銀座【着物2887】五代 田畑喜八作 単衣 小紋 紫鼠色 波と桐花の図 (落款入)

紫鼠色が近いでしょうか、紫と鼠が程良く溶け合う暗い赤紫系の地に紺鼠色や褐返色を効かせて、小さな波や桐花を配した小紋です。控えめな柄置きながら糸目の美しさや洗練された色味に卓越した技量を感じさせるお品、茶屋辻で知られる京友禅作家・五代田畑喜八さんの作品です。僅かな濃淡が使い別けられた独特の藍の色も、制作の礎に茶屋辻を置くこの方ならではのもの。古典的な波と桐花のモチーフ、そして地色と藍濃淡の静かな二色というシンプルな材で、このように洗練された景色を創り出す着物の世界の奥深さに驚きを感じますね。もちろん帯合わせも自在、季節の染め帯から格高の袋帯まで、多彩な帯合わせをお楽しみ下さいませ。程良い透け感のあるさらりとした風合いですので、単衣から夏を通してお召し頂けそうです。銀座もとじさんの扱い、ぜひこの機会にご覧くださいませ。

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銀座【着物2886】本場久米島紬 単衣 媚茶色 無地 (証紙付・畳紙付)

2004年に国の重要無形文化財にも指定された久米島紬は、琉球王府以来の技法をそのままに、糸染めから織りまでの工程の殆ど全てを織り手が一人でこなす、紬の原点ともいえる織物ですね。こちらは泥染めの穏やかな黒地に絣柄のお馴染みの久米島紬とはまた少し表情が異なり、媚茶色が近いでしょうか、草木から得た染料で染め上げた灰みを含んだ暗い黄みの茶系の色が趣深い無地の着物です。シンプルな無地ながら丁寧な手仕事が重ねられた布ならではの確かな力を感じさせ、ほっこりと温かみのある風合いや、草木染の落ち着いたシックなお色目が、作家物などの個性ある帯もしっかりと受け止めてくれます。本結城や大島をはじめとして各地の上質な工芸織物を扱う廣田紬さんの別誂えのお品で、名店として知られた銀座の呉服店・芥川さんの扱い、どうぞお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物2885】久呂田明功作 江戸友禅 染一ッ紋 色留袖 褐返色 波兎文 (落款入)

褐返色が近いでしょうか、灰みを帯びたニュアンス豊かな深い青系の縮緬地に、波に遊ぶ兎の姿が表現された染一ッ紋の色留袖です。仄かに滲む絞りの柔らかな描線と精緻な筆、対照的な二つの技法を生かした高度な辻が花調の表現によって、躍動感あふれる景色が生まれていますね。こちらは江戸友禅作家 久呂田明功さんの作。かつて浦野理一さんの仕事を支えたことで知られる先代の作風を引き継ぐこの方の作品は、繊細でありながらも独特の大らかさを備えており、京友禅の女性的な優美とはまた趣きを異にする、凛とした美しさが魅力です。程良い甘さや遊びを取り込みながらも、色留袖に相応しい重みと存在感が光る大作、懐かしい浦野さんの世界に繋がる力強い個性を、どうぞお楽しみ下さいませ。

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