
銀座店
洗える長襦袢《き楽っく》を着用してみました
暦の上では春となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
以前ご紹介した銀座店近くにある十月桜は今年も存在感を放ち、ひと足お先に春を感じさせてくれています。
今年は2月22日(土)に銀座の街の社会貢献活動として『銀座の街の花贈り』が開催されます。
一度も出荷されずに廃棄されてしまうお花、行き先がなく残ってしまうお花について関心を持ってもらうイベントです。
数寄屋橋公園や東急プラザ銀座に設置される「花贈りブース」では、来場者に2本の花をお渡しし、1本は自分用に、もう1本は大切な人に贈ってもらうというもの。今年は復興支援を目的として「石川県・富山県・新潟県」のチューリップが用意されるそうです。
ご興味ございましたら、ぜひお出かけしてみてくださいね。
立春という言葉を聞くと、これから訪れる春にむけて準備がたのしくなってくる時期でもあります。着物の着こなしも袷から単衣へ、それに伴う体温調節はインナーアイテムが鍵を握りそうですね。
今回は汗ばむシーズンにむけて準備しておくと安心な、京都・衿秀さんの洗える長襦袢《き楽っく》をご紹介したいと思います。
人気商品ですのでご存じの方も多いとは思いますが、衿秀さんならでは「半衿のお洒落をもっと"気楽"に楽しんでほしい」という想いから誕生した商品で、コンセプト通りとにかく"楽ちん”であることが一番の魅力です。
何が楽ちんであるかいうと、ポイントは大きくわけて2つです。
まず1つ目は、「針いらず半衿の付け替えが5秒!」との謳い文句で、ファスナーのみで半衿の付け替えが終了するという画期的が構造になっています。
2つ目は、お袖部分がマジックテープで簡単に替えられる仕組みで、替え袖があればカジュアルからフォーマルまで対応可能なことに加え、裄の長さが調節できるという優れもの。前後3cmほど裄の長さが調節できるので、色々なサイズのお着物にも幅広く対応でき便利です。
ではこの2点を踏まえて、実際に試してみた感想を正直にお伝えしたいと思います。
まず、ファスナー式の半衿は着心地として違和感があったり、ファスナー部分がボコボコしないか心配だったのですが、これはほぼ気になりませんでした。 見た目もファスナーが見えることはないので、ごく普通の長襦袢ですし、ファスナー自体はとても柔らかく、直接肌に触れることもありません。あえて気になると言えば、衿は衿芯を入れなくても大丈夫とのことですが、私は硬めが好みなので少しもの足りなさを感じました。衿秀さんでは《き楽っく専用の衿芯》を販売してるそうなので、一度試してみようと思います。
次にお袖部分ですが、マジックテープで付け替えるタイプはすぐに取れてしまったり、ズレたりしないか不安でしたが、これは全く心配ありませんでした。ただしっかりしている作りで安定感がある分、マジックテープが重なる部分はやや厚みを感じるというのが正直な感想です。
裄の長さが違う着物を着る場合、長襦袢の裄をつまんで調整したり、着物の衿幅を工夫したり、着物によって長襦袢を変えたりするところ、き楽っくは一枚で済むというのがとても便利です。
個人的に《き楽っく》の一番の推しポイントは、この裄の問題を解決してくれるところだと思います。
他にも、肌着と襦袢が一体化してるという点では脇部分にガーゼの汗取りが付いていたり、背中にWリングの紐通しが付いているので美しい衿元と着姿がキープできるようになっています。
さらに、衿秀さんこだわりの着心地の良さを追求した素材を使用しつつ、お手入れはネットに入れて洗濯機で洗えるというお手頃さ。これから気温が上がり汗ばむシーズンには、何と言っても洗えるというのは一番の魅力ではないでしょうか。
きもの青木でお取り扱いしている《き楽っく》は「ベーシックType」「一花一花(いちか)」「千花(せんか)」の3種類です。
「ベーシックType」と「一花」は替袖と裾除の素材がキュプラ&ポリエステルで、静電気が起こりにくく、サラっとした軽やかな着心地ですので単衣シーズンにもオススメです。
「千花」は替袖と裾除の素材がレーヨン&ポリエステルなので、とろみのある滑らかな生地感でシワになりにくいというメリットがあります。
左:ベーシックTypeの生地感 / 右:千花の生地感
着心地も悪くない、半衿や替え袖もとても便利、お手入れも簡単となると…ほかに残念な点はないのかしら?と気がかりですよね。
ひとつ気になったのは、ずばりサイズ選びです。
私は身長が約162cmなので、身丈が129cmのLサイズを試してみたのですが、正直なところ裾廻りが大きすぎました。
衿秀さんのサイズ表記では、「S/M/L」は裾廻りが「広め」、「Sfit/Mfit/Lfit」は裾廻りが「一般的」となっています。シリーズによっては「広め」である「S/M/L」サイズしかないので、サイズ選びが難しいかもしれません。
ただし、そこはさすが衿秀さん!お好みによって別注でオーダーすることが可能です。身丈や身幅、袖丈などマイサイズにこだわりたい方には充実した内容でオススメです。
銀座店ではサンプルをご用意しておりますので、実物を見てみたい方、一度サイズ感を試してみたい方は是非ご来店くださいませ。
*きもの青木オンラインショップではこちらの商品ページにてご覧いただけます。
《ベーシックTypeの寸法表》
※画像は商品パッケージより
《一花(いちか)、千花(せんか)の寸法表》
※画像は商品パッケージより
長襦袢に関しては、夏は麻、冬は正絹のものを愛用している方が多いと思います。私もその一人ですが、年々気温が高くなり汗をかくことが多くなっているので、洗える長襦袢が必需品であることも実感しています。
そのなかでも裄の長さが調節でき、衿や袖を替えるとカジュアルにもフォーマルにも対応できるというお手軽さこそが《き楽っく》の一番の魅力だと思います。
銀座店では週代わり、春を感じられる草花たちが皆さまをお出迎えしております。
皆さまのご来店をお待ちしております。
愛らしい黄色の枝花はサンシュユで、別名「春黄金花(はるこがねばな)」とも呼ばれます
銀座店 安藤
『きもの青木銀座店』
TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日
店内混み合う状況もございますので、ご来店予約を頂くと比較的スムーズにご案内できます。ぜひ、ご来店予約フォームをご利用くださいませ。
※ご予約なしでもご相談を承っておりますが、ご予約のお客様を優先して対応させていただきますので長時間お待たせしてしまう場合もございます。コーディネートのご相談やお着物や帯をご持参いただく場合は、ご予約をおすすめしております。