黒の地に代赭色の濃淡、赤朽葉色の濃淡に金を添えて、ゆったりと光琳松が表現された爪掻本綴れの八寸名古屋帯です。流れるような描線や繊細な色の暈かしが見事に写し取られており、筆の勢いや強弱までも感じさせるような見事な仕上がりに、作り手の確かな技量を感じますね。人の手の爪を道具のひとつとして一越一越丹念に織り上げられる本綴れは、きゅっと締まる独特のしなやかな風合い、八寸のかたちながらフォーマルにもお使い頂ける使い易さで多くの方から愛されています。香り立つような気品と大らかな個性が溶け合う、存在感のある一点、袷はもちろん単衣時期にもお使い頂けますので、様々な場面で活躍してくれることと思います。

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