銀座【着物3672】本場久米島紬 泥染 縞に絣文

古来の技法をそのままに図案から染め、織りまでの工程の殆どを織り手一人でこなす久米島紬は、日本の紬織の原点とも言われており、その技術は 2004年に国の重要無形文化財に指定されています。最近では島に自生する草木を染料に用いた様々なお色目のものが制作されていますが、こちらは最も久米島らしい泥染めによる着物。仄かに茶みを含んだ優しい黒の地に、トゥイグワーやトーニーなどお馴染みの琉球絣柄がほっそりとした竪縞に絡めて丹念に織り込まれています。やや小ぶりの愛らしい絣は帯合わせもし易く、お召しになる方や年齢を問いませんので、どなたにも久米島紬らしい温かな個性をお楽しみ頂けることと思います。日本人の肌の色に最も美しく映えると言われる泥染めの黒、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物3671】本場結城紬 黒色 切箔散らし(証紙付)

真綿糸独特の穏やかに枯れた黒色を背景に、亀甲絣や蚊絣、経緯絣を組み合わせて繊細な切箔散らしを表現した本場結城紬の着物です。今では無地や縞格子、シンプルな飛び柄などが殆どとなっている本結城、こちらのような手の込んだ絣はなかなか見かけなくなってしまいました。昔ながらの総絣とはまた趣きを異にする、シンプルでとてもモダンな印象のお品ですが、画像でもご覧いただけますように、不規則な無地部分を小さく残しながら、様々な方向を向く極小の四角がすっきりと美しく浮かび上がっています。絣括り、染め、そして織り、携わった方々のとりわけ優れた技量が窺える佳品ですね。真綿から丹念に糸を紡ぎ、絣を括り、地機でしっかりと織り上げられる…その技術が国の重要無形文化財に指定される、全て手仕事による工程を経て生まれる最高峰の紬。水を通し長く着込む程に真綿へと戻って行くといわれる極上の着心地を、ぜひお楽しみ下さいませ。

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銀座【帯4528】伊兵衛織 八寸名古屋帯 入子菱文 段替わり

静岡県浜松市の旧家・高林家で織られてきた伊兵衛織は、極太に撚った玉糸を丁寧に手染めし、手機で織り上げられる工芸色あふれる織物です。民芸運動に育てられた織りは、その原点である用の美と共に時代を超えたモダンな洗練を併せ持ち、長く多くの人に愛されてきましたが、作り手の求める糸の供給が途絶えたことから、先年その歴史に幕を下ろしました。どっしりとした風合いで知られる伊兵衛織ですが、帯は更にふっくらと地厚。芯の入らない単帯で伸縮性に富んでいますのでとても締めやすく、お太鼓も美しく形が整います。こちらは定番の綾織りによる入子菱文、経糸には象牙色を、緯糸には象牙色や水柿、卵色に赤香、錆青磁や柳茶、白橡などを用いて、落ち着いた彩りの横段を配しています。静かに調和するシックな色や選び抜かれた絹糸の柔らかな光沢は、カジュアルな紬の装いからきちんと感のある小紋などの装いまで、様々なスタイルを上品に引き立ててくれることと思います。合わせる着物を選ばず、作家作品など個性ある着物もしっかりと受け止めてくれる力ある名品、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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