ぜんまい綿と真綿を4:6の割合に合わせ、紡ぎ出した糸を緯糸に用いたしっかりとした紬地に、正藍の型染めで鉄線唐草文が表現された八寸名古屋帯です。薄藍と濃藍の爽やかな彩りが、仄かに茶味を帯びた柔らかな地色と美しい調和を見せるお品。唐草型の古風な民芸の趣きは、澄んだ正藍の色によって程良く洗われて、気品ある清々しい景色が生まれています。上質な木綿や紬の装いを力強く受けとめてくれる八寸、手仕事のみでつくられた帯は長く親しくお付き合い頂けることと思います。