唐織で名高い西陣・山口美術織物さんの袋帯です。こちらは銘「早苗地稲穂文」、光の加減で仄かに浮かび上がる早苗を背景に、実の重みで頭を垂れる稲穂の姿が精緻な織りで表現されています。黄金の稲穂が広がる風景は豊穣の秋の象徴、私たちが最も感謝すべきそのめでたさを帯として装いに取り入れることは、何よりの祝意の表現ですね。とりわけ晴れのお席ではさぞかし喜ばれると思います。留袖や訪問着などの装いに合わせて、清々しくも重みある装いをお楽しみくださいませ。