
銀座【着物2694】山崎青樹作 薄黄地五色暈かし織 紬着物 (銀座もとじ扱い・反端証紙付)
植物から得た天然の染料による染色を復興し、初めて「草木染」という名称を用いたことでも良く知られる父 山崎斌(あきら)さんからその仕事を引き継いだ染織作家・山崎青樹さんの作品から、薄黄地五色暈かし織の着物です。添付されている反端のラベルを手に取れば、この5つの色を染め上げるために、どのような植物から色を引き出したかを知ることができますが、楠や栴檀、藍の生葉に鬱金、紅花やコチニール…多彩な染料から生まれる明るく澄んだ色の美しさにほっと心癒やされますね。上品な華のあるお色目を並べながらも、それぞれが柔らかく溶け合う景色に草木染らしい穏やかな魅力が光るお品、年月と共に少しずつ枯れてより趣きを深めると言われる色の変化も楽しみです。ほんものの草木染の豊かな輝きを、ぜひこの機会にお手に取ってお確かめ下さいませ。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【着物2693】日本工芸会正会員 藍田正雄作 紬地江戸小紋 利休鼠色 茣蓙目 (落款入)
江戸小紋の第一人者として知られた日本工芸会正会員・故 藍田正雄さんの作品です。こちらは亜麻色の紬地に利休鼠色が近いでしょうか、落ち着いた灰緑系で茣蓙目と呼ばれる文様がすっきりと染め上げられた着物。表面に節のある紬地に糊置きをする作業はとりわけ難しいと言われていますが、経緯にたくさんの節が浮かぶ野趣のある布にほっそりとした線が整然と並ぶ美しい景色は、藍田さんの熟練の技術があってこそ。男物のような渋く枯れた趣きが、着る人の女性らしさを凛と引き立ててくれる一枚、江戸の粋が光る洗練された世界をお楽しみ頂けることと思います。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【着物2692】浦野理一作 経節紬 反物 葡萄茶色 縞
日本各地の染織技法に対する深い知識を基に、選び抜いた素材と妥協のない手仕事によって制作された浦野理一さんの作品です。こちらは経糸には葡萄茶色と白色と黒色を、緯糸には黒色の糸を配した縞紬の反物。力のある強めの色を用いていますが、縞の間隔が詰まっており、緯糸の黒がそれぞれの色を繋ぐことで色のコントラストが程良く抑えられ、個性を備えながらもどなたにも着こなし易い穏やかな景色が生まれていますね。生産が終わって久しい着物や帯が今もなお、こんなにも新鮮で輝きを失わないことに驚かされます。浦野さんの感性のフィルターがいかに優れたものであったのか、を改めて実感しますね。鋏が入っていない状態で保管されていた稀少なお品です。ぜひこの機会をお見逃し無く。
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