長板中形の人間国宝・松原定吉さんの十男としてその技術を学び、日本工芸会会長賞を受賞なさる等優れたお仕事を続けてこられた松原興七さんの作品です。すまし建てと呼ばれる松原染織工房さんの藍染めは、すぐにそれと判る独特お色に特徴があり、藍ならではの色の力はそのままに、柔らかな明るさと透明感が印象的ですね。こちらは15回もの糊置きと染めを重ねて見事なグラデーション(繧繝)が創り出された贅沢な名古屋帯。清澄な藍のいろに加え、彩りの僅かな濃淡を繊細に染め分けることで表現した、発光しているかのような景色は息をのむような美しさです。昔ながらの中形染とは全く趣きの異なるモダンな表情が、紬や小紋の装いを凛と引き立てるお品、洗練された上質なカジュアルをお楽しみ下さいませ。

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