仄かに黄みを帯びた柔らかなオフホワイトの三本絽の地に、枝豆と思しき姿がすっきりと描かれた染め帯です。紺鼠系の濃淡と朽葉色に煤色、穏やかで繊細な色調に静かな秋の気配が感じられますね。半透明に滲む美しい中間色、そしてモダンな構成が創る洗練された景色は、臈纈染めの作家・高久空木さん独自のもの。染め帯ならでは軽やかな洒落みを存分にお楽しみ頂けるお品です。一見控えめながら着物に合わせてみればはっとするような存在感を見せる空木さんの帯、紬や小紋などの装いを、品良く爽やかに引き立ててくれることと思います。