奈良時代から続く常温での藍染め・宮城県重要無形文化財 正藍冷染 を継承・保持なさった千葉よしのさんの作品です。よしのさんは、人間国宝に指定された先代の千葉あやのさんからこの手法を引き継ぎ、その技は 8年ほど前に亡くなられたよしのさんからお嫁さんのまつ江さんへと伝えられています。現在の本藍染めは発酵のために藍甕を人為的に温めますが、こちらでは気温が上がり自然に発酵が進む時期を待ち、初夏の限られた期間に染めの作業が行われます。こちらは桜をモチーフとした愛らしい小紋、稀少な着物です。型置きも専門の職人さんの手とは異なり大らかなものですが、その素朴さが藍の色そのものの美しさと相俟って、のどかで心和む世界を生み出しています。本来自家用の布であり、栗駒の地で藍を育てることから始まり地元の川で洗い上げるまで、一年の農作業の中に組み込まれた藍染めですから、染める量も限られたもの。商品として常に流通にのるものでもありません。お探しの方、ぜひこの機会をお見逃しなく…

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