先日、『お茶ときもの、あれこれ』の撮影を行いました。
今回は経堂にある、純日本家屋を改装した数寄屋造りの茶亭『藤水亭』をお借りし、よりお茶会の雰囲気に近い撮影を目指しました。
控え室に着物や撮影小物をスタンバイ!
時間にシビアな中、スタッフはそれぞれの仕事をこなしながらも和気藹々と進み、モデルさんからも、青木の撮影現場は、毎回とても居心地良いです、とのありがたいお言葉をいただいています。
いざ撮影が始まると、より着物の魅力をお伝えできるよう最後まで細い修正を行います。
『藤水亭』のオーナー様にも所作や撮影小物のご相談に乗っていただき、素敵な写真に仕上がっていますので、ぜひじっくりご覧ください。
水屋でのカット、合間に小物用の撮影も!
モデルさんにあちらこちらへ移動をお願いしてポーズを作って頂きますが、どのカットもすぐにポーズが決まるのはさすが。阿吽の呼吸で進んでいきます。
1日がかりの撮影は体力勝負。お昼は車座になって美味しいお弁当をいただきました。焼き鮭、生姜焼き、ハンバーグ!
慌ただしい中、ほっと一息できる時間がとてもありがたいですね。
閑話休題。さて、午後も張り切って撮影です。
段取りに沿って、着付け、撮影、着付け、撮影、合間に片付け……。
さて、ここまでお読みいただきますと、『藤水亭』さんの詳細が気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近ではほとんど見ることのない個人宅の見事な数寄屋造り。こちらは昭和初期の建築で、運よく戦災も逃れた貴重な建物です。お茶室として遺したく大切に維持していらっしゃるとのこと。
こちらは小間。網代天井が素敵です。オーナー様によると、職人さんが天井に手を伸ばし、角を合わせながら組んだとのことで、随所に職人技が光っています。障子からの柔らかな光と影のコントラストはまさしく陰翳礼讃の世界。
風情ある露地や待合も素晴らしく、次回またご紹介させていただきたいと思います。都心とは思えぬ静かな空間に、感動しきりです。
どの写真一つとっても、とても雰囲気のある仕上がりとなりました。
『藤水亭』では、月釜茶会と茶の湯体験を行なっています。 お久しぶりの方、初めての方もお茶の世界を楽しむことができますので、気になる方はお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
『お茶ときもの、あれこれ』の舞台裏をお届けしました。
お茶の世界と着物の愉しさ美しさ、装いのヒントが伝わるページとなりますように。
『お茶ときもの、あれこれ』が、お茶の席での装いを選ぶ一助となりましたら幸いです。
今回掲載した着物や帯は、季節になりましたらSNSなどでご案内させて頂きますので、今しばらくお待ちくださいませ。
※こちらのコラムは『お茶ときもの、あれこれ』の画像は全て舞台裏での一コマですので、違和感のある箇所があるかと存じますが、あらかじめご了承くださいませ。