
銀座【帯4870】西陣 河合美術織物製 袋帯「唐衣ロータス円文」(西陣証紙付 余り布付)
薄雲鼠色が近いでしょうか。ほんのりと透けるさっくりとしたスカイグレイ系の地に、ふっくらとした白糸や金銀糸を添えて、装飾的なロータス文様を詰めた輪違い文を並べた袋帯です。唐草の原点とも言えるロータス文を組み合わせたエキゾティックな意匠が、清々しい淡彩で爽やかに表現されたお品。色数を抑えたモダンな景色は合わせる着物の色柄を選ばず、改まったお席のための装いを典雅に引き立ててくれることと思います。表地帯裏地共に張りのある薄手の地風で仄かな透け感がございますが、しっかりめの芯が入った仕立てです。盛夏や真冬を除くスリーシーズン用の帯として、気温や体感に合わせてお使い下さいませ。西陣 河合美術織物織物さんの作、この機会にどうぞご覧くださいませ。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【帯4869】誉田屋源兵衛製 袋帯
経糸の細い銀糸が見え隠れする象牙色の地に、煌めく金銀糸をふんだんに用いて典雅な装飾文様が細やかに表現された袋帯です。小さく顔を覗かせる鴇色や白藍、柳鼠と共に、綺麗な淺縹色をのせた平箔糸が爽やかに煌めくお品。美しい淡彩から生まれる清々しい華やぎに、モダンな洗練を感じさせるお品ですね。たれ裏の織り込みには「金唐革」の文字が入っていますが、金唐革とはルネッサンス期に始まるヨーロッパの皮革工芸品で、様々な装飾文様を浮き彫りのように絵画的に表現したもの。重厚でエキゾティックな景色は、その意匠に由来するものでしょうか。こちらは創業以来280年余の歴史を持ち、当代の鋭敏な感性を卓越した染織技術がかたちとした独創的な帯で名高い老舗・誉田屋源兵衛さんの作。贅沢な織りの表情に誉田屋さんらしい拘りが滲む名品、紋付や訪問着などの装いに合わせて、秋のお呼ばれにいかがでしょうか。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【帯4868】浦野理一作 縮緬地 染名古屋帯
重厚なアンティークを思わせる迫力ある表情が、見る人をひと目で魅了する染めの名古屋帯です。お色は明度を落とした青褐色が近いでしょうか。黒みを帯びた深いブルーのどっしりとした縮緬の地をシャープな菱型で分け、霞と共に花月の文字を配したお品。星空、そして水面を思わせる二種類の菱と揺らめく霞、鈍く煌めく金銀彩が創る幻想的な世界に、ゆったりと浮かぶ文字が美しく溶け込んでいます。それぞれ強い個性を備えたモチーフが見事な調和を見せており、選び抜かれた彩り、そして確かなお仕事によって再現されたクラシックモダンな景色が、様々な装いを華麗に引き立ててくれることと思います。こちらは日本各地の紬織から紅型や藍染め、そして手描友禅等々あらゆる技法に対する深い理解をもとに、極上の素材と高度な手業を駆使して贅沢な着物や帯を遺された染織家・浦野理一さんの作。ぜひお手に取ってご覧いただきたい名品です。
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