銀座【着物4286】芝崎圭一作 紬織着物 格子段(落款入 余り布付)

色を深めた灰色が近いでしょうか。明るい黄みのグレイ系を基調として、背景に溶け込むように様々なお色目のごく細い縞を走らせ、重ねて間隔を開けて格子文を段替わりに配した紬織りの着物です。こちらは父である芝崎重一さんと共に、拘り抜いたものづくりを続けておられる群馬県伊勢崎在住の染織家・芝崎圭一さんの作品。芝崎重一さんは、糸に負担をかけぬよう、繭から丁寧に手で引き上げた赤城の座繰り糸を用い、天然染料による染め、高機による手織りによって、美しさ、そして着心地の良さを長年追究してこられた方ですが、その真摯な姿勢を継承なさる圭一さんも同じく、確かなお仕事が光る魅力的な品々を製作なさっていますね。今回のご紹介も、手間暇惜しまぬ丹念な工程を経て生まれた、奥深いシックな景色が清々しい一枚。紬糸と異なり座繰り糸による紬はより滑らかでドレッシーな趣きですので、合わせる帯も着用の機会もより幅広くお楽しみ頂けることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物4285】日本工芸会正会員 森康次作 刺繍 付下げ 丁子色 花の図

丁子色が近いでしょうか。温かみのあるベージュ系の地に繊細な刺繍によってモダンな花の景色が表現された付下げです。柔らかな白と静かな黄色の2色のみで表現された花の姿は、今にも綿毛となって飛んでいってしまいそうな軽やかさですね。こちらは15の歳から家業である日本刺繍の道に入り、以後60年以上に亘って繍いによる様々な表現を追求し続けていらっしゃる日本工芸会正会員 森康次さんの作。刺繍
の社交着といえば優雅を極めた贅沢なお品を思い浮かべますが、現代の着物のシーンにすっと溶け込んでくれる静謐な世界が森さんの個性。シックな彩りと洗練された構成は合わせる帯次第で着用場面の幅も広く、ちょっとしたお食事会から観劇、改まったお席まで折々に活躍してくれることと思います。どうぞお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物4284】縮緬地羽織 黒色 もの尽くし(畳紙付)

とろりとした風合いの黒色の上質な縮緬地に愛らしい小さなモチーフが散らされた、遊び心あふれる小紋羽織です。こちらは銀座の老舗呉服店 志ま亀さんの作。選び抜かれた美しいお色で彩られたオリジナルの着物や帯は、正統派古典の格調を備えながらもどこか程よい甘さや洗練された洒落みが生きており、他にはない個性が多くの方から愛され続けてきていますね。鯛や鶏、うさぎ、小さな花葉が顔を覗かせる琵琶や木の実のようなかたち…志ま亀さんの小紋柄は季節の花木はもちろん、郷土玩具や陶器のお皿、大津絵など多種多彩な意匠を軽やかに取り入れていらっしゃいますが、今回のお品もわくわくしてしまうような心弾む景色がとても印象的ですね。紬や小紋などに羽織って頂けば、装いにはんなりとした個性と存在感を添えて引き締めてくれることと思います。秋口からのお出かけにいかがでしょうか。
※画像の羽織紐が付いています。

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銀座【着物4283】草紫堂製 南部絞紫根染 着物

古くから南部地方に伝わる茜染めと紫根染めを守り続ける盛岡の工房・草紫堂さんの着物です。こちらの紫根染は熟練の技術を持つ市内近辺在住の女性が一つ一つ時間をかけて手で絞り、染料としてとりわけ稀少な紫草の根を用いて繰り返し染められます。丹念な仕事をひたすら積み重ねてようやく目にすることのできる紫根の色は、やはり特別なもの。穏やかな華を備えた上品な女性らしさに、どなたも魅せられることと思います。今回のご紹介は八弁の花を正方形のかたちにおさめて綺麗に並べたモチーフ。お色目は桑の実色が近いでしょうか、優しい華やぎが香る深い紫が柔らかな滲みと共に縦横の格子状に並ぶ美しい一枚です。比較的白場が多めの印象ですので、帯合わせもより幅広くお楽しみいただけそうですね。清々しい秋空に映える紫根染の着物、どうぞこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物4282】縮緬地羽織 鶸色 玩具づくし(畳紙付)

鶸色が近いでしょうか。こっくりと深みのある美しい黄緑系の縮緬地に独楽やだるま、神輿に雪兎、でんでん太鼓におままごとの道具など様々なおもちゃのモチーフが散りばめられた愛らしい小紋柄の羽織です。思わず見入ってしまうような楽しい意匠、周囲の方にも注目されてしまいそうですね。小さな鳥たちや猫の姿も添えられた優しい景色に、ほっと心癒されることと思います。こちらは銀座の老舗呉服店・志ま亀さんの作。選び抜かれた美しい色で彩られたオリジナルの着物や帯は、高い格調を備えながらもほんのりとした甘さや洗練された遊び心が生きており、他にはない個性が多くの方から愛され続けてきています。こちらも志ま亀さんらしい心和む微笑ましさと上品な華やかさを備えた一枚。紬や小紋にさらりと羽織っていただけば、装いにはんなりとした個性と存在感を添えて引き締めてくれますね。秋からのお出かけにいかがでしょうか。

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銀座【着物4281】本場結城紬 石板色 流雲文(反端 証紙付)

石板色が近いでしょうか。暗いグレイ系の地に精緻な亀甲絣と蚊絣を使い分けて、流れるような雲の姿が程良い間隔で配された本場結城紬の着物です。刷毛で掃いたように尾を引く巻雲のかたちが、高度な絣の技術でさらりと表現されたお品。シックな色調とも相まって、静かな雲取文とはまた趣きを異にする躍動感のあるモチーフが、大人の洒落みが光る洗練された景色を創り出していますね。経糸緯糸共に真綿から時間をかけて手で引き出した糸を用い、絣を括って染め上げ、地機で丹念に織り上げられる本場結城紬。その技術は国の重要無形文化財にも指定されています。全て手仕事による幾多の工程を経て生まれる最高峰の紬ならではの、真綿の特質をそのまま残したふっくらと柔らかく優しい着心地は、たくさんの方々の手間暇惜しまぬお仕事が積み重ねられてこその恩恵です。落ち着いたお色と古典意匠からのモダンなアレンジが印象的なお品、どうぞこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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