銀座【着物3739】久保田一竹工房製 繍一ッ紋 付下げ(落款入)

一竹辻が花で一世を風靡した高名な染色家・久保田一竹さん、その独自の世界がより着用しやすい着物や帯のかたちで表現された一竹工房の作品から、落ち着いた彩りを柔らかく溶かし込んだ繍一ッ紋の付下げです。路考茶系の濃淡色の繊細な暈かしを肩裾に置いたシンプルな無地感覚のお品。別機によるどっしりとした生地には細い金糸で繊細な花文が織り込まれており、上質な絹の光沢に加えて着る人の動きと共に揺れる小さな煌めきが、装いに重厚な趣きを添えています。控えめな柄置きの付下げながら、訪問着に引けを取らない華麗な存在感を備えた一枚、帯合わせ次第で幅広いお席でお楽しみいただけることと思います。

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銀座【着物3738】本場久米島紬 ゆうな染 藍絣(反端 証紙付)

2004年に国の重要無形文化財にも指定された久米島紬は、琉球王府以来の技法をそのままに、糸染めから織りまでの工程の殆ど全てを織り手が一人でこなす、紬の原点ともいえる織物ですね。こちらは透明感のある淡いグレイが美しいゆうな染めの着物。細く紡いだ上質な糸にのせられて澄んだ彩りが清々しく輝いています。島に自生する植物染料を用いる久米島紬には珍しく、絣には藍染めの糸が用いられたお品。緯絣によるシンプルなジンダマーが趣深い絣足を残しながら、程良い間隔を置いて配されています。淡いグレイと澄んだブルーが創るモダンな表情の一枚。春へと向かうこれからの季節にはその美しさがとりわけ爽やかに映えることと思います。季節の染め帯や工芸色豊かな八寸などを合わせて、現代の久米島ならではの洗練された装いをお楽しみ下さいませ。

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銀座【着物3737】人間国宝 中村勇二郎 伊勢型小紋「古代菊」(落款入)

伊勢型紙道具彫の人間国宝・中村勇二郎さんの型を用いた小紋です。こちらは菊花と唐草をモチーフとした極めて繊細な型で、中村さんの代表作として良く知られる「古代菊」。これまでも様々なお色目のお品をご紹介してまいりましたが、今回は檳榔子染色と淡い潤色が溶け合うとてもシックな趣きのお色で、遠目からは明度を落とした涅色辺りが近いでしょうか。こちらの染めは目色を白で残す一般的な江戸小紋とは異なり、地色と目色それぞれに同系の色を使っています。そのため一見するとより無地の印象が強いお品ですが、近く見れば静かに寄り添う二つの色と共に精緻な文様が揺らめいて、この染め独特の奥深い美しさを教えてくれますね。手に取り眺める程に型彫り・染め双方の見事な仕事に圧倒される一点、改まった日のお出かけにいかがでしょうか。

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