経緯にからむし(苧麻) の糸を用い、手機で織り上げられた捩り織りの八寸名古屋帯です。帯幅の1/3 程の部分には種類の異なる織りが組み込まれており、野趣あふれる糸味を生かした複雑な織りの景色が涼やかな美しさを見せていますね。扱いの難しい素材を用いた、細かく編んだかのような繊細な捩り織りは、米沢の作り手・戸屋優さんならではの高い技術の賜物。糸作りから大変な手間と時間がかけられた貴重な布です。よそ行き浴衣から夏織物、上布などに合わせて、自然布らしい趣味性高い装いをお楽しみ下さいませ。