まって産地を形成→同業組合の存在
これらの要件を満たした上で申請し、狭き門を通り抜けた団体が経産省から認定を受ける、というしくみだそうで、現在日本の伝統文化を守るべく認定されている日本の宝は、240余品目に及ぶそうです。
この説明を聞いただけでも有り難みが湧き上がってまいりますね。
私が訪ねてまいりました置賜紬の産地では、紅花紬で有名な米沢紬、米琉でお馴染みの長井紬、白鷹お召に代表される白鷹紬などが生産されています。
古くから絹産業が発達していたこの地は米沢藩主の上杉鷹山氏によって、特産品としての高価な絹織物の生産、流通経路や品質保証の仕組みが整備されました。 今在る機屋さんは、その礎から脈々と現在まで続く超老舗さんばかり。
11代続く縞帳
そんな置賜紬の中でもとりわけ人気の高い白鷹お召も、今回の「周年祭」にお出まししております。
白鷹御召(着物4280)
独特な手法で染め上げる高い技術を必要とする板締め
経糸緯糸の細かな絣合わせの世界で現れてくる伝統柄。 ちょうど、機屋さんでは、七宝の白鷹お召を織ってらっしゃいました。
店頭でお取り扱いしているお柄が目の前で織り進まれる光景は圧巻でした。 お若そうな職人さんでした。伝統的工芸品の認定がある団体は、後継者育成にも大変なご尽力をされておいででしたので、今後もとても楽しみです。
きもの青木「周年祭」はまだまだ続きますので、ぜひ、ご注目くださいませ。
最終週は、10/25(金)オンラインショップ出品でございます。
銀座店では、10/24(木) 先行販売でございますので、是非お立ち寄りくださいませ。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
銀座店 橋本
『きもの青木銀座店』
TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日
店内混み合う状況もございますので、ご来店予約を頂くと比較的スムーズにご案内できます。ぜひ、ご来店予約フォームをご利用くださいませ。
※ご予約なしでもご相談を承っておりますが、ご予約のお客様を優先して対応させていただきますので長時間お待たせしてしまう場合もございます。コーディネートのご相談やお着物や帯をご持参いただく場合は、ご予約をおすすめしております。