銀座【着物4109】薩摩絣 生成色 幾何文

生成色が近いでしょうか。やや灰黄みを帯びたオフホワイトの地に極細かな亀甲絣と蚊絣を使い別け、少し縦長の籠目のような、二等辺三角形を逆向きに重ねて並べたような、すっきりモダンな幾何文が表現された薩摩絣の着物です。細い番手のエジプト木綿糸を用いて手機で丹念に織り上げられる薩摩絣は、木綿織物の最高峰として名高い布。滑りが悪く湿度でも狂いが出やすい木綿糸の難しさを、東郷織物の永江明夫さんが長年の研究の末に乗り越え完成させた織物です。木綿の認識を覆すような滑らかな風合い、そして精緻な絣から生まれる気品豊かな表情に、多くの方が魅了されていますね。きりりとした印象の正藍染の綿薩摩もすばらしいものですが、白薩摩には木綿らしい素朴な温かみがより際立っているように思います。こちらも整然と絣が並ぶ景色の緊張感を、この穏やかな色から香るもの柔らかな趣きが程良く和らげていますね。極上の質感と端正な絣に、贅沢に手を掛けられた織物ならではの風格が滲むお品、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物4108】本場結城紬 黒色 蚊絣(反端 証紙 奥順鑑定書付)

黒色の反巾を等分に別けて、それぞれに密度の異なる蚊絣が織り出された本場結城紬です。絣糸に用いられた白花色のごく僅かな青みが、黒の表情に柔らかなニュアンスを添えるお品。精緻な絣技によって整然と並べられた細かな蚊絣の景色は、シンプルながらとても洗練されており、様々な帯合わせでモダンな着こなしをお楽しみ頂けることと思います。経糸緯糸共に真綿から丹念に手でつむぎ出された糸を用い、絣を括って染め上げ、地機でしっかりと織り上げられる本場結城紬、その技術は国の重要無形文化財にも指定されていますね。全て手仕事による幾多の工程を経て生まれる最高峰の紬。真綿の特質をそのまま残したふっくらと柔らかく優しい着心地は、たくさんの方の手間暇惜しまぬお仕事が積み重ねられてこその恩恵です。上質な本結城を一枚とお考えの方、どうぞこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。三越さんの扱いです。

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銀座【着物4107】浦野理一作 型染小紋 灰青色 鉄線の図

やや青みを強めた灰青色が近いでしょうか。グレイッシュな淡い水色系の縮緬地に黒みを帯びた深い濃藍色一色で、細かな型におさめられた鉄線を染め上げた小紋です。こちらは染織家・浦野理一さんの作、日本各地の染織に対する深い造詣を基に、妥協のない手仕事によって創られたこの方の着物や帯は、時代を超えた輝きを放ち、年月を経た今も多くの方に愛され続けていますね。花と共にほっそりとした蔓葉が絡みあう風情ある景色が、上質な縮緬の陰影と共に柔らかく揺らぐお品。爽やかな二色のブルーできりりと表現された繊細優美な柄ゆきは、ほんのりとした女性らしさと共に江戸好みの洒脱な趣きを備え、着る人を清々しく引き立ててくれることと思います。クラシックな美しさが光る小紋、浦野さんの着物ならではの気品香る装いをお楽しみ下さいませ。

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