銀座【着物3627】伊兵衛織 単衣着物

一般的な紬織用の糸の4倍程の太さに撚り合わせた極太の玉糸を、丁寧に染めて手機で織り上げる伊兵衛織は、ふっくらどっしりとした風合いが持ち味の工芸色豊かな織物。袷の時期にも単衣仕立てで充分に暖かくお召し頂ける、頼り甲斐のある着物です。こちらは穏やかな黒を背景に茶系やブルー系の濃淡色など様々なお色目の繋ぎ糸が不規則に走るお品。随所に見えている小さな結び目が教えてくれる通り、細く浮かぶ彩りの一本一本が残糸を丁寧に繋いで作られたものです。いつもの縞や格子とはまた少し趣きが異なりますが、惜しみなく手を掛けた丹念な仕事による別格の風格が滲む逸品ですね。極上の糸と選び抜かれた色によるシンプルモダンな景色が伊兵衛織の魅力。作り手の感性を伝える独特の洗練を備えており、それが伊兵衛織の個性となっていますが、その一つの頂点を教えてくれるように思います。どのような帯の個性もすっと受け止めてくれる力ある一枚、惜しまれつつも閉じられた工房が遺した美しい織りを、どうぞ長く大切にお召し下さいませ。

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銀座【着物3626】千總製 振袖 支子色 折々の花に貝桶文

やや明度を落とした支子色が近いでしょうか、こっくりとした深みのある黄色の地に四季折々の花木と共に貝桶文が配された振袖です。菊花に牡丹、萩に橘、楓に桜、杜若…様々な花が妍を競う優雅な景色が、繍いを添えて華麗に表現されていますね。柔らかな黄色はお顔映りも良く、若いお嬢さまの清楚な美しさを存分に引き立ててくれることと思います。こちらは京友禅を代表する名門 千總さんの作。指折りの老舗らしい正統派古典柄が贅沢に施されており、どのようなお席にも安心してお召し頂ける格調と確かな存在感を備えた一枚です。成人式や式典、お正月やお呼ばれなど晴れやかなお席に、振袖ならではの華やぎを添えて下さいませ。

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銀座【着物3625】浦野理一作 経節紬 絵絣 茶鼠色 楓文

日本各地の伝統的な染織技法やその歴史についての深い理解をもとに、吟味された素材と妥協のない仕事によって、その一つ一つを最高のかたちで再現なさった染織家・浦野理一さんの作品です。この方の着物や帯を語る際に欠かせないものが経節紬。経糸の大きな節があちこちに顔を覗かせる野趣のある布味が印象的な着物や帯は、今も多くの方から愛されていますね。こちらはやや明度を上げた茶鼠色が近いでしょうか、落ち着いたグレージュ系の地に青みを帯びた黒系の緯糸で絵絣が表現された着物です。楓と思われるたくさんの葉が、丹念な織りで一面に散らされたお品、シックなグレージュとほんのり暈された淡い黒が溶け合う静かな背景にもこの糸独特の質感が美しく息づいています。緯絣らしい輪郭の優しさはそのままに遠目からもくっきりと絵絣が引き立つのは、やはり絣の技術の高さゆえ。素朴な絣着物ながら他とは一線を画すその高い品格と存在感に驚かされますね。秋色の帯を合わせていただけば、まさにこれからの季節に美しく映えますし、爽やかなお色目をのせていただけば青楓の季節にも。どうぞ大切に長くご愛用くださいませ。

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