銀座【帯5348】日本工芸会正会員 藍田正雄作 塩瀬地 染名古屋帯(落款入)
江戸小紋の第一人者として活躍なさった日本工芸会正会員・藍田正雄さんの作品から、千草鼠色と象牙色の2色でほんのりと水紋のような景色を浮かべた塩瀬地の染名古屋帯です。こちらは藍田さん独自の板引き杢と呼ばれる技法によるお品、繊細な万筋の型を部分的に僅かにずらすことで生まれるモアレが、揺らめく霞や水面、木の杢目を思わせる幻想的な景色を創ります。一見シンプルながら、高度な技術を駆使した丹念な仕事ならではの品格が光る、確かな存在感を備えた一点。柔らかな淡彩は合わせる着物の色柄を選ばず、モダンに洗練された表情が紬や小紋の装いを凛と引き締めてくれることと思います。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【帯5347】紗刺し 袋帯 黒色 花文
黒色を背景に長方形や正方形で場を別け、それぞれにごく精緻な刺繍によって格子に桜、菊花に萩、楓などの花木が表現された紗刺しの袋帯です。紗は経緯の織目に捩り織りによるごく小さな隙間が生じますが、均等に並ぶこの隙間を升目にひと針ひと針丹念に掬い上げて糸を埋めていく技法が紗刺し。絽刺しと比較しますと台の織目も糸もより繊細な印象です。撚りの掛からない極細の糸を丹念に重ねることで生まれた輝くような絹の光沢が、ふんだんに用いられた金糸の煌めきと共に、穏やかな彩りが調和する美しい景色を華やかに引き立てていますね。こちらは帯の全面を全て刺繍で埋め尽くした贅沢な全通帯、明代の頃からの高度な技術が引き継がれている中国ならではの繊細な仕事のお品です。まさしく気が遠くなるほどの時間と手間を費やした贅沢な一点、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。
この商品のONLINESHOPページを見る銀座【帯5346】城間栄順作 本紅型 名古屋帯(落款入)
僅かに彩度を落とした黄土色が近いでしょうか、深みのある落ち着いた黄みの茶系の縮緬地に、桔梗や女郎花、桜に扇などが配された染名古屋帯です。楚々とした草花が創る緩やかなラインの合間を風に舞うように揺れる扇がとても優雅な趣きのお品、型の制約を感じさせない伸びやかな表現が、愛らしい花々を生き生きと引き立てていますね。こちらは現代の琉球紅型を代表する作り手である城間栄順さんの作。遠目からもまっすぐに飛び込んでくる澄んだ藍を生かした、本紅型らしいこくのある色遣いが印象的な一枚です。沖縄の染織ならではの温かみや力強さはそのままに、城間さんのモダンな感性に洗われた優品、紬や小紋などに合わせて、上質感のあるカジュアルスタイルをお楽しみ下さいませ。
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