色をやや薄めた水柿色が近いでしょうか、明るいサーモンピンクを背景に澄んだ緑のアカンサス、葡萄の実や薔薇の花と共に愛らしい鳥の姿が重ねられた袋帯です。こちらは初代龍村平蔵さんの三男として生まれ、父の下で研鑽を積んだ後に、龍村らしい芸術性と共に実用性も兼ね備えた最高峰の帯を「傳匠名錦」などのかたちで世に送り出した、龍村晋さんの作品。「毛利主楽園錦」の銘の通り、19世紀のイギリスのデザイナーであるウィリアム・モリスのデザインに材を取ったお品です。洋の色濃い植物や鳥たちによる美しい連続文様を帯に写した華麗な景色が、晴れやかな日の装いを個性豊かに引き立ててくれることと思います。ぜひこの機会にお手にとってご覧くださいませ。

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