あおきDIARY

きもの青木からお伝えしたいこと、
新しく届いた着物や帯のお知らせ、
ときどき急ぎのご連絡

街路樹のいちょうも黄色く色づきはじめてきて、 秋らしい景色となってまいりました。

この時期は、被布姿に大きな千歳飴を持った、たどたどしい歩き方も可愛い三歳のお嬢様を始め、七五三の晴れ着姿を街でお見かけする季節でもありますね。

毎年、七五三のお祝いにふさわしいお母様の装いについてのご相談をいただきます。
お子様の健やかな成長をお祝いするという大切な日本の伝統行事ですから、ご家族揃っての氏神様へのご参拝や写真館での写真撮影をなさるご予定もおありかと思います。

今回は、お母様というお立場で主役のお子様を引き立て、なおかつ上品な華やかさを備えた着姿のご提案です。

こちらは、一つお持ちですと大変重宝な色無地、水柿色地のお着物に、唐織の秋草の袋帯、使いやすい利休バッグにエナメルのお草履を合わせて、軽やかなコーディネートでございます。

こちらは、シックな地色に、四季折々の草花や鈴や短冊をあしらったお柄の訪問着に、艷やかな刺繍の洗練された袋帯の気品溢れるコーディネートです。ホースヘアのバックとエナメルのお草履で、フォーマル感をアップした装いでございます。

男の子のお母様は、お子様のご衣装に揃えてブルー系やグリーン系のお着物をお探しの方も多くいらっしゃいます。
このようなコーディネートはいかがでしょうか。

灰みのブルー地に西洋風で抽象的な花々が広がるエレガントな訪問着に、同系の淡いブルーグレー地に銀糸の鱗紋を中心に控えめな松竹梅が配されたモダンな袋帯のコーディネートでございます。

お好みのコーディネイトはありましたでしょうか。
いずれも華やかに主役のお子様方を引き立て、お母様の魅力をアップさせてくれることと思います。

只今、銀座店では、着姿を完成させる帯揚げ、帯締めも充実の品揃えとなっております。お近くにお出での際は、ぜひ、お立ち寄りくださいませ。
オンラインショップのあおき、世田谷事務所扱いのお品も、ご要望にあわせて銀座店でもご覧頂けます。 ご予約を頂けましたら、ご都合に合わせてご用意いたしますので、ぜひご利用くださいませ。
※ご予約は こちら から。

銀座店でお目にかかれますことを楽しみにしております。

銀座店スタッフ H

セレクション情報

HPあおきセレクション更新のお知らせ (10/30)

来週ははや11月、今年も2ヶ月を残すばかりと思うと、何となく気忙しさを感じますね。

さて銀座きもの青木 周年祭も今週で終わり。今回も引き続き著名な作家作品や江戸友禅の名品などを中心に、

魅力あふれる着物や帯をご紹介いたします。

 

【着物2967】本場結城紬 薄鼠色 無地

【帯3622】人間国宝 佐々木苑子作 紋織名古屋帯

 

【着物2969】山下八百子作 本場黄八丈 着物

【帯3618】久呂田明功作 縮緬地 染名古屋帯 白茶色 竹の図

 

【着物2965】日本工芸会正会員 藍田正雄作 本場牛首紬地 繍一ッ紋 江戸小紋 檳榔子染色 万筋

【帯3614】久呂田明功作 縮緬地 染名古屋帯 紫苑色 唐花唐草文

 

次回は来週更新予定です。

やっとお天気も落ち着いてきて、秋らしい爽やかな日が続いていますね。暑さや寒さを気にせず気持ちよく外を歩くことができる期間は一年のうちでもほんの僅かですから、できるだけ大切に過ごさないと…と、歳を重ねるほどにしみじみと感じます。さて9月の東京に続いて、大阪でも文楽の上演が再開されるとのこと。その関連でちょっと楽しい動画を見つけました。「ご来場いただくお客様へのお願い」をマスクを付けた人形と語りできっちりと説明して下さっているのですが、7分弱の短い動画ながら技芸員さん方全く手を抜かず、いちいち凝っていて見所たくさん。エスカレーターは距離を空けて乗りましょうの箇所でも、最後にあの可愛い白狐がまぎれ込んでいたりして、ついふふっと笑ってしまいます。大阪では9ヶ月ぶりとのこと、演じる側も観る側もどんなにか待ち遠しかったことと思います。先ずは無事に千秋楽を迎えることができますように。

来週はうれしい祝日も入りますね。
皆さま、どうぞお元気で良い季節をお楽しみくださいませ。

明日のオンラインショップ公開に先駆けて、あおきセレクション新着の品々を、本日11時より店頭にてご覧いただけます。
今週は「銀座きもの青木 周年祭セレクション」から最終週としてのご紹介です。人間国宝作品や日本工芸会会員、稀少な作家作品などから、選りすぐりの品々をご覧くださいませ。

衣桁にディスプレイされている着物は、千總製 振袖 菫色 洋花の図 でございます。
続いて左奥から、
龍村平蔵製 本袋帯 銘「天平朱雀錦」
久呂田明功作 縮緬地 染名古屋帯 白茶色 竹の図
人間国宝 佐々木苑子作 紬織名古屋帯
たつむら製 本袋帯 銘「團花蜀江文」
国画会 小島悳次郎 型絵染 着物
でございます。

日本工芸会正会員 藍田正雄作 本場牛首紬地 繍一ッ紋 江戸小紋 檳榔子染色 万筋

国画会 小島悳次郎 型絵染 着物

山下八百子作 本場黄八丈 着物

久呂田明功作 縮緬地 染名古屋帯 紫苑色 更紗文

日本工芸会正会員 藍田正雄作 紬地染名古屋帯

洛風林製 袋帯

人間国宝 佐々木苑子作 紬織名古屋帯

今回は 着物6点、帯9点、計15点のご紹介です。ぜひご覧くださいませ。

頑なにスマートフォンを拒んでいた父が、80歳を目前としていよいよスマートフォンに切り替える事となりました。ガラケーとパソコンだけでは生活しづらい世の中になってきた…と、ため息まじりにスマートフォンをいじり始めてから2週間経ちますが、まだまだ格闘中の毎日です(笑)
きもの青木 のオンラインショップも少しづつですが、スマートフォン表示の仕様改善に取り組んでいます。様々なデバイスでお買いものを楽しむ方が増えている昨今、より多くのお客様に使いやすく楽しんでいただけますよう、これからも試行錯誤しながら取り組んでいきたいと思います。
スタッフⓢ

定休日変更のお知らせ

きもの青木銀座店は、2020年10月より、新型コロナウィルス禍が落ち着くまでのしばらくの間、定休日を月・火曜日と変更させていただく事になりました。当面は、何かとご不便をおかけするとは存じますが何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
店内は引き続き感染予防対策に務め営業しておりますので、お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。

セレクション情報

HPあおきセレクション更新のお知らせ (10/23)

あと一週間で十月も終わり。雨が多く例年よりも気温が低めですので、既に真綿紬の暖かさにほっとしてしまいますね。

さて銀座きもの青木 周年祭の第四週目、今回も人間国宝作品や沖縄染織の名品などを中心に、個性豊かな着物や帯をご紹介いたします。

 

【着物2961】日本工芸会正会員 知念貞夫作 本紅型 小紋

【帯3613】首里花織 名古屋帯

 

【着物2959】白鷹御召 格子に絣 着物

【帯3609】浦野理一作 経節紬地 型染名古屋帯 大輪の菊花文

 

【着物2963】大彦製 訪問着 鳩羽色 梅楓文

【帯3605】西陣 桝屋高尾製 ねん金綴錦 袋帯「蜀江華文」

 

次回は来週更新予定です。

 

気候の良い秋はお祝いごとも多い季節。結婚式に七五三、炉開き等々、例年でしたらこれから年末に向けては華やかなお着物の出番がたくさん、のはずですね。今年はコロナに加えて週末になると雨模様のお天気が続いていて、七五三の撮影などもなかなか予定通りに進まないとのこと。今週末は秋晴れの休日が戻ってきてくれるようですので、ようやく一安心でしょうか。このご時世ではこれまで通りという訳にはまいらずとも、節目のお祝いや式典はそれぞれかけがえのない大切なイベントです。いろいろな注意が必要ではありますが、少人数での内々の行事などでしたら何とか無事に執り行われると良いですね。
先日、延期が続いていた結婚式の日取りがようやく決まったとのことで、友人のお買い物のお手伝いに出かけたのですが、やはり慶事の準備はとても楽しいもの。小物一つ一つも晴れやかで、一緒に手に取り眺めているだけですっかり気分が上がりました。時計の針が止まってしまったような年でしたが、また少しずつ動き始めてきたようにも感じるこの頃です。

めまぐるしく変わるお天気や気温の上下に、体調を崩す方も多いようですね。
皆さま、どうぞお身体大切にお過ごしくださいませ。

明日のオンラインショップ公開に先駆けて、あおきセレクション新着の品々を、本日11時より店頭にてご覧いただけます。
今週は「銀座きもの青木 周年祭セレクション」から第四週目のご紹介です。人間国宝作品や稀少な作家作品などから、選りすぐりの品々をご覧くださいませ。

衣桁にディスプレイされている着物は、日本工芸会正会員 知念貞夫作 本紅型 小紋でございます。
続いて左奥から、
西陣 環美術織物製 本袋帯 黒色 銘「慶長波頭文」
城間栄順作 本紅型 名古屋帯
浦野理一作 経節紬 名古屋帯 錆色 無地
浦野理一作 経節紬地 型染名古屋帯 大輪の菊花文
西陣 桝屋高尾製 ねん金綴錦 袋帯「菱詰牡丹唐草」
でございます。

大彦製 訪問着 鳩羽色 梅楓文

刺繍訪問着 灰桜色 花枝文

白鷹御召 格子に絣 着物

人間国宝 北村武資作 袋帯

人間国宝 北村武資作 袋帯

本場結城紬 濃藍色 切箔散らし

城間栄順作 本紅型 名古屋帯

今回は 着物5点、帯10点、計15点のご紹介です。ぜひご覧くださいませ。

東京では今週に入ってようやく例年並みの過ごしやすい気温に落ち着き、清々とした秋の空気を楽しめるようになりました。カレンダーをめくるのもあと2ページのみ…、自粛生活をしていても時の流れは相変わらず速いものですね…。
年末の声が聞こえてきたせいもあるのでしょうか、きもの青木 では着物、帯の買取りのご相談も増えてまいりました。買取のご相談は、あいにく銀座店店頭では受付しておりませんが、メールでご相談を承ることができます。機会がございましたらどうぞお気軽にご利用くださいませ。着物、帯の買取りご相談はコチラからお問い合わせくださいませ。
空気も乾燥してまいりました。皆さまどうぞ体調にお気をつけてお過ごしくださいませ。

定休日変更のお知らせ

きもの青木銀座店は、2020年10月より、新型コロナウィルス禍が落ち着くまでのしばらくの間、定休日を月・火曜日と変更させていただく事になりました。当面は、何かとご不便をおかけするとは存じますが何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
店内は引き続き感染予防対策に務め営業しておりますので、お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。

銀座店

炉開きの装い

日中、陽によって温められた空気が夕方になると急に冷え、生垣や街路樹の香ばしい香りがフッと漂います。
さらに気温が下がると、皮膚がピリッと冷気を感じて冬の訪れを思わせます。
そんな秋から冬への過渡期、楽しみなお茶の行事がやってきます。
炉開きです。

炉開きはよく「茶人のお正月」と表現される特別なお祝いで、亥の月の旧暦10月(=新暦11月)、最初の亥の日に行われます。炉といわれる茶用の囲炉裏を開いて火を起こし、その年に摘み取られた新茶で新たな年を迎えるという感謝と喜びの日なのです。
その際、新茶が詰まった茶壺の口を開ける事を「口切り」といい、正式な「口切りの茶事」が行われる事もあります。

*新茶の詰まった壷 先生のお教室にて


なぜ亥なのかといえば、陰陽五行説では亥は極陰とされる水性で、火に勝る性質。
現在のようにコンクリートも鉄筋もない昔は、火災は生活上最大の恐怖だった訳で、この亥にあやかって、江戸の頃には亥の月・亥の刻に囲炉裏や炬燵を開いて火を入れるという習慣ができたそうです。
そして炉開きではよく「亥の子餅」がお菓子として出されますが、こちらも亥にあやかる事しかり。
イノシシは多産のため子孫繁栄の象徴でもあり、大豆、小豆、胡麻、栗、柿などを練り込んだ餅を頂き、長寿と健康を祈ったということです。

流派によってはおぜんざいをお菓子に頂く事も多いです。
これは亥の月日が陰であるのに対し、小豆が陽であるので、陰陽の和合を図っているという説があります。他にも、一休和尚がぜんざいを一口食べたとき「よきかな(善哉!)」と絶賛され、とても良い=おめでたいという事で炉開きにも用いられるようになったという説、また神無月(出雲では神有月)に出雲に集まった神々に振る舞われる「神在餅(じんざいもち)」が訛って伝わったという説もあります。

*先生お手作りのぜんざいのお膳

お箸は手前が黒文字、向こうが赤杉という組み合わせになっています。
黒文字が添えられるのは主菓子という証ですが、黒文字一本では食べにくいので、こうして杉箸を添えて、箸としての補助の役目を果たしているという訳です。

そこで最も気になるのが装いですよね。
正式なお茶事なら紋付きの色無地や訪問着に格高の袋帯、となるところですが、炉開きの多くはお稽古を兼ねた社中の行事となりますので、フォーマル度はそれほど高くなく、それでいてキチンと感のあるコーデがふさわしい気がします。
例えば江戸小紋に有職文様の名古屋帯、または飛び柄小紋に季節柄の名古屋帯。もちろん色無地に軽めの袋帯。いろいろとアイディアが浮かびますね。
以下にご提案コーデをご紹介してみます。

基本はまず先生におうかがいする事が一番だと思いますので、そちらを踏まえて、 炉開きにふさわしい装いを見つけてくださいませ。

*菱形松葉文の小紋に七宝繋ぎの染名古屋帯

*兎文の小紋と市松に花の図の染名古屋帯

*手毬の図の小紋に青海波文の染名古屋帯

*小花の七宝繋ぎの小紋に花唐草文の染名古屋帯

*高麗納戸色の色無地に秋草の図の織名古屋帯

今年は世界的に生活環境が一変する思いがけない年となりましたが、それでもこうして新茶を頂ける節目を迎えられる事に感謝致したいと思います。

皆さまも来るべき節目のシーズンに向けて、お着物や帯を見つけにいらして下さいませ。
銀座店スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。

銀座店スタッフ 松浦