佐波理とは銅・錫・鉛の合金を材とした正倉院御物とのこと。昼夜の光量の違いで目に映る色調が大きく変わると言われるこの素材に因んで、こちらの織物は「佐波理綴」と名付けられたそうです。今回のご紹介は「ウェブロック定」と銘されたお品。オーストラリアのウェーブロックをイメージしたものと思われますが、紫やブルーを効かせたメタリックな糸の輝きを生かした繊細な織りによって、大きな波が瞬時に固まったようなダイナミックな風景が見事に表現されていますね。場所の明暗によって表情を変える幻想的な景色はどのように豪華な着物にも負けない迫力を備えています。帯合わせの難しい現代作家のモダンな作品にも重宝頂けそうですし、上質な色無地などシンプルな装いに合わせて、変化に富んだ帯の特性をアピールして頂いても素敵ですね。ぜひこの機会にお手に取ってご覧下さいませ。

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