銀座【着物4103】草紫堂製 南部絞紫根染 着物
古くから南部地方に伝わる茜染めと紫根染めを守り続ける盛岡の工房・草紫堂さんの着物です。こちらの紫根染は熟練の技術を持つ市内近辺在住の女性が一つ一つ時間をかけて手で絞り、染料としてとりわけ稀少な紫草の根を用いて繰り返し染められます。丹念な仕事をひたすら積み重ねてようやく目にすることのできる紫根の色は、やはり特別なもの。穏やかな華を備えた上品な女性らしさに、どなたも魅せられることと思います。今回のご紹介は七宝繋ぎ文をアレンジしたモチーフ。お色目は明度を落とした古代紫系が近いでしょうか、優しい華やぎが香る紫が柔らかな滲みと共にふわりと浮かぶ美しい一枚です。比較的白場が多めでコントラストも穏やかな印象ですので、お召しになる方を選ばず、春らしい清々しい装いをお楽しみ頂けることと思います。ぜひお手に取ってご覧くださいませ。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【着物4102】千總製 繍一ッ紋 訪問着 茶鼠色 更紗花文(反端付)
ほんの少し彩度を上げた茶鼠色が近いでしょうか。穏やかなグレージュを背景に、繊細な更紗花が散りばめられた繍一ッ紋の訪問着です。地色にすっと溶け込むシックな彩りに、金彩や贅沢な刺繍の装飾が洗練された華を添えるお品。上前を一面軽やかな花々が覆う構成は社交着としての優美な存在感と共に、現代の着物シーンに相応しい品の良い洒落みも備えており、様々な場面で活躍してくれることと思います。こちらは創業460余年を誇る京友禅の老舗・千總さんの作、染繍の様々な工程それぞれに高度な技術を持つ専属の職人を抱え、伝統を引き継いできた指折りの老舗ならではの優品です。季節を選ばない更紗花は、上質な一枚をご用意頂くとなにかと安心ですね。どうぞこの機会にご覧下さいませ。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【着物4101】浦野理一作 経節紬 灰青色 無地
やや青みを強めた暗い灰青色が近いでしょうか。フレンチグレイ系のシックなお色目の無地紬です。こちらは日本各地の伝統的な染織技法やその歴史についての深い理解をもとに、吟味された素材と妥協のない仕事によって、その一つ一つを最高のかたちで再現なさった染織家・浦野理一さんの作。大きな節のある手つむぎの糸がつくる素朴な景色が印象的な経節紬の着物です。合わせる帯次第で様々な場面で活躍してくれる上質な無地紬は、現代のワードローブに欠かせないアイテムとなっていますが、中でも浦野理一さんの経節紬は別格の魅力を備えた優品。節立った糸は一般的な紬とは全く異なるどっしりとした存在感を創り出し、作家作品など力のある帯もしっかりと受け止め、引き立ててくれることと思います。静かなグレイに清々しさが香る一枚、季節の帯を合わせて、春のお出かけにいかがでしょうか。
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