橡色を背景に、色とりどりの愛らしい花々が優美な景色を創る袋帯です。こちらは西陣でもとりわけ個性豊かな帯づくりで知られる老舗機屋・帯屋捨松さんの作で、銘は「花のワルツ」。といえば、すぐに「くるみ割り人形」の一場面へとつながってしまいますが、可憐な小花が集まって大きな花の形を象る円舞のような構成、洋花があふれんばかりに配された華やいだ景色は、やはりクラシックバレエの幻想的な世界を思わせますね。様々な彩りが万華鏡のように散りばめられた存在感あるお品、観劇やパーティなどにいかがでしょうか。