銀座【着物3072】浦野理一作 経節紬 枯野色 細縞

二段階ほど彩度を上げた枯野色が近いでしょうか、ほんのりと赤みを帯びた淡いベージュの地に葡萄茶色の細縞を走らせた着物です。こちらは日本各地に伝わる染織品やその技法についての深い理解を基に、ご自身の感性と妥協のない手仕事によってその一つ一つを贅沢なかたちで蘇らせた浦野理一さんの作品。この方が遺された着物や帯は、生産が終わって久しい今も多くの方に愛され続けていますが、中でも真綿から手でつむぎ出した太糸を手機でしっかりと織り上げた紬の数々は素朴な糸味に豊かな魅力があり、紬織物の原点を思わせるどっしりとして温かな存在感に心惹かれますね。糸の太さの不揃いさそのものを生かした縞はシンプルながら実に味わい深く、また粋になりすぎませんので着る方や年齢を問わず長くお楽しみ頂けますね。同じ浦野さんの無地の経節の帯はもちろん、個性の強い作家作品などもしっかりと受け止めてくれることと思います。ぜひこの機会にご覧くださいませ。

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銀座【着物3071】本場結城紬 黒色 桜散らし (反端 証紙付) 

精緻な亀甲絣や蚊絣、緯絣を駆使して表現した桜の花を、深い黒色の地にふんわりと浮かべた本場結城紬の着物です。様々な絣の技法で細やかに織り上げられた五弁の花はそれぞれ少しずつ趣きが異なり、桜という特別な花に相応しく、愛らしくも気品ある表情を見せています。本場結城紬は真綿から人の手でゆっくりとつむがれた特別な糸を経緯に用い、熟練の技術を持つ方々の手間暇を惜しまぬ丹念な仕事によって生み出される贅沢な織物。その技術は国の重要無形文化財にも指定されていますね。あらゆる工程で丁寧な手仕事を尽くすことで、ふっくらと軽く暖かく、奥深い光沢を備えた絹という素材の特質が遺憾なく引き出された極上の布は、肌寒さが残る花待ちの季節にも着る人を優しく包み護ってくれることと思います。今年の春は、贅沢な本結城の桜でお迎えしてみませんか。

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銀座【帯3768】鈴木紀絵作 染名古屋帯

長らく国展にて心弾む作品を披露して下さった染色作家・鈴木紀絵さん作の名古屋帯です。この方は絞りや型絵染め、手挿しなど様々な技術を自由に取り込み、動植物が遊ぶのどかな情景を表現なさいましたが、こちらもそんな鈴木さんらしい天真爛漫な個性が光る微笑ましいお品ですね。細かな横段が織り込まれた明るい薄薄縹色の紬地に、ふっくらとした絞りによって表現されたのは椿にも沙羅にも見える大輪の花。間には群雀と思しき花枝に、どこからやってきたのでしょうか、花の精やゴンドラの舟のようなかたちやら様々なモチーフが集まって、不思議な世界が創り上げられています。眺めているだけでほっと温かな気持ちで満たされる一点、過度の甘さが無い独特の愛らしさは、お使いになる方や年齢を選びませんね。紬や小紋などに合わせて、朗らかな春の装いをお楽しみ下さいませ。

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