あおきDIARY

きもの青木からお伝えしたいこと、
新しく届いた着物や帯のお知らせ、
ときどき急ぎのご連絡

銀座店

銀座店

きもの青木と私の出会い

酷暑の夏も9月に入り、ふとした時にこれまでとは違う過ごしやすさを感じます。吹く風も涼やかになってきて、通勤時に歩く街並みや秋物が並ぶお店のウィンドウを見ながら、もうすぐ私の好きな秋がやってくると思うとワクワクしてしまいます。

秋といえば食欲の秋、運動の秋、芸術の秋。美味しい食べ物が沢山出回り、また自然の移り変わりがとりわけ綺麗な季節ですね。山登りが趣味でもある私は、秋の山の景色の変化をみるのが楽しみで、この時期にはよく出かけます。 そして芸術の秋といえば、高度な手仕事と時間が費やされた贅沢な着物や帯はまさしく芸術作品ともいえるもの。身に纏うことで風情豊かな季節感を表現できますね。

さて、私は春から銀座きもの青木のスタッフとして仕事をしておりますが、今回は私がきもの青木と出会うまでのお話をしたいと思います。

ひとそれぞれ異なれど、今の時代に「着物を着よう!」と思うには、何かしらのきっかけが必ずあることと思います。
私のきっかけは、日本刺繍です。

実は子育てが一段落した頃から、母が日本刺繍を習い始めました。当時は以前より嗜んでいたフランス刺繍に続けて、ただ好きなことをしているのかな思っておりました。

身頃や袖のサイズに切られた反物を張った大きな板を持って1時間近くかけて習いにいき、また帰ってきては撚りをかけて糸を1本から作り、ひと針ひと針刺している姿はいまでも目に焼き付いています。

最初は好きで始めたことかもしれませんが、今思えば、私達姉妹が結婚するときの嫁入り道具の一つとして持たせようと、母が一生懸命作ってくれたもの。刺繍のお着物や帯などは大事な宝物です。

そんな宝物をずっと箪笥の肥やしにしてはいけないと思い、子供達の式典には必ずそのお着物と帯を着て参列しておりました。そんな晴れの日の姿を、母には一度も見せることができなかったのは本当に残念です。

最初は親孝行になるかなという想いで着ていた着物でしたが、今では私の大切なワードローブの一つとなっております。

先日、そんな母の話を知っているお友達が、日本刺繍の展覧会に誘ってくれました。

どの作品も実に見事なもので心から感動いたしましたが、同時に、あらためて母への感謝の気持ちで胸が熱くなりました。

自分で着るだけで大満足だった私の着物生活でしたが、娘に浴衣の着付けをしたことで、人に着せることを勉強するうちに、段々と着物に関係する仕事をしたいと思い始めました。

そんな時に、思ってもいなかった きもの青木 とのご縁がつながりました。

私は今、東京都の青梅市に住んでおります。昔は織屋さんがあり着物にも関わりのある地域ですが、やや離れた銀座はほとんど出かけることのない場所でした。 面接を受けるにあたって初めてお店を訪れた際の第一印象は、私が想像していた着物屋さんとは違う、落ち着いた居心地の良さ。スタッフの楽しそうな雰囲気、決して広くはない店内ではありますが品揃えの多さにもびっくりしました。

皆さまは初めて銀座きもの青木にご来店なさった時の印象はいかがでしたでしょうか? 初めてお店に来られるお客様が、ずっとここに居たいわ、楽しいわ、という言葉をよく耳にしますが、同感です。私もそうでした。

そしてびっくりしたことがもう一つ。実際に仕事をすることになり、銀座店とは別に世田谷事務所を訪れたときです。

ホームページにインスタなどSNSでの運営や発信、そこに載せている文章や写真、商品管理などの作業を、えっ?この少ない人数のスタッフですべてやっているのですか?と聞いてしまったほどです。素敵な商品をお客様に届けたいというその想いにも共感し、今はこの場所で働けることが出来て、とても楽しい毎日です。

さて、暑さもひと段落するこれからは、着物が着やすい季節になってきますね。お茶会や歌舞伎、パーティなどはもちろんですが、近所で友達とランチや気軽な買い物に行ったり、少し都心から離れた自然豊かなところにカジュアル着物でのお出かけもおススメです。

銀座きもの青木では、秋冬に向けて袷のお着物や帯、小物たちが毎日たくさんの商品が入荷しております。季節を感じる着物や帯、幅広い場面で活躍してくれる色無地もたくさん揃っています。

ぜひご来店の際には、皆さまのご相談にはもちろん、コーディネートのご相談も気兼ねなくお尋ねください。

まだまだ残暑厳しい日もあり、涼しい日もあります。寒暖差のある時は、体調を崩しやすくなりますので、どうぞご自愛の上お過ごしくださいませ。

スタッフ一同皆様のお越しをお待ちしております。

銀座店 藤澤

『きもの青木銀座店』

TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日

店内混み合う状況もございますので、ご来店予約を頂くと比較的スムーズにご案内できます。ぜひ、ご来店予約フォームをご利用くださいませ。

※ご予約なしでもご相談を承っておりますが、ご予約のお客様を優先して対応させていただきますので長時間お待たせしてしまう場合もございます。コーディネートのご相談やお着物や帯をご持参いただく場合は、ご予約をおすすめしております。

皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。

※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。

銀座店

麻素材で夏も着物を快適に

パリオリンピックが無事幕を下ろし、8月も終盤にさし掛かってまいりましたが 皆さまいかがお過ごしでしょうか。
運動音痴の私ですが、オリンピックでの選手たちの活躍には胸が熱くなる想いでした。つい夜更かして見入ってしまい、睡眠不足になられた方も多かったのではないでしょうか?

立秋を過ぎ暦のうえでは秋を迎えたとはいえ、厳しい暑さはまだまだ続きそうですね。

夏のお楽しみかき氷。お気に入りはほうじ茶味です♪

今年の夏は全国的に観測史上に残るような猛暑が続き、クーラーを効かせた部屋で着付けをしても、駅に着く頃には一仕事終えた後のようにぐったりしてしまいます。

暑がりで汗かきな私は、いかに着物で夏を快適に過ごせるかアレコレ試してみたのですが、ダントツで心地よさを実感できたのが夏の大定番「麻」でした。

麻の襦袢は持っていたのですが、今年は肌着にも麻をとり入れてみたところ、なんともさらっと心地良いこと!今更ながら麻のすばらしさを体感できましたので、今回は麻について少し掘り下げてみたいと思います。

近年の着物に用いられる麻はほとんどがラミー(紡績の苧麻糸)です。手績みの苧麻糸によるものは糸づくりだけでも大変な手間暇を要するため、現在では国の重要無形文化財に指定されたごく一部のお品のみとなっていますね。なお、基本的に糸に撚りをかけ独特のシボを出した織物は縮(ちぢみ)、シボのないものは上布と呼ばれています。

麻の繊維はストローのような中空構造となっており、体の熱を外に発散し同時に汗を吸い取る働きをするまさに天然のエアコン!高温多湿な日本の夏には最も適した繊維といえそうです。さらに、汚れが落ちやすい、洗濯に強い、乾くのが早いなどたくさんのメリットがあり丈夫さと清潔さを兼ね備えた万能選手。一枚は持っておきたいですね。

=小千谷縮=

毎年人気の高い小千谷縮。小千谷縮が作られる越後の国、新潟ではかなり昔から越後麻布という上質な麻布が織られていました。この麻をアレンジして生まれたのが小千谷縮。強い撚りをかけた緯糸を用いて製織し、ぬるま湯で手揉みして糊を落とすことで、撚りの戻りによる涼やかなシボをつくります。

小千谷縮は製品によって用いる糸や機など制作工程が大きく異なりますが、国の重要無形文化財に指定される最高峰のものは

➀糸は手績みの苧麻糸であること
➁絣は手くびりであること
➂いざり機(地機)で織ること
➃縮の仕上げは湯もみであること
➄雪ざらし

と、➀~➄の要件を満たす必要があります。

重要無形文化財指定の小千谷縮の着尺の製作は年間数反ほど。希少価値の高い夏の織物の中でもとりわけ入手の難しい逸品ですね。

こちらも過去にセレクション商品として何点かご紹介しておりますが、きもの青木ではラミー(紡績糸)を用いて高機で織り上げられた伝統的工芸品指定のものや、気軽にお召しいただける機械機によるお品を中心にご紹介しております。

*小千谷縮のコーディネート
シックな色合いの小千谷縮に型染めの麻帯を合わせて

着物:A-4010帯:K-9927

=近江ちぢみ=

近江ちぢみは滋賀県の湖東地域で生産される麻織物です。湖と豊かな山々に囲まれたこの地域には高い湿度と美しい水があり、この高温多湿で内陸性の気候が麻織物の生産には最適とのこと。長い伝統に基づく技術によって織り上げられた強撚糸の織物を、『しぼ取り板』と呼ばれる板の上で生地をほぐしながら撚りを戻し皺をつけていました。現在ではこの作業も機械化が進んでいるようですが、このようにして得られたしぼによるシャリ感が肌との接地面を減らし、べたつきを取り除き快適な着心地を運んでくれます。

*近江ちぢみのコーディネート
爽やかなペールブルーの近江ちぢみに麻の染め帯で季節感を楽しんで

着物:A-3989、帯:K-9922

=近江上布=

近江上布の特徴は細い麻の繊維で織られる爽やかな風合いと絣模様です。機械化を取り入れた近江ちぢみとは異なり、伝統的工芸品に指定される近江上布は、素材はもちろん絣の染色や機にも様々な条件が定められており、上記の手もみによるシボ出しも要件の一つとなっています。

*近江上布のコーディネート
ナチュラルカラーの近江上布に人気の栗山工房の帯を合わせて

着物:P1-633(店頭限定商品)、帯:K-9757-2

=越後上布=

言わずと知れた夏の逸品、越後上布。 手績みのごく細い糸で織られる越後上布は、透けるように薄さと軽くさらりとした風合いが特徴です。

苧麻の皮から糸を績み、糸を染め、昔ながらの地機で手織りし、できあがった反物を仕上げに雪の上に広げて『雪晒し』を行います。気の遠くなるような時間をかけた工程を経る越後上布は、国の重要無形文化財に指定されています。

銀座店では文化財指定の越後上布の帯も多数ご紹介しています。

左から、帯5178帯5145帯4755帯5164

ひとくちに麻といっても地域や製作工程の違いでそれぞれ違った特性があるのですね。

麻の肌着の過ごしやすさに感動し、着物以外でも麻のルームウェアやワンピースを買ってみたりとすっかり麻に魅了された夏でした。

銀座店では暑さ対策としておすすめしたいお品が他にもございます。夏はもちろん単衣の時期でも重宝する綿麻の高島ちぢみの肌着。

こちらは綿80%、麻20%で、さらっとしながらも柔らかい肌触りが心地よいです。

また、小さな立役者としてヘチマの帯枕と前板も書き添えておきますね。

へちま帯板(G-1350)、へちま帯枕(G-2992

まだまだ厳しい残暑が続きそうですが、透け感の少ないものであれば9月に入っても麻の着物を楽しむことができますね。

皆さまも熱中症に気をつけて、残りの夏を満喫してください♪

銀座店では、一足早く秋に向けて袷のお品も入荷してまいりました。
コーディネートのお悩みなどお気軽にご相談くださいませ。スタッフ一同ご来店をお待ちしております。

銀座店 勝田

『きもの青木銀座店』

TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日

店内混み合う状況もございますので、ご来店予約を頂くと比較的スムーズにご案内できます。ぜひ、ご来店予約フォームをご利用くださいませ。

※ご予約なしでもご相談を承っておりますが、ご予約のお客様を優先して対応させていただきますので長時間お待たせしてしまう場合もございます。コーディネートのご相談やお着物や帯をご持参いただく場合は、ご予約をおすすめしております。

皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。

※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。

明日のオンラインショップ公開に先駆けて、銀座店ではセレクション新着の品々を本日11時よりご覧いただけますのでご紹介いたします。

【着物4226】本場白大島紬 単衣 花唐草文
【帯5262】西陣 織文意匠鈴木製 袋帯「水衣錦」(新品)

【着物4224】京都しょうざん製 生紬地 単衣 訪問着
【帯5266】西陣 華翔苑製 袋帯「麗彩唐絹」

【着物4228】千總製 単衣 訪問着 白緑色 白鷺の図
【帯5259】絽塩瀬地 染名古屋帯 黒色 波の丸に秋草の図

【帯5270】藤山千春作 模紗織 名古屋帯

【帯5265】佐波理綴 袋帯 銘「ギリシヤ神話友」

【帯5267】西陣 龍村美術織物製 たつむら 本袋帯 銘「花兎作土文」

【着物4224】京都しょうざん製 生紬地 単衣 訪問着

【着物4223】本場久米島紬 ゆうな染 絣 着物

【着物4225】小紋 白色 段暈しに橘散らし

セレクション新着リスト

着物6点

  • 【着物4223】本場久米島紬 ゆうな染 絣 着物
  • 【着物4224】京都しょうざん製 生紬地 単衣 訪問着
  • 【着物4225】小紋 白色 段暈しに橘散らし
  • 【着物4226】本場白大島紬 単衣 花唐草文
  • 【着物4227】久保田一竹工房製 繍一ッ紋 付下げ
  • 【着物4228】千總製 単衣 訪問着 白緑色 白鷺の図

帯9点

  • 【帯5262】西陣 織文意匠鈴木製 袋帯「水衣錦」(新品)
  • 【帯5263】西陣 今河織物製「木屋太」袋帯
  • 【帯5264】人間国宝 喜多川俵二作 織名古屋帯 
  • 【帯5265】佐波理綴 袋帯 銘「ギリシヤ神話友」
  • 【帯5266】西陣 華翔苑製 袋帯「麗彩唐絹」
  • 【帯5267】西陣 龍村美術織物製 たつむら 本袋帯 銘「花兎作土文」
  • 【帯5268】南風原花織 名古屋帯
  • 【帯5269】西陣 山口美術織物製 袋帯 乳白色「月に花兎文」 
  • 【帯5270】藤山千春作 模紗織 名古屋帯

以上、着物6点、帯9点、計15点をご紹介いたします。

銀座店では本日8月1日(木)11時から、オンラインショップでは明日8月2日(金)9時45分からご覧いただけます。

銀座店は本日18時まで営業しております。

お近くに御用の際はどうぞお立ち寄りくださいませ。

撮影協力:世田谷美術館

東京では早くも猛暑日を観測し、湿度の高い蒸し暑い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

photo by Akiko Fukuda

日本気象協会の発表によると、最高気温が25℃以上を「夏日」、30℃以上を「真夏日」、35℃以上を「猛暑日」、そして40℃以上を「酷暑日」と呼ぶそうです。

その次はいったい何日となるのでしょうか?想像したくはありませんが、気温の上昇とともに日々の生活も知恵と工夫でアップデートしていく必要がありそうですね。

そんな厳しい気候をものともせず、夏着物にチャレンジなさる方がいらっしゃるのはうれしい限り。銀座店でも、かなり早い時期からたくさんのお客様が夏着物をお探しでした。

今年夏着物デビューされる方からは

「夏は着物を着ないと決めていたのに…」 「もう逃げられない。」 「ついに覚悟を決めました!」

などなど、愉快な台詞が聞こえてきます。

「夏はお洋服でもよろしいわよ。」とおっしゃってたお茶の先生から、「お着物姿も見てみたい。」とリクエストがあったとのこと。それはそれはということで、お似合いになるコーディネートをお客様と一緒に完成させて、最後は「頑張ってくださいね。」という激励の言葉でお見送りさせていただきました。

確かに、夏の装いはいつもと少し勝手が違いますよね。特に初めての方ですと、この猛暑のなか色々と不安や疑問に感じることも多いかと思います。

そこで今回はお客様からいただいたご質問やご相談を、ちょっとしたアドバイスを踏まえてご紹介させていただきます。

*暑さ対策には天然素材

一番多かったご質問は、やはり暑さ対策に関してです。銀座店のスタッフに聞いてみたところ、各々さまざまな工夫で暑さを凌いでいるようですが、共通していたのは「色々と試してみた結果、いまの着こなしにたどり着いた」ということでした。

私はまだまだ試行錯誤中ですが、今年初めて《へちまの帯枕》を試してみました。

へちま帯板(G-1350)、へちま帯枕(G-2992

使用した率直の感想は軽い、涼しい、硬い、です。以前よりへちま素材の良さは聞いていたので、評判通り軽くて涼しいのは良かったのですが、使い始めで慣れていないせいでしょうか、へちま独特の硬さがいまいち背中にフィットしなかったのです。そこでひと工夫ですね、伸縮性のある帯枕カバーを使ってみたところ、これが大正解でした!

一年中へちま素材を愛用してる方が多いと知り、ひとまず同シリーズの帯板も購入してみました。汗ばむこの時期は特に水を通して洗えるのは嬉しいですよね。

洗えると言えば…涼しさを追求したい方には、何と言っても麻素材がオススメです。

《麻の足袋》は熱がこもらず、さらりとした質感と締めつけ感のない履き心地が別物です。

本麻足袋は店頭限定商品 きねや麻足袋(T-251

その分、普段ストレッチ足袋や綿足袋に慣れている方は少し違和感を感じるかもしれません。 特にきねやさんの麻足袋は、公式ホームページによると1サイズ小さめをオススメしているのですが、甲高や幅広の方は通常のサイズで大丈夫とのことです。

履き心地やサイズ選びなど、初めは少し苦労するかもしれませんが、夏は麻しか履かないという方がいるくらいですので試してみる価値はあります。

《麻の半衿》もお忘れなく。衿元は直接肌に触れる部分ですので、ひんやりとした肌触りはもちろんのこと、優れた吸汗性と速乾性はありがたいですね。

麻の半衿 白色(G-2559) その他の色は店頭限定商品

半衿に関しまして、『絽の長襦袢に麻の半衿はダメなの?』とご質問をいただくのですが、これはご用途によって答えが変わってきます。

やはり改まったお席やフォーマルなシーンでは襦袢は絽、半衿も絽塩瀬がふさわしいですよね。ただ、普段のお出かけやカジュアルな着物の場合は、絽の長襦袢に麻の半衿でもよろしいかと思います。色々と試してみることで、自分なりの好みやこだわりがわかり、何をオシャレに感じるかで着こなしは変わってくると思うのです。基本をきちんと抑えたうえで、ぜひ衿元に遊び心を取り入れてみてください。

そして《麻の襦袢》

当店でも超がつくほどの人気アイテムで、リユースで入荷した麻襦袢は即売れてしまうといった状況です。

店頭限定の長襦袢が入荷いたしました

特に夏の着物は透け感がありますので、中に着る襦袢は着丈の長さが重要です。身長の高いお客様から『長襦袢は既成品だとなかなか自分のサイズに合うものを見つけられない。皆さんどうされてるのでしょう?』といったご質問をいただいたのですが、一番はやはりマイサイズの長襦袢をお仕立てすることだと思います。

ただいきなりお誂えするのはハードルが高いですよね。その場合、許容範囲のサイズ感で自分に合うリユースの長襦袢を探すか、もう一つは自分のサイズに調節して着ることが出来る二部式の襦袢がオススメです。麻の着心地を知るためにも、まずは二部式襦袢から始めてみてはいかがでしょうか。

こちらは雑誌『美しいキモノ』さんとメーカーさんとのコラボ商品です。こだわりの詰まった二部式襦袢で小千谷縮の半衿付きなところも嬉しいですね。

麻素材 半襦袢(T-52) 裾除け(T-64

*夏の小物使い

そして意外と多かったのは『帯締めは夏用のものじゃないとダメなの?』というご質問です。 結論から申し上げると、袷用の帯締めは基本的には通年使えますので、夏用のものでなくても大丈夫です。

ただ、今の時期は夏用の帯締めといってレース編みのものや、透け感のあるものが登場します。 やはり見た目にも軽やかで涼し気なところが魅力ですし、夏という限られた時期の装いを存分に楽しみたいという方には夏用の帯締めをオススメいたします。お手頃なのにちょっとした贅沢品のようなアイテムですので、気分も上がりますよね。

現在発売中の『美しいキモノ 2024夏号』37ページに掲載されている衿秀さんの帯締めは、同種のお品で色違いもございます。

左から(G-3068)(G-3069)(G-3067)(P5-666 店頭限定商品)

次に三分紐の結び方もよく聞かれます。色んな結び方があるので、自分にあったものを見つけていただければと思うのですが、一番簡単な締め方をご紹介しますね。

まず、三分紐に帯留めを通して、帯留めを背中側に持っていきます。

前側でいつも帯締めを結ぶように、しっかりと締めます。

その上から蝶々結びをして結び目をぐるっと背中側に回します。
帯留めを前にもってきたら完成です。

そして三部紐には素敵な帯留めを合わせたいですよね。お待たせいたしました♪ 岡山県在住のガラスジュエリー作家・岡小百合さんの帯留めがこの夏も入荷いたしました。

店頭限定の三分紐もご用意しております。

以前、岡山県からご来店してくださったお客様が「えっ、岡さん帯留めも作ってるの?」と驚かれたのですが、そうなのです!きもの青木 のために別注でお作りいただいてますので、他ではお目にかかれない貴重な一品となっております。付属の箱までも可愛い岡さんの帯留め、プレゼントにもオススメです。

*衣紋抜きのポイント

最後に小物の使い方のアドバイスとなりますが、 当店では『衣紋がうまく抜けない・・・』とおっしゃる方に《小衿芯》をオススメしています。 ただ使い方が合ってるのか不安という声もいただきますので、この機会に写真で説明させていただきますね。

小衿芯を通した肌襦袢をお好みの抜き加減で着付けします。写真の点線ラインに向かって長襦袢の衿を下側から沿わせます。

ちょうど小衿芯がストッパーの役割をしてくれますので、そこでポジショニングを固定すれば抜きが崩れることもありません。着物も同様にこのラインに沿わせます。

小衿芯は着物だけでなく浴衣をお召しになる場合にもオススメです。赤衿がちらっと見える肌襦袢もございますので、浴衣や帯の色に合わせてお選びください。

左から(G-1220)(T-51)(T-S51)小衿芯(T-105

いかがでしたでしょうか? 夏衣の着こなしは少し工夫が必要かもしれませんが、この季節ならではの特別感を是非お楽しみくださいませ。個人的には今年の夏は麻のマイ長襦袢が出来上がってきましたので、まずは実際に体感してみたいと思います。

今年の夏も真夏日を通り越して猛暑日が続きそうですが、日本ならではの四季を味わいながら体調管理に気をつけて、元気に過ごしたいですね。

銀座店 安藤

毎年楽しみにしているホオズキ、今年は暑さのせいか大きく育っています

『きもの青木銀座店』

TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日

店内混み合う状況もございますので、ご来店予約を頂くと比較的スムーズにご案内できます。ぜひ、ご来店予約フォームをご利用くださいませ。

※ご予約なしでもご相談を承っておりますが、ご予約のお客様を優先して対応させていただきますので長時間お待たせしてしまう場合もございます。コーディネートのご相談やお着物や帯をご持参いただく場合は、ご予約をおすすめしております。

皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。

※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。

日頃よりきもの青木 銀座店をご利用いただきましてありがとうございます。

きもの青木 では今月が決算月のため棚卸を実施いたします。つきましては7月28日(日)は銀座店を終日休業させていただく事になりましたのでご案内申し上げます。

お客様にはご不便、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

銀座店 臨時休業:2024年7月28日(日)

尚、世田谷事務所は通常通りの営業となります。

銀座店

夏に向けて 夏着物と浴衣

年々暑くなってくる時期が早まり、6月も半ばともなれば、既に薄物をお召しの方もいらっしゃいますね。
従来、単衣の時期は6月と9月とされていましたが、今は4月頃から暑くなってとても袷は着ていられません。秋も10月いっぱいは単衣としたいほどですし、潔く一年中単衣なんて方もいらっしゃいます。着物の世界では季節感はとても大切なものですが、やはりここ数年、単衣の準備を早めになさる方が増えているように思います。

銀座きもの青木ではそのようなニーズに合わせて、単衣の江戸小紋や色無地を多めに取り揃えておりますが、入荷した途端にあっという間にお嫁に行ってしまいます。単衣時期から盛夏を通して『夏こそ着物!』と楽しんでいる方が大勢いらっしゃることは、とてもうれしいですね。

7月が近づけばもう薄物の季節へ。涼やかな透け感を楽しんだり、個性豊かな自然布を存分に楽しめる時期でもあります。

銀座きもの青木では、希少な自然布のお着物や帯も充実のお品揃えです。

着物 芭蕉布(着物3530)、帯 越後上布(帯5190

着物 八重山上布(着物4179)、帯 しな布(帯5192

夏祭りや花火のシーズンが始まれば、いよいよ浴衣の出番ですね。 老若男女を問わず気軽に楽しめる浴衣は、今や海外からのお客さまにも大人気。 一年中着られるアイテムとして、お探しの方も多いです。

浴衣は素材や風合いも様々。昔ながらの木綿の平織やしじら織、綿麻、綿絽、綿紅梅など普段着から軽いお出かけにお使いいただけるものまで、お好み次第ですね。最近はしわにならない東レのシルックやセオαなど着物のように着る浴衣も流行ってます。

きもの青木では根強い人気の昔ながらの絞りの浴衣がおすすめです。

左から(店頭限定商品 P1-307、P1-321、P1-310)

左から(店頭限定商品 P1-346、P1- 345、P1-309)

(店頭限定商品 P1-310)

(店頭限定商品 P1-309)

着物(D-3079)、帯(店頭限定商品 P2-319)

夏の装いは博多帯の半巾帯で帯結びを楽しむのも良いですね。

博多織 半幅帯(K-9775)(K-8961

博多織 半幅帯(店頭限定商品 P2-332、P2-335、P2-334)

夏博多帯は夏の小紋や麻の着物だけでなく浴衣を着物風にお召しになる時にとても活躍してくれるアイテムです。

博多織 名古屋帯(店頭限定商品P2-321)(K-9794)(K-9762

籠バックも夏の必須アイテムです。 特に山葡萄のバックは人気者。

G-906)(G-1983)(G-2693

もともと山仕事の道具入れなどとして作られ、10年以上経った蔓の表皮を剥いで内側の靭皮を籠に使うそうです。 今ではおしゃれな編み方や形で程良く野趣を抑えたものも選べますね。

G-1985)(G-2426

6月7日(金)~17日(月)で江戸時代から続く日本三大祭りが6年ぶりに開催されています。
銀座店のすぐ近くにある京橋日枝神社では祭囃子が鳴り、お神輿を担ぐ威勢の良い掛け声が聞こえてきます。

ぜひ『夏こそ着物!』を。
スタッフも皆様のお越しをお待ちしております。

銀座店 阿部

『きもの青木銀座店』

TEL03-3564-7171
営業時間 11:00~18:00
定休日:月・火曜日

店内混み合う状況もございますので、ご来店予約を頂くと比較的スムーズにご案内できます。ぜひ、ご来店予約フォームをご利用くださいませ。

※ご予約なしでもご相談を承っておりますが、ご予約のお客様を優先して対応させていただきますので長時間お待たせしてしまう場合もございます。コーディネートのご相談やお着物や帯をご持参いただく場合は、ご予約をおすすめしております。

皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。

※ブログ内でご紹介させていただきました商品は一点ものが多いため、すでに販売済の場合もございますのでその旨ご了承くださいませ。