現代の琉球本紅型を代表する作家・城間栄順さんの作品です。こちらは「琉球雅景」と銘された精緻な型で、城間さんの作品集「宝布に華咲かち」にも掲載されたもの。稲妻のようにも見える畦道を絵柄の仕切りのように用い、海辺や楼閣などの風景が実に細やかに染め上げられています。渋みのある緑を効かせた福木や柳、竹などの木々をおりまぜ、風情ある豊かな世界を紅型らしくおおらかに表現したお品。紅型としてはやや抑えめの優しい色遣いですので着物とも合わせ易く、紬や小紋の装いに活躍してくれそうですね。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。(銀座もとじさんの扱いです)