やや明るい藍色の紬地に、墨黒色と白色のみで奥行き豊かな景色が配された型絵染めの名古屋帯です。メインはとんぼや赤まんま。よく見れば雲のように抜かれたかたちには、小さな馬や木々・熊などと思しき様々ないきものたちの姿も隠れています。繊細で躍動感のある景色の全てが型絵染めで見事に表現されたお品。残念ながら作り手さんに繋がる情報はございませんが、高度な技量や洗練された個性からも国画会等で活躍される方の作と思われます。様々な小さな命への温かな想いが創り上げた豊かな世界を、お気に入りの紬と共にお楽しみ下さいませ。