銀座【帯3083】浦野理一作 経節紬 名古屋帯 黄支子色 無地

日本各地の伝統的な染織技法についての深い理解をもとに、吟味された素材と妥協のない仕事によって、その一つ一つを最高のかたちで再現なさった染織家・浦野理一さんの作品です。こちらの経節紬は紬の原点を思わせる趣豊かな織物。とりわけ無地の名古屋帯は、節立った独特の布味とどのような着物にもすっと寄り添ってくれる使いやすさから多くの方から愛された名品でしたが、真綿から人の手でつむぎ出される太糸は糸づくりのみならず製織も難しく、残念ながらその技術は伝えられることなく生産が終わっています。今回のご紹介は黄支子色が近いでしょうか、こっくりと深みのある黄色が秋深まる頃の銀杏の葉を思わせる印象的なお色目、紬や小紋などの装いに美しい季節を運んでくれることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【帯3081】西陣 藤原製 唐織 袋帯

唐織で名高い西陣の老舗・藤原さんの袋帯です。こちらは利休鼠と鳩羽鼠、そして薄墨を幅広の段替わりに置き、重ねて彩り豊かな木瓜有職文を整然と配したお品。お得意とする唐織による、刺繍と見紛うほどにふっくらと立体感のある絵緯糸による贅沢な表現が、フォーマルな場面に相応しい晴れやかな表情を生み出していますね。ひと色抑えた柔らかなお色みが絹糸の光沢と共に優雅に輝く品の良い景色が、紋付や訪問着などの装いをより華やかに引き立ててくれることと思います。

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銀座【着物2537】八重山上布 亜麻色 幾何絣 (しつけ付)

すっと風が通る優しい張りや仄かに透けるさらりとした地風…着姿そのものが清涼感を誘う上布の装いは、日本の夏の風物詩ですね。越後、能登、近江、宮古、八重山など各地でその土地ならではの上布が織り継がれていますが、こちらは最も南の地・沖縄の石垣島で生産されている八重山上布。白上布の名の通り、かつては白地に紅露捺染の絣が殆どでしたが、色上布の復元からの流れで島に自生する植物を用いた染めや手括りの絣など表現の幅も大きく広がり、彩り美しい様々な作品が生まれていますね。こちらはナチュラルな亜麻色の地に藍色と赤褐色の細縞に幾何絣が配された着物、経絣を主とするすっきりと端正な趣きで、沖縄の染織品らしい工芸の色を程良く備えたモダンな一枚です。季節の染め帯から夏素材の八寸などを合わせて、上布ならではの爽やかな装いをお楽しみ下さいませ。

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