
銀座【着物3838】夏付下げ 砥粉色 青海波に楓の図(ラベル付)
砥粉色が近いでしょうか。透明感のある柔らかなクリームイエローを背景に藍の疋田や銀糸の刺繍を添えて、楓の小枝をさらりと置いた夏の付下げです。銀彩の青海波が控えめな華を添えるお品、季節感豊かなモチーフが夏ならではの風情を運ぶはんなり優美な世界に、暫し暑さを忘れてしまいそうですね。こちらは京の名店として名高いぎをん齋藤さんの作で、単衣時期から夏を通して着用できる独特の素材が使われています。絽や紗とは異なりますが、ほんのりとした優しい透け感があり、さらさらと手からこぼれるような軽やかな質感がとても涼しげですね。青楓紅葉ともにバランスよく配されていますので、秋単衣の時期まで長く活躍してくれる一枚、合わせる帯次第でお出かけからパーティなど様々な場面でお楽しみいただけることと思います。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【着物3837】樋口織工藝社製 本場小千谷縮 青藍色 雪月花(反端 証紙付)
青藍色が近いでしょうか、落ち着いた深い青の地に雪輪や桜の花弁、三日月がさらりと絣で表現された小千谷縮です。藍系の濃淡を主調に枯れた黄色を小さく効かせたお品、シンプルな雪月花のモチーフに品の良い女性らしさがほんのりと香ります。麻独特の清涼感、肌につかない細やかなシボ、そしてお手入れの気軽さからも、小千谷縮は身近な夏きものとして欠かせないアイテムとなっています。こちらは日本工芸会正会員として活躍なさる樋口隆司さん率いる樋口織工藝社さんの作、縞や格子など気軽な普段着としての小千谷縮からワンランクアップした、より風情ある夏のカジュアルをお楽しみ下さいませ。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【着物3836】本郷織物工房製 信州紬(反端 証紙付)
印象としては色を薄めた利休白茶色が近いでしょうか。灰白色と利休白茶色の糸が織り成す淡いベージュ系の地に、緯糸には濃い藍色、経糸には濃い藍色と千歳緑で染め分けた糸が細かく格子状に織り込まれた紬です。こちらは長野県松本市の染織作家 本郷孝文さんの作品。柳悦博さんの薫陶を受けたこの方は、ひたすら着る人の身体に寄り添うしなやかな風合いを追究、力を掛けすぎぬようにゆっくりと手で引いた糸を用い、撚り掛けの回数や打ち込みの工夫によって、程良い張りと厚みを備えながらも驚くほど軽く、素晴らしい着心地の織物を製作なさっています。20種類もの技法を手掛けるこの方の作品は、光沢豊かな熨斗目から素朴な絣文まで実に様々ですが、こちらはわずかに浮かせた緯糸が小さく交差する様子が刺子のようにも見えるお品。近く眺めるほどに、労をいとわぬ誠実なお仕事に気付かされる本郷さんらしい温かな趣きの一枚です。どうぞお手元でご覧くださいませ。
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