初代龍村平蔵さんの三男・龍村晋さんの作品で、銘「楽浪狩猟文錦」袋帯です。父の下で学び培った技術や感性を新たなかたちに結実させた、この方の「傳匠名錦」シリーズは龍村の名に相応しく、どのようなお席でも安心してお使い頂ける名品として広く知られていますね。こちらは深みのある美しい紫色を背景に、様々な動物たちや狩猟する騎馬の人物が表現されたお品。銘にある楽浪とは紀元前108年〜313年の間朝鮮の北西部を支配した国で、文様は平壌郊外の楽浪遺跡より出土した青銅製の筒に彫られた狩猟文によるものとのことですが、西域とはまた趣きの異なる個性的なエキゾティシズム、そして力ある彩りが帯を生き生きと輝かせ、圧倒的な存在感を見せていますね。重厚な逸品、改まったお出かけやパーティなど晴れやかなお席の装いにいかがでしょうか。