銀座【帯4984】浦野理一作 経節紬 名古屋帯 檜皮色 無地

日本各地の伝統的な染織技法やその歴史についての深い理解をもとに、吟味された素材と妥協のない仕事によって、その一つ一つを最高のかたちで再現なさった染織家・浦野理一さんの作品から、こちらは大きな節のある手つむぎの糸がつくる素朴な景色が印象的な、経節紬の無地名古屋帯です。趣豊かな布味と共に、着物の柄ゆきを選ばない使い勝手の良さで多くの方から愛された名品でしたが、真綿から人の手でつむぎ出される太糸は糸づくりのみならず製織も難しく、残念ながらその技術は伝えられることなく生産が終わっています。今回のご紹介はやや明度を落とした檜皮色が近いでしょうか。茶とも橙ともつかぬ深いお色目は樹皮や大地の土を思わせて、独特の強い生命力を感じさせますね。穏やかで温かみのあるお色ですので、お召しになる方や年齢を選ばず、どなたにも優しく寄り添ってくれることと思います。紬や小紋の装いを力強く引き立ててくれる浦野さんの帯、どうぞこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【帯4983】洛風林製 袋帯

緯糸に平箔の金糸を、経糸には撚金糸を通すことで厚みのある輝きを放つ地にほんのりと唐草文を浮かべ、白橡色や鳩羽色や青碧色、浅蘇芳に同色のラメ糸など明るい彩りを重ねて、上代裂に見られるような円形の大型の唐花文をお太鼓いっぱいに配した華麗な袋帯です。様々な色を添えることでバリエーション豊かな金の色を創り出し、細やかに使い分けたお品。要所にきらりと輝くモダンな彩りが、西域の香りを残す大胆なモチーフを個性的にまとめていますね。こちらは古今東西を問わぬ膨大なデザインの蓄積から生まれる多様な意匠を、西陣の老舗機屋の手で製織する洛風林さんの作。時代の先を走る洗練された帯づくりで知られる作り手さんならではの、確かな存在感を備えた一点です。紋付や訪問着などに合わせて、晴れやかな装いが居並ぶお席でもくっきりと際立つ、洛風林さんらしい迫力ある世界をお楽しみくださいませ。

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銀座【帯4982】西陣 桝屋高尾製 ねん金綴錦 袋帯「名物聚文松皮菱」(西陣証紙 反端付)

西陣の名門機屋・桝屋高尾さんの代表的な作品である、ねん金綴錦の袋帯です。ねん金綴錦には真綿の糸に金箔を巻き付けた特殊な素材が用いられており、陰影豊かな真綿の質感が創り出す重厚な輝き、独特の存在感が、フォーマルな装いをしっかりと受け止めてくれますね。今回のご紹介は、晴れやかな金銀と鮮やかな青竹色の横段の霞暈かしを背景に端正な松皮菱文が並べられた銘「名物聚文松皮菱」。格調高い吉祥文ながら無地感覚でお使い頂けるシンプルな意匠ですので、合わせる着物の色柄を選ばず、格高の小紋から訪問着、紋付など幅広い装いと共にお楽しみ頂けることと思います。爽やかな青竹色は、新年から春へと向かう季節にはとりわけ美しく映えそうですね。上質なフォーマル帯をお探しの方、この機会にいかがでしょうか。

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