銀座【着物2522】国指定重要無形文化財 越後上布 (しつけ付・端布付)

銀座【着物2522】国指定重要無形文化財 越後上布 (しつけ付・端布付)

国の重要無形文化財に指定される染織品は、どれも熟練の手技と気が遠くなるような時間を費やした貴重なお品ばかり。とりわけ素材である植物を育て、その繊維を糸にするまでの工程から難儀な作業が続く宮古上布、芭蕉布、そして越後上布は、その清浄な美しさのみならず、湿度の高い日本の夏を快適に過ごすための布としても類い稀な特質を備えていますね。こちらは枯れた趣きのある藍の色が実に美しい無地の越後上布。深い雪に閉ざされる冬の越後で、乾燥に弱い手績みの苧麻糸を雪の湿度に助けられながら地機で織り上げ、早春の雪晒しによって仕上げられる繊細な布は、夏でもひんやりとした肌触り、風をまとうかのようなふわりとした心地良い張りで着る人を魅了しますね。生産数が激減している今、経緯糸全てに贅沢な手績み糸を用いた文化財指定の越後上布はこれからますますご紹介の機会が少なくなることと思います。シンプルを極めた藍一色の着物、帯合わせや小物選びも自在に長くご愛用頂けることと思います。