銀座【着物4012】千總製 訪問着 深川鼠色 料紙文に花木や唐草の図(落款入)

やや明度を落とした深川鼠が近いでしょうか。灰みの静かなグリーン系の地にふわりと領巾を放ったように緩やかな場を取り、更に花木や割付文など様々なモチーフを細かく道長取りのように配した訪問着です。所々に重ねられた繊細な繍いや小さく添えられた金彩が、社交着らしい上品な華を添えるお品。柳茶や鶸茶、淡い青朽葉や仙斎茶などシックな同系色で細やかに表現された景色は、古典的でありながらどこかエキゾティックな洒落みも持ち合わせ、着る人を存在感豊かに引き立ててくれそうですね。こちらは創業460余年を誇る京友禅の名門・千總さんの作、指折りの老舗ならではの確かな仕事が光る優品です。お呼ばれの機会が増えるこれからの季節、様々な場面で活躍してくれることと思います。ぜひお手に取ってご覧下さいませ。

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銀座【着物4011】本場結城紬 亜麻色 幾何文(反端 証紙付)

本結城の優しい布味にほっと心和む季節となりました。真綿から時間をかけて手でつむぎ出された糸を経緯に用いて、地機で丹念に織り上げられた本結城。それぞれの工程で熟練の技を尽くし、長い時間をかけて制作された贅沢な紬は、どなたにとっても心満たされるとっておきの一枚となることと思います。今回のご紹介は淡い亜麻色が近いでしょうか。僅かに色みを含んだオフホワイト系の地に憲法黒茶色で、階段が連なっているような幾何文様が表現されたお品。細いペンと定規を使って描いたようなシンプルな景色がとてもモダンな印象ですね。もちろん帯合わせも自在、古風な染め帯から個性が光る洒落袋帯などどのような帯もすっきりと受け止めてくれることと思います。ふわりと軽く暖かな極上の着心地を、ぜひお手に取ってお確かめくださいませ。

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銀座【着物4010】小紋 淡い水浅葱色 束ね熨斗(畳紙付)

色を薄めた水浅葱色が近いでしょうか、灰みを帯びた青緑系の明るいお色目を背景に、七宝や青海波、亀甲などの割付文と共に梅や楓、萩などの花々や蝶を置いた束ね熨斗が散らされた、上品な古典意匠の小紋です。こちらは銀座の老舗呉服店・志ま亀さんの作、自社工房で制作されるオリジナルの着物や帯は、選び抜かれた色の美しさや女性らしく洗練された個性が際立っており、多くの方から長く愛され続けていますね。こちらも心華やぐ色をバランス良く配した清々しい景色に志ま亀さんらしさが光る一枚。祝意あふれるモチーフは新年の装いとしても相応しいものと思います。着る人をはんなり優美に引き立ててくれる一枚、合わせる帯次第で様々な場面でお楽しみ頂けそうですね。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物4009】久保田一竹工房製 道中着(落款入)

一竹辻が花で一世を風靡した高名な染色家・久保田一竹さん、その独自の世界を着用しやすい着物や帯として制作された一竹工房の作品から道中着のご紹介です。こちらは鳩羽色が近いでしょうか、灰みを帯びた淡い紫を主調として明るい淡彩がオーロラのように重なり合う、幻想的な雰囲気のお品。肩にふわりと配された辻が花が一竹さんらしいアクセントとなっており、お召しになる方のお顔を優雅に引き立ててくれることと思います。別機によるどっしりとした生地には細い金糸でごく細かな花文が織り込まれており、光の加減で見え隠れする小さな煌めきがより重厚な趣きを添えていますね。防寒のみならず、一枚羽織って頂くだけで装いに華麗な存在感を与えてくれる贅沢なコート、無地感覚でお召し頂けますので、合わせる着物の色柄を選ばず重宝にお使い頂けますね。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物4008】浦野理一作 経節紬 格子 着物

やや色を薄めた利休白茶色の地に、経糸には濃藍色に暗い赤、浅縹、黄支子色、緯糸には濃藍色と土器色、暗い赤を用いた不規則な格子を置いた紬織りの着物です。こちらは浦野理一さんの作。日本各地に残る伝統的な技法への深い理解、そしてご自身の感性と妥協の無い手仕事から生まれたこの方の贅沢な織りや染めは、生産が終わって久しい今も色褪せぬ美しさで私たちを魅了しますね。とりわけ、丹念に手でつむいだ節立った糸を用い手機で織り上げる経節の紬は、ざんぐりとして素朴ながら実に豊かな味わいがあり、紬の原点とは何かを教えてくれるように思います。こちらのお品も、太さも間隔も様々に緯糸の色は所々途切れたりまた繋がったり、そんな変化に富んだ景色を、糸の力強い個性がより趣き豊かに引き立てています。日常に気軽にさらりとお召し頂ける親しみ易さを備えながらも、選び抜かれた糸と手間暇掛けた仕事から生まれる確かな風格が着る人を凛と引き立ててくれる名品ですね。昔ながらの上質な糸の不足から様々な織りが消えてゆく昨今、長く人に寄り添ってくれる確かなものは数少なくなる一方です。本物の紬と呼べる稀少な一枚を、ぜひこの機会にお選び下さいませ。

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銀座【着物4007】松井青々作 染五ッ紋 黒留袖 南蛮船の図(落款入)

深々とした黒色の地に柔らかい暈かしと共に鮮やかな青の濃淡の場を置き、繊細な筆で南蛮船の姿が描かれた黒留袖です。金砂子や切箔散らしで光煌めく水面を、また丹念に施された精緻な刺繍によって贅沢な宝物を運ぶ南蛮船の華やかなイメージが見事に表現されたお品。帆にいっぱいの風を受けて、広々とした大海原を進んでゆく南蛮船の姿は、いかにも堂々として明るい未来を想像させ、お祝いのお席に相応しい晴れやかさに満ちていますね。こちらは京友禅の世界でも、とりわけ華麗な作風で知られる松井青々さんの作。確かなお仕事が重ねられた重厚な景色がお召しになる方をしっかりと支え、引き立ててくれることと思います。洋の空間にも美しく映える個性豊かな名品、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

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