初代龍村平蔵さんの三男として生まれ、父から学び引き継いだ龍村ならではの高度な技術と芸術性を基に、最高峰の帯の数々を世に出した、龍村晋さんの作品です。こちらは淡い白茶の地に、平安後期の制作とされる国宝・山水屏風の一部を贅沢に織りで写した「国宝山水屏風錦」袋帯。遠く霞む山々に藤や桜の花の柔らかな彩り、空に地に遊ぶ鳥たち…唐絵風ののどかな春景色が見事に帯のかたちに再現されています。庵に座する翁は唐代の詩人・白楽天と目されているとのこと。静かな山中の庵が春の訪れと共に華やぎ賑わう、そんな穏やかな風景が装いに季節を運んでくれることと思います。精緻な織技が光る重厚な逸品、その堂々たる存在感をどうぞお楽しみ下さいませ。

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